ワイン漫画の金字塔「神の雫」の原作者がおすすめする、ファミマ限定「シトランボルドー」とは?〈PR〉
2024年4月16日よりファミリーマート限定で発売のワイン「シトランボルドー」。あのワイン漫画「神の雫」の原作者・亜樹直先生と、ワイン・ディレクターとして活躍する田邉公一さんに「シトランボルドー」の魅力を解説していただきます!
「シトランボルドー」とは?
*クリュ・ブルジョワ…1932年にスタートした。メドック地区のシャトーを対象にした格付け。1855年からほぼ不動のメドック格付けの一つ下のカテゴリーという位置づけながら、5年ごとに見直しが行われ、メドック格付けを凌ぐ実力を持つシャトーもあると言われる
実は発売の経緯にも、今回お話をうかがった「神の雫」原作者・亜樹直先生が関わっています。両先生が複数の候補キュヴェをブラインドでテイスティング、「抜栓90分後もヘタることなく、クオリティ、ポテンシャルの高さを感じた。日照時間も長く、水はけのよい土壌で育った印象」と、もっとも高い評価を得たものが「シトランボルドー」の名に相応しいと認定され、今回の発売が決定しました。
今回は選定に携わってくださった亜樹直先生、そしてティスティングやペアリングの専門家・田邉公一さんに「シトランボルドー」の魅力についてうかがいました。
姉弟(樹林ゆう子・樹林伸)による漫画原作者としての共同ペンネーム。「神の雫」をはじめ、亜樹直名義では「サイコドクター」「怪盗ルヴァン」などを手がける。2019年、日仏両国でフランスワインの振興に貢献したことが高く評価され、フランス政府芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。
ソムリエ歴20年、講師歴15年を超える。現在はワイン・ディレクターとして、レストランやワインショップ、企業のワイン、飲料の監修やセミナー講師を務める。著作に「ワインを楽しむ~人気ソムリエが教えるワインセレクト法~」(2023年)がある。
「神の雫」に登場するワインの“表現”が生まれたきっかけは?
亜樹直・樹林伸(以下伸):元々二人ともワインマニアだったんですけど、仕事をしていて夜遅くなってくると「ガソリンが必要だな」って言ってワインを飲みながらやっていたんです。そんなときに、いわゆるソムリエさんが使う言葉とはちょっと違う、「このワインってこうだよね」って自然と言葉が出てきたんです。
亜樹直・樹林ゆう子(以下ゆう子):ワインが内包しているイメージを、飲みながら感じとって言葉に変えたのがあの表現の始まりです。
伸:男性や女性、風景やアートに例えたり。そんなことを何年かやっていたんですけど、これ漫画にできるんじゃないかと。
ゆう子:感じとった世界にすごくビジュアル感があったんですよね。
伸:飲み仲間に言っても結構通じたので、姉弟ならではの共通言語というわけじゃないということも感じました。
伸:第一の使徒は「シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ 2001年」でしたが、連載中に「これじゃないですか?」ってワインバーで言われたり、手紙が来たり。
ゆう子:ヴィンテージ(原料となったブドウの収穫年)まではいかなくても、銘柄を当ててくる人が多かったですね。それはその銘柄のワインを飲んだイメージが私たちと共通している、ってことなのかなと実感しましたね。
「シトラン・ボルドー」を評価した理由
エミール・ガレの暖かいランプの下で、
俺はいま、遠い町を旅する恋人から
の手紙を読んでいる。
封筒のなかには、ひとかけらのオレンジチョコ。
口にすると、ほろ苦く甘酸っぱい。
手紙の最後には「PS 楽しいけど、少し淋しい」
このワインは、旅する恋人からの「小さな贈り物」だ。
香り★★★
果実味★★★★
のど越し★★★★★
バランス★★★★
余韻★★★と半分「シトランボルドー」に寄せて
伸:僕の家にガレのマグノリアっていうランプがあって、その灯りを思わせるんですよ。温もりがあって、どこかクラシカルな要素がある。
ゆう子:そうそう、ほのかに酸味もあって、それが切なさや寂しさをイメージさせる…だから“手紙”なんです。
*エミール・ガレ…19世紀末の工芸改革運動アール・ヌーヴォーの創始者のひとり。陶器、ガラス製品に植物や昆虫など自然の意匠を取り入れた工芸家。
―恋人からの手紙をうれしく思いながらも、会えなくて寂しいと思っている、かわいらしい恋人達が目に浮かぶようです。では改めてお三方に「シトランボルドー」を試飲いただき、感想をうかがえますか?
