ディカプリオが出資するサステナブルなシャンパーニュ「テルモン」を飲んでみた
“サステナブル”というキーワードをよく耳にする今日この頃、シャンパーニュ地方で革新的な取り組みを行うメゾン「テルモン」をご紹介。サステナブルな製造方法を徹底して完成したシャンパーニュの味わいとは?
世界で最もサステナブルなシャンパーニュ「テルモン」
ご紹介するのはレミー コアントロー ジャパンが輸入する「テルモン」というシャンパーニュです。
1912年はシャンパーニュ暴動の直後という不穏な時期でしたが、あえてこのタイミングにブドウ農家兼ワイン生産者であったアンリ・ロピタルによって創業されました。以来一世紀以上にわたり家族経営を貫き、代々受け継がれてきたクラフツマンシップと、自然に対する深い敬意と愛情を大切にしながら、妥協のないシャンパーニュ造りを続けるメゾンです。
最大の特徴は「環境に配慮した取り組み」
その中のひとつがオーガニックです。現在シャンパーニュ地域においてオーガニック認証を受けているブドウ畑は4%にも満たないと言われるなか、2017年時点で所有するブドウ畑全体の72%がオーガニック認証を受けていました。それを2025年までに100%オーガニック認証のブドウ畑に転換することを目指し、除草剤、殺虫剤、化学肥料を一切使用しない農法を徹底しています。
また、太陽光発電システムを設置して100%再生可能な電力を使用したり、航空貨物の廃止のようなロジスティックの改善によって温室効果ガスの排出を制限したりと、供給から流通に至るすべての過程において、そこに関わる事業者も含めた形で環境に配慮した仕組みを構築していこうとする徹底ぶり。
こだわりはラベル、ボトルにも
しかも、環境のために装飾を取っ払ったのはラベルだけではありません。再生ガラスの使用率が0%の透明ボトルの使用を中止し、100%リサイクル可能なグリーンボトルへの切り替えを進めるとともに、2021年からは「すべてはボトルにあり、ボトル以外に何も必要なし」という方針に基づき、外装材やギフト包装材の製造と使用を禁止しました。これはシャンパーニュ地方では初めての取り組みです。
レミーコアントロー社は「テルモン」のこのようなサステナブルなシャンパーニュ造りの価値観に共感し、2020年にテルモンの株式の大半を買い取ります。そして2021年に「メゾン・テルモン」と改名し、日本での販売が実現したというわけです。
つい先日、ハリウッドを代表する俳優で環境保護活動家としても知られるレオナルド・ディカプリオ氏がこの「テルモン」に出資したことが発表され、ますます期待が高まりました。これは飲まないわけにはいきません。というわけで、試飲タイムといきたいと思います。
「テルモン レゼルヴ・ブリュット」を飲んでみた
口に含むとすっきりとした酸味にフルーティーな旨みが後から広がります。爽やかさもありながら奥行きのある味わいで、余韻も長く上品な果実感が口の中に広がり続けます。まさに芸術品と言っても過言ではないくらい美しいシャンパーニュです。
シャンパーニュですのでさすがにお値段もそれなり。なかなか気軽に飲めるものではないかと思いますが、何か特別な日の家飲みの際にお楽しみいただければと思います。
テルモン レゼルヴ・ブリュット【商品概要】
- 産地:フランス
- 原料品種:シャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワール
- アルコール度数:12度
- 容量 / 容器:750ml / 瓶
- 参考小売価格:7,200円(税抜)
- 輸入元:レミー コアントロー ジャパン
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