リアル「まんぷく」ストーリー! 日清食品はなぜ完全栄養食「オールインパスタ」の開発に取り組んだのか?〈PR〉
2019年3月に発売され話題を呼んだ日清食品のおいしい完全栄養食「オールインパスタ」が12月16日に全面リニューアル。そもそも、なぜ日清食品が完全栄養食を開発したのか? 開発担当者にお聞きしました。
萩原健太さん(写真左)
日清食品ホールディングス株式会社 食品開発部 製品開発2グループ
佐藤真有美さん(写真中央)
日清食品株式会社 マーケティング部 ダイレクトマーケティング課
狭間英信さん(写真右)
日清食品ホールディングス株式会社 食品開発部 麺開発1グループ
飽食の時代に新しいスタイルの完全栄養食を
佐藤 日清食品の創業者である安藤百福は、戦後、人々が十分な栄養を摂れない時代に“食の大切さ”を痛感し、栄養に関する研究所を設立し、病人用栄養食品の開発を手掛けたこともある人物です。その安藤が発明し、1958年8月に世界初の即席麺として発売した「チキンラーメン」の初代のパッケージには、「最高の栄養と美味を誇る完全食」と書かれていました。
――安藤百福さんご夫婦をモデルにした連続テレビ小説「まんぷく」でも描かれていましたね。
佐藤 そうなんです。昨年、日清食品は創業60周年を迎えました。当然、創業の原点である「チキンラーメン」について考える機会が多かったのですが、そんなときに「新型栄養失調」という言葉を耳にしました。
「新型栄養失調」とは、生活スタイルの変化やダイエットなどにより、摂取カロリーが足りていても栄養が十分摂れていない状態のことで、厚生労働省が毎年実施している国民栄養調査によると、この10年、脂質を除くほぼすべての主要な栄養素の摂取量が低下しています。
「チキンラーメン」という「お湯があれば家庭ですぐ食べられるラーメン」で日本の食文化を大きく変えた日清食品が、その60年後、飽食の時代の「新型栄養失調」を社会問題としてとらえ、これを解決しようと開発に取り組んだのが「オールインパスタ」なんです。
栄養素を麺の中心に閉じ込めた新技術「栄養ホールドプレス製法」
佐藤 「オールインパスタ」の開発にあたって欠かせないのが新開発の「栄養ホールドプレス製法」(特許出願中) です。小麦ベースの外層で栄養素の層を包みこみ、栄養素を麺の中心に閉じ込めるという新たな製麺技術のおかげで、茹でたときに栄養素がお湯に流れ出るのを防ぐだけでなく、栄養素特有の苦みやえぐみを感じにくくなりました。
1食分の麺には、13種類のビタミン、13種類のミネラル、たんぱく質、食物繊維といったさまざまな栄養素が、一日に必要な量の3分の1以上も含まれています。これだけの栄養素を一度に摂取しようとしても、食材はもちろん、サプリメントでも大変だと思います。ましてや、それを400円 (オールインパスタの麺1食分の価格) で実現するのは、ほぼ無理ではないでしょうか。
さらにオールインパスタの麺は、麺の中心に栄養素が入っていることで小麦の使用量が減り、通常のパスタに比べて糖質が30%少なくなっています。塩分も通常の食事と比べて控えめでありながら、しっかりとしたソースの味わいに仕上げています。
もちろん、お湯をかけるだけという調理の簡便性や、常温で8か月という長期の保存性など、即席麺として欠かすことのできない条件も備えています。
日清食品が60年以上にわたって培ってきた開発技術が、理想的な栄養摂取をかなえる“本当においしい”パスタを完成させたんです。 ただ、開発に携わったメンバーは、日清食品史上最高レベルの難易度に苦しんだ開発当時のことを、今でも語り合ったりしていますよ(笑)。
まさにリアル「まんぷく」。日清史上、最高難度の麺に試行錯誤
佐藤 一食一食すべてに必要な量の栄養素が入り、8か月経ったあとでも栄養素の量が保たれ、さらに調理したあとも栄養素がしっかり残っている、そんな麺を実現するのが本当に大変でした。
保存試験後の分析で想定以上に減っている栄養素があれば、その量を増やして……そういった試験区を何度何度も繰り返しました。 また、一般的な即席麺で使用している小麦粉は伸縮性が高いのですが、栄養素は小麦と違って伸縮性が低いので、その栄養素を麺の中心に閉じ込め、なおかつ細い麺にすることは非常に難易度が高かったです。
手作業ではなんとかなっても、工場の生産ラインで安定的に作れるようになるまでには、大変な苦労がともないました。
萩原 麺の開発は、はじめに研究所にある小規模の試作機で試作を重ね、麺の配合や製造工程を決めてから、工場の大きな生産ラインに持っていきます。2か月ぐらいかけて試作を繰り返して仕様を決めましたが、いざ、工場でテスト生産してみると、結果は大失敗でした……。
狭間 あのときは絶体絶命でしたね(笑)。麺の生地をロールで少しずつ押しつぶしていくんですが、小麦粉だけの生地ならきれいに伸びて薄くなっていきます。しかし、栄養素が入っていると薄くならず、ボロボロとちぎれてしまって……その時、自分にできることと言えば、落ちた破片をただ拾うだけでした。
萩原 手作業では何とか麺の形になっても、生産ラインに持って行くと散々な結果に(苦笑)。研究所に持ち帰って再検討し、またテストしてという試験を繰り返し、結局6回目の生産テストで何とか形になりました。
――ちなみに、失敗した5回はどんなお気持ちでしたか…?
狭間 1回目と2回目は話にもならない状況で、3回目からは「この数値 (条件) でテストをクリアできなければ、発売を延期する」という覚悟で臨みました。そこからのテストはすべてが背水の陣で、毎回、ギリギリで条件をクリアしていきました。一度でも設定した条件をクリアできていなかったら、本当に発売を延期していたかもしれないですね。
佐藤 何度、発売延期が頭をよぎったことか(苦笑)。 「何とか麺の形になった!栄養素もしっかり入っている!…でも食べてみたら、味がおいしくない……」ということもありました。
味を良くするために栄養素の配合を変更したり、他の栄養素に置き換えたりすると、あらためて製麺性の確認する必要がありますし、分析もやり直さなければなりません。研究所では、そうした試験区を300回以上も繰り返したと聞いています。2人は栄養素をそのまま口に含んで、味をチェックしたんですよね?
狭間 栄養素は独特な苦みやえぐみがあります。どの栄養素がどういう味なのか、自分の舌で確かめて、それを打ち消すような成分を足していく「マスキング」という作業をしました。
食塩も控えめにしたかったので、試行錯誤を繰り返し、ようやく “おいしい”といえる麺を作り出すことができました。
――リアル「まんぷく」状態ですね。
佐藤 何としてでも「まんぷく」を放送している時期に商品を発売したいと思っていました。結果、2019年3月27日に発売できたので、本当にギリギリでした。
発売にあわせて、1958年のチキンラーメン発売当時に初めて試食販売を行った阪急百貨店うめだ本店で、「オールインパスタ」の試食販売イベントも実施しました。おかげさまで、こちらも大盛況でした。
リニューアルで“本当においしい”パスタの味に
佐藤 栄養素の配合を見直すことで、より本物のパスタに近い味や食感、歯ごたえを実現しました。3種類のソースも大きくグレードアップしています。ソースを混ぜた瞬間から豊かな香りがただよい、食べた途端にコクや旨みが口いっぱいに広がります。
「完全栄養食の味もここまで進化したか!」と驚いていただけるのではないでしょうか。「栄養食はおいしくなさそう」と思っておられる方にこそ、ぜひお召し上がりいただきたいと思っています。
完全栄養食「オールインパスタ」の取り入れ方
佐藤 私たちは、3食の食事すべてで「オールインパスタ」を食べて欲しいとは思っていません。普段の食事は、その時の気分や状況、相手によっていろんな楽しみ方をしてもらいたい。
でもその中で、1日1食でも、3~4日に1食でも、1週間に1食でも構いませんので、定期的に効率よく「オールインパスタ」を取り入れてもらえれば、日頃の生活で摂りきれない栄養素を補い、アンバランスな状態を改善できるのではないかと思います。
――日ごろの不摂生をリセットする感覚ですか?
佐藤 そうかもしれません。発売前、「オールインパスタ」のメインターゲットは「30~40代の男女半々、自分の健康維持に興味のある人」に設定していましたが、実際のメインユーザーは30代前半の男性です。健康維持に興味があるというより、栄養摂取の効率性を重視している方々に沢山お買い求めいただいている印象です。
「最近栄養が足りていないかな?」「食生活が偏っているかも?」と感じたら、ぜひ普段の食事の中で「オールインパスタ」を取り入れてみてください。私も、毎週末のブランチとして必ず「オールインパスタ」を食べています。
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理想的な栄養バランスの実現を助けてくれる食事、というのは腑に落ちました。簡単にできておいしいので、取り入れやすいのもいいですね。貴重なお話をありがとうございました!
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