春野菜と新酒 今が旬!
春到来!今回は日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する日本酒ラヴァー、簗塲友何里(やなば ゆかり)さんの、春野菜や春の山菜に出来立て新酒を合わせるお話です。
今が旬の春野菜と新酒
冬も終わり、梅も咲き、花粉が飛び出したのを実感すると、春の到来だなと感じます。春の野菜や山菜がスーパーの棚にも並び始めますね。春野菜や山菜のが楽しめるうれしい季節がやってきました。春野菜は独特の香りと苦みがあり、身体に取り入れると良いことがありそうです。
そして、今は日本酒の造りの真只中。できたての日本酒が味わえます。新酒らしい、すっきりとした爽やかな風味の日本酒や、生き生きとした微発泡感のある日本酒を楽しむ絶好のチャンスです。
春野菜や山菜、そして造りたての新酒、旬の物を合わせて楽しむことで、気分もウキウキ、免疫力もアップしそうです!
春野菜と山菜のパワー
ふきやたけのこ、菜の花といった春野菜はなぜ苦味を感じるのか。それは、ポリフェノールやアルカロイドという物質が含まれているからです。ポリフェノールは植物が光合成を行う際にできる物質の総称で、抗酸化力も高く、血行促進、代謝促進などの作用もあるそうです。春に採れる野菜は、冬の間に蓄えた脂肪や老廃物を体外に排出する作用もあるとか。また、暑い夏に向けての身体を調整する準備もしてくれます。野菜は繊維質も多く含み、腸も整えてくれるので免疫力もアップ。もちろん、ビタミンやミネラルも豊富です。
新酒の特徴を春野菜に合わせる
春野菜や山菜を、ぜひ旬の日本酒と一緒に楽しんでみてください。新酒には、草木を思わせる爽やかでフレッシュな味わいのものも多く、口当たりもきりっとしていて軽快。春野菜や山菜の苦みにぴったりです。
また、中には、うすにごりや直汲みといって、微発泡感を感じるものもあり、これも春野菜に良く合います。新酒の爽やかさと特徴的な青々しさが、春野菜を引き立ててくれますよ。
鮮やかな緑の春野菜
私が経営する発酵フレンチと日本酒のマリアージュのレストラン「SAKE Scene 〼福」でも、3月には徐々に春の野菜が登場し始めます。うるいや菜の花などなど、鮮やかな黄緑色はお皿を一気に春らしくしてくれます。春野菜を肉料理に合わせることも多く、独特の苦味が良いアクセントになります。
家で料理をする時には、セリもよく使います。肉豆腐や鍋に入れても美味しいですね。ぜひ、火を通し過ぎず触感や香りも楽しんでください。
もちろん、合わせる日本酒は新酒です。新酒の中でも、旨味がしっかりしているものは、お燗にしても優しい甘さが引き出されてマイルドな味わいになります。香りもふんわり、リラックス効果も抜群です。
旬の組み合わせでリフレッシュ
春野菜と山菜、そして新酒を楽しむ… このところの自粛ムードや普段と違う生活リズムでストレスを溜めてしまっている方も、心が柔らかくなりリラックスできるのではないでしょうか。
春野菜や山菜で、この季節に必要な栄養をとり、新酒と合わせて楽しく食事をする。今しかできない贅沢な時間を過ごして、リフレッシュして行きましょう!
※記事の情報は2020年3月11日時点のものです