酒好きほぼ100人にアンケート。「RTDはお好きですか?」
酒好きほぼ100人に、缶入りのチューハイやハイボールなどRTDについて聞きました。日本でRTDが誕生したのは約40年前ですが、今では消費量が発泡酒と並びます。酒好きたちはどのように楽しんでいるのでしょうか?

飲用経験はレモンチューハイとウイスキーハイボールが最上位

飲んだことのあるRTDは「レモンの缶チューハイ(79%)」「ウイスキーのハイボール缶(71%)」「レモン以外の缶チューハイ(68%)」の3つが群を抜いています。最近1年間でもっとも飲んだものも同じ順番です。
缶チューハイのパイオニア「タカラcanチューハイ」の発売が41年前で、「サントリー角ハイボール缶」の発売は15年前ですから、後者が短期間に缶チューハイに迫ったことがわかります。また、発売からまだ3年のジンソーダ缶の飲用経験率が40%、かつもっとも飲んだ方が4%いることも急成長分野として特筆すべきでしょう。

飲用機会増の予測理由に健康意識

飲用理由を見ると上位は「気軽に飲めるから(42%)」がトップです。2番目は香味の評価で「飲みやすいから(34%)」「すっきりおいしいから(30%)」、その次に「缶からそのまま飲めるから(27%)」と簡便性と「安価だから(22%)」と経済性が挙がります。


「増える」とした理由は「強いお酒を控えたい」「ノンアル製品が充実してくる」「新製品の味が向上している」「価格が手頃」が挙がりました。味わいや経済性のほかに健康意識があるのがこの回答の特徴です。
「減る」の理由は、「好みではない」「添加物や甘さが気になる」「別のお酒を優先」「出張・付き合い機会の減少」が見られました。
RTDが「好き」は56%

新しい味わい開発の自由度が高いうえにユーザー数が多く、飲み切りのため商品の回転率が早いRTDは、消費スタイルにフィットする商品を投入するマーケティング要素の強い商品です。イージードリンキングやノンアルコール製品の分野で今後も着実に成長すると言えそうです。
【調査概要】
調査時期 2025年4月4日~9日
調査方法 ネット調査
有効回答 144人(酒好きな人)
※記事の情報は2025年4月17日時点のものです。
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