「平成の酒」といえば? 割安なビール、クラフトビール、ウイスキーハイボール
酒文化研究所が酒好きモニターに聞いた、「平成の酒」とは?
酒は世の中を映す鏡です。時代が変われば酒も変わります。平成の30年間を代表する酒といったら、あなたは何を思い浮かべますか?
平成の酒アンケート「発泡酒・新ジャンル」が第1位
第2位はクラフトビール
クラフトビールにはさまざまな特徴がありますが、わかりやすいのはホップをたっぷり使っていることでしょう。一般的なビールの2~3倍、商品によっては10倍ものホップを投入します。苦みを強くしたい、華やかな香りを出したい、ホップの柑橘系の香りを強調したいなど、狙いによってホップの種類と量を加減し、製造工程のどこでホップを投入するかを工夫します。まずはホップ感の違いに注目して飲むことをおすすめします。
そしてウイスキーハイボール
商品では『スーパードライ』『獺祭』『プレモル』
●アサヒスーパードライ(昭和62年発売)
「この味が、時代を変えた。今も記憶に残るメッセージです」(20代男性)
「ビールを苦さの飲み物からスッキリ辛口へと一新した」(60代男性)
●獺祭(平成2年発売)
「日本酒をすっきりしたワインのような飲み物として日本酒ファンを拡げた」(60代男性)
「味もメッセージも世界を見据えた新時代の日本酒」(40代男性)
●サントリーザ・プレミアム・モルツ(平成13年発売)
「30代の頃に香りと高級感に魅かれて飲みまくったビールです。」(50代女性)
「プレミアムビールをはじめて知り、TPOで飲み分けるようになった」(50代男性)
●サントリーウイスキー角瓶(昭和12年発売)
「角ハイはウイスキーを食事しながら飲む酒に変えた」(50代男性)
「ハイボールでウイスキーを若者も飲む酒にした」(50代女性)
昭和の代表は国産ビール、日本酒、ジャパニーズウイスキー
第2位は「日本酒」です。際立つトップブランドこそありませんでしたが、全国に販路を広げ、マス広告で知名度を高めた灘・伏見の大手メーカーの全盛期です。地酒が中心であった全国津々浦々へと展開して、じわじわと集中度が高まりました。
第3位には「ジャパニーズウイスキー」があがりました。『サントリーオールド』が昭和後半の20年以上トップの地位を維持し、高い人気を誇りました。
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
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