ベルリン在住のグラフィックデザイナー・佐藤ちひろさんのおすすめ家飲み音楽とは 《私の家飲みプレイリスト③》

あなたは家飲みのお共にどんなBGMをかけていますか? 音楽好き&お酒好きの方々に、素敵な家飲みミュージックを選曲していただく連載企画「私の家飲みプレイリスト」。第3回は現在ベルリン在住のグラフックデザイナー佐藤ちひろさん。ジャケットにもこだわる佐藤さんが選んでくれた曲は?

(記事の最後にSpotifyで実際に音楽が聴けるプレイリストがあります。音楽を聴きながらの家飲みをぜひお楽しみください)

ライター:池谷 恵司池谷 恵司
メインビジュアル:ベルリン在住のグラフィックデザイナー・佐藤ちひろさんのおすすめ家飲み音楽とは 《私の家飲みプレイリスト③》

今回、選曲してくれたのはこの方!

グラフィックデザイナー 佐藤ちひろさん

印刷物を中心にヴィジュアルディレクションからレイアウトまでを扱うデザイナー。都内デザイン会社、インハウス勤務を経て現在はベルリン在住、デザイナー10年目を機に、ドイツにてデザインイノベーションを学ぶため進学予定。90%のためのデザインに興味を持つ。

グラフィックデザイナー 佐藤ちひろさん

テーマは「ジャケ買いした曲を聴く!」

昨年ベルリンに居を移したというグラフィックデザイナーの佐藤ちひろさん。学生時代ロンドンでデザインの勉強をしていた頃ベルリンに旅行し「ここに住みたい!」と思った夢をついに叶えたのだそうです。お酒も好きでベルリンではコーラよりビールのようが安いのでよく家で飲んでいるのだそうです。そんなちひろさんに、家飲みのためのプレイリストを作ってもらいました。テーマはデザイナーらしく、「ジャケ買いした曲を聴く!」です。

佐藤ちひろさんの選曲はこちら

  • ランシド – Ruby Soho
  • ランシド – Roots Radicals
  • フロッギング・モリー – Drunken Lullabies
  • ザ・クラッシュ – London Calling
  • ザ・クラッシュ – White Riot
  • セックス・ピストルズ – Anarchy in the UK
  • セックス・ピストルズ – God Save The Queen
  • ブルーハーツ – 首つり台から
  • ブルーハーツ – ラインを超えて
  • ハイ・スタンダード – Stay Gold
  • フライング・ロータス – MmmHmm
  • モグワイ – Mexican Grand Prix
  • ジェイムス・ブレイク – A case of you
  • トム・ウェイツ – Grapefruit Moon
  • アンダーワールド – Born Slippy

このジャケットのグラフィックにグッと来ました

「普通よりちょっと呑めるかな(笑)」とおっしゃるちひろさんですが、家ではMacでyoutubeを見ながらビールを飲むことが多いのだそうです。ちひろさんが最初に聴くのはアメリカのパンクバンド、ランシド。軽快なギターのリフから始まる「Ruby soho」。「これを聴きながらビールをプシュっと開けるのが最高!」。そもそもランシドに出会ったのは高校時代、近くのレンタルCD屋さんで、なんか洋楽が聴きたいと思ってジャケットがカッコいいCDを聴いていてみつけたのだそうです。「毎日これを聴きながら通学していました」。2曲目も同じくランシド。「これもよくライブでやる曲で、まず最初はテンションを上げたいんですよ」。
このあたりで黒ビールにしたくなるところ。
次はアイリッシュパックのフロッギング・モリーの「Drunken Lullabies」。この曲のPVが好きなんですが、スケボーしてるんですね。私、スケボーカルチャーも好きで。ちょこっとスケボーをやっていたことがあって。このPVの中で黒ビールをやたら飲んでます。私もこのあたりで黒ビールにしたくなるところ。黒ビールは味が濃いし、ゆっくり飲めるのでいいですね。ベルリンにいますがギネスを飲むことが多いです(笑)。

ギネスを飲んだところで、プレイリストもパンクの本拠地、ロンドンに。パンクロックの不朽の名作、ザ・クラッシュの「London Calling」です。「クラッシュはもちろん後追いですが、パンクと言えばクラッシュだろうと。で、聴いてみたらカッコよかった。あと、クラッシュが好きな理由がやっぱりジャケットで。あの写真にピンクの蛍光の文字。このデザインが好き!って思いました」

ロンドン・コーリング-ザ・クラッシュ



そしてパンクの元祖!セックス・ピストルズ。「実は最初はイマイチしっくりこなかったんですよ。なんか声もかん高いし。でも何度か聴いているうちにハマりましたね。あとピストルズもジャケットがカッコいい。これもジャケ買いで、このジャケットのグラフィックにグッと来ました」


勝手にしやがれ-セックス・ピストルズ



次はブルーハーツですね。「このあたりでだいたい日本語の曲が聴きたくなるんです。ブルーハーツは昔から大好きで、ジャケットもカッコいいし、歌詞にもかなり影響を受けました。『やりたいことをやったほうがいい!』みたいなところ。これを聴きながら10代の自分に立ち返って『自分、ちゃんと生きてる?』って自問しつつ、いい感じで酔いも回って強気になっている頃(笑)。お酒はそろそろ米焼酎をロックで! ブルーハーツは『首つり台から』と『ラインを超えて』の2曲が聴きたいです。


BLUE-HEARTS



次も日本のバンドでハイ・スタンダード「Stay Gold」です。これは高校時代に学校でめちゃくちゃ流行って。バンドやっている人はみんなコピーしてた。これを聴くと、文化祭も思い出すし、スケボーをやってた頃も思い出します。スケボーやる時によく公園でかけてました。


BLUE-HEARTS


と、ここまでパンクっぽい曲が続きましたが、そろそろ深夜の深い時間帯でしょうか。「このへんで疲れてくる(笑)。このあたりからはガラっとテンション変えたいんです。リラックスしたもの。でも音はカッコイイみたいな曲。フライング・ロータスはフェスで知って聴くようになりました。陶然としてゆっくりと音を楽しむ感じがいいですよね。20代後半からはライブハウスだけじゃなくてクラブなんかも行くようになってきて、こういう曲を聴くようになりました。次のモグワイもそうですね。ベルリンでもたまにクラブに行きますが、ベルリンのクラブってロンドンとは違うんですよ。手作り感が独特のセンスの良さみたいなのがあって面白いです。それとベルリンのクラブは朝からやってます(笑)」
ベルリンのクラブは朝からやってます(笑)」
そろそろ、朝も近い時間になってきたのでは?
「そうですね、このあたりでジェイムス・ブレイク。ジェイムス・ブレイクはライブも観に行って、それが初めだったけどとても良かったです。この曲はジョニ・ミッチェルの歌のカバー。歌がとても良くて、しっとりします。このあたりだともう「いいよねー」しか言わなくなる感じ(笑)。もう1つシットリ系で、トム・ウェイツ。この曲もラストのあたりにとてもいいです、もうそろそろ朝かな」

もう夜が完全に明けた感じですね。最後は?「ここでアンダーワールドの『Born Slippy』。これは映画『トレインスポッティング』のテーマソングで、リアルタイムじゃないけど見たけど良かったです。トレインスポッティングもグラフィックはとても素晴らしかったですね。映画のジャケ買いです(笑)。もう完全に朝なので、最後は炭酸水ですかね」。

Ost-Trainspotting-Original-Soundtrack



というわけでちひろさん、朝までの家飲みでしたね(笑)。ありがとうございました。

spotifyで聴く、佐藤ちひろさんの家飲みプレイリスト



試聴にはSpotifyアプリと無料会員登録が必要です。
詳しくはSpotify公式ホームページからご確認ください。
Spotifyになかった楽曲のジャケットにamazonのリンクがありますのでそちらも合わせてご覧ください。


※記事の情報は2018年7月26日時点のものです。
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