今年もボジョレー・ヌーヴォーがやってくる! 2020年の出来は? 解禁日はいつ?

毎年11月の恒例イベント、『ボジョレー・ヌーヴォー』の解禁日が今年もやってきます。2020年の出来・味わいの傾向と気になる解禁日についてひと足早くお届けします!

メインビジュアル:今年もボジョレー・ヌーヴォーがