イタリア人直伝の夏向きレシピ! 暑さを乗り切るおつまみとワイン(1)
暑さには慣れっこのイタリア人の食生活を参考に、家飲みにも使える爽やかな料理とワインをご紹介します。
イタリアの伝統と日本食の融合! 鮮魚のカルパッチョ
「鯛のカルパッチョ」
なぜびっくりかというと、
- カルパッチョはヴェネツィア発祥の料理で、本来は牛肉を使ったもの。ちなみに、カルパッチョという名称は、15~16世紀にヴェネツィアで活躍した画家の名前に由来するという説があります。
- ヴェネツィアは海に囲まれた海洋都市ですが、生魚を食べる習慣はほとんどありません。魚介の料理は豊富ですが、刺身はあくまでも日本由来の食事法で、大抵は火を通して食べます。
この料理で感心したのは、刺身という日本の食べ方を取り入れながらも、味はしっかり地中海風にアレンジされていたことです。自分たちの味覚にもちゃんと合わせているのですね。
では早速、そのヴェネツィア流「鮮魚のカルパッチョ」を再現してみましょう。
味の決め手はオレンジ! ヴェネツィア流鯛のカルパッチョを作ってみた!
材料
- 鯛(刺身用のサク) 100g
- オレンジ(大きめ) 1個
- ミニトマト 10個
- バジル 適量
- 塩, コショウ 適量
- オリーブオイル 適量
イタリアの暑さに負けない、爽やかな味覚を出すには、レモンやオレンジなど柑橘系の果物を上手に使うのがポイントです。
オレンジを半分に切り、一方を果汁用(10g程度)に使います。こんな感じで絞り出します。
もう半分は実を取り出して、食べやすいように小さく切り分けます。このように果汁と実を別々に取っておくわけですね。
続いて、鯛の身を薄切りにし、器に並べます。その上に、このオレンジの果汁を、魚の身の半分が浸かる程度に注ぎます。さらにオリーブオイルを、好みの量ふりかけて、塩とコショウで下味もつけておきます。
この状態のまま、ラップをかけて、冷蔵庫に入れます。15分から30分ほど、好みの冷たさになったら出来上がりです。このように果物の絞り汁や酢に食材を浸しておくことを、イタリア語で「マリナート(marinato)」と言います。つまり、マリネにすることですね。
さて、冷蔵庫からしっかりと冷えた「鯛のマリネ」を取り出したら、その上に飾り付けをするように、ミニトマト、オレンジの実、バジルの葉をこんな風に乗せます。
刺身にオレンジ!? こんな組み合わせ、日本人ではちょっと思いつかない発想ではないでしょうか。でも、ぜひ、思い切ってお口にお運びくださいませ。オレンジのやさしい酸味と淡い塩味、そして鯛の甘みが口の中で、爽やかなハーモニーを奏でますよ。
鮮魚のカルパッチョに合わせるワインはこれだ!
※記事の情報は2018年8月7日時点のものです。
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