クラフトジンレビュー第3弾!メイドイン岡山のクラフトジンを飲んでみた。

名古屋の酒問屋イズミックの青田が、いま注目のお酒の情報をバイヤー目線でお届けします! 今回は好評「クラフトジン」レビューの第3弾。岡山で造られるクラフトジンをご紹介します。

ライター:青田俊一青田俊一
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岡山の老舗蔵元が造る個性的なクラフトジン

今回ご紹介するのは岡山の蔵元「宮下酒造」が造るクラフトジン、その名も「クラフトジン岡山」というストレートなネーミングのクラフトジンです。
「クラフトジン岡山」
宮下酒造は1915年に日本酒造りを始めた蔵元で、2015年の創醸百周年の際、ドイツ製のウイスキー単式蒸溜器「ポット・スチル」を導入することで、岡山蒸溜所として本格稼働を開始しました。今回ご紹介するこの「クラフトジン岡山」は、この岡山蒸溜所本格稼働後第一弾の商品になります。製法については、自社製の米焼酎をベースにジュニパーベリー、コリアンダー等のクラシカルなボタニカルに加え、白桃、ピオーネの皮、パクチーなど岡山県産のボタニカルと合わせて十数種類を独自に配合し、先述のポット・スチルで蒸留、その後、焼酎を貯蔵した樫樽でフィニッシュ。樫樽貯蔵のジンは、国内ではおそらく初めての試みとのことで、非常に珍しいクラフトジンだそうです。それではお楽しみの試飲タイムです。

飲んでみた。

飲んでみた
まずはストレートでお味見。注いでみると薄くイエローがかった色合いで、注いだ瞬間に爽やかな柑橘系の香りが広がります。口に含むと、味わいは思いのほかドライな印象で、独特の苦味も感じます。あとから柑橘系の香りが鼻に抜けて爽やかな印象に。アルコール度数は50度と高めですが、ぴりぴりした感じもなく口当たりもまろやかなので、ロックでじっくりというのがしっくりきそうです。が、せっかくなので今回もなにかしらで割ってみます。ストレートで飲んだ印象としては、割とフレーバーが強かったので特段余計な風味を加える必要もなさそうなので、今回は炭酸だけで割ってみます。
今回はジン1に対して炭酸3の割合でいきます。
今回はジン1に対して炭酸3の割合でいきます。炭酸を注ぐと色が白く変化しました。この変化は原料由来の成分によるものだそうです。飲んでみると爽やかな香りとほんのり甘い飲み口で飲みやすく仕上がりました。これまた飲みすぎ注意なものができあがってしまいました。暑い日にはゴクゴクいっちゃいそうです。
というわけで、まだまだ残暑も続きそうなので、暑い日には炭酸で割ってすっきりと、秋の夜長の涼しい日にはロックでじっくり、みたいな感じでこれからの季節の家飲みにもぴったりです。話題のクラフトジンは、ぜひお好みのスタイルで家飲みをお楽しみください。

クラフトジン岡山【商品概要】

  • 生産国:日本
  • アルコール度数:50度
  • 原材料:ジュニパーベリー、コリアンダー、レモンピール、 アンジェリカの根、モルト、ラベンダー、オレンジ、ホップ、 シナモン、ジンジャー、オールスパイス、白桃、ピオーネの皮、パクチー
  • 容器 / 容量:瓶 / 200ml・500ml
  • 参考小売価格:(200ml)2,000円・(500ml)5,000 円(ともに税別)
  • 製造元:宮下酒造
※記事の情報は2017年9月11日時点のものです。
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