田邉:先生方がクラシカルとおっしゃったように、ボルドーの王道的な部分がしっかり出ていて、カシスやスギ、土っぽさというニュアンスがバランスよく入っています。穏やかで優しくほどよい熟成感があります。アタックはミディアム、果実感は甘すぎず、タンニンは緻密です。酸は結構あるので若さも感じます。シャトー・シトランのワインも飲んだことはありますが、「シトランボルドー」はボルドーらしさの中にかわいらしさのあるワインですね。
―ボルドーらしいと聞くと少し上級者向けワインというイメージですが…。
田邉:そうですね。ボルドーワイン自体は経験値がある方のほうが美味しく感じるタイプのワインかもしれませんね。食事を欲しがるワインと言ったりもします。
伸:いわゆる格付けシャトーのボルドーワインは初心者には取っつきにくいものも多いんですけど、「シトランボルドー」はボルドーらしさの中に、スッと入ってくる柔らかさがある。押しつけがましさがないんです。
ゆう子:話を聞いてくれる友達みたいな、癒やされる感じですね。ちょっと嫌なことあったのよ、っていう愚痴も受け入れてくれそうな柔らかさがあるんですよね。
伸:やっぱりバランスのよさじゃないですか。それと余韻がきれいです。飲み込んだ後に荒っぽかったり、酸っぱさが残ったりすると台無しですが、このワインはそれがない。
ゆう子:ボルドーの格の高いワインは開けてもすぐは飲めなくて。抜栓して3時間くらいいい子で待てば美味しくなるよ、みたいな(笑)。これは開けたてでもOK。突然ワインが飲みたくなって、ファミリーマートに行って、すぐ飲んでも大丈夫な感じです。
田邉:確かに開けたてでも一口目から美味しいというのは、コンビニエンスストアで買ってすぐ飲む、というシチュエーションにすごく合っていますね。ボルドーらしい複雑性も持ち合わせているワインがコンビニエンスストアで買えるのは素晴らしいですね。
ゆう子:本格的なニュアンスありますよね。
伸:上級者が飲んでも納得できるんじゃない?
「シトランボルドー」の美味しい飲み方
伸:赤ワインとしてはちょっと低めの12~3℃くらいから始めてみるのも面白いんじゃないかな。温度が上がるにつれ香りや味わいが開いてくるんですよ。そのグラデーションを楽しむのもいいと思う。
ゆう子:冷蔵庫の野菜室が10℃くらいだから、野菜室に入れて飲む前に少し室温に置いておくのがいいかもね。
ゆう子:グラスは、香りが感じられる梨型のフォルムのものがいいと思います。100均にもあって、愛用してます(笑)。
伸:1個くらいは大きめのワイングラスを買っておいてもいいんじゃないかな。1000円くらいで買えるものもあるんで。
田邉:グラスは大事ですね。このワインには、ボルドー型というボウル部分が大きめのグラスがベストです。高いワインを買うよりワインに合ったグラスを使う方がいい、と言ったりもしますが、その通りだと思います。グラスは繰り返し使えますしね。
―おつまみを選ぶとしたらどんなものが合いそうですか?
伸:ジャーキーなんかは合うんじゃないですか。
田邉:ボルドーワインってタンニンが持続しやすいんですね。タンニンは脂質やタンパク質との相性が良く、味わいを深くしてくれるので、伸先生がおっしゃったジャーキーはいいと思います。
ゆう子:ワインとしてはそれなりにゴージャスさも備えてるから、ハンバーグみたいな肉料理のディナーにもおすすめです。
コンビニワインの可能性
伸:僕たちはコンビニでワインを買ったことはないんだけど、このレベルのものが置いてあるならいいよねえ。
ゆう子:前にいただいて飲んだ「ジスト グランレゼルバ」もよかったし、ファミマ限定っていうのも素晴らしいね。コンビニのワインとしては高いかもしれないけど、ワインとしては安い。1600円以上の価値は絶対にあると思います。
田邉:有名シャトーと共同開発した、エントリーラインみたいなワインが飲めるのもファミリーマートの強みですね。
田邉:僕が提唱しているのは料理とのペアリングです。同じ空間で買えますし、コンビニで買える料理のレベルも高くなってますから。ワインも美味しい、料理も美味しい、合わせるとさらに美味しい、と楽しみが広がります。
―コンビニフードではどんなものが合いますか?
田邉:王道だと産地合わせでカヌレとか、意外なところでは回鍋肉や青椒肉絲などの中国料理も合うと思います。肉の旨味をワインのタンニンと酸味がより引き立て、料理とワインのほどよいスパイス感が同調して風味がより広がります。グリーン野菜とワインのピラジン由来のグリーンなニュアンスもきれいに重なって、おすすめの組み合わせです。
コンビニワインとコンビニフードのペアリングは、便利なだけでなく新たな発見もありますので、ワイン好きの方にも、そうでない方にも体験していただきたいですね。
※記事の情報は2024年4月15日時点のものです。
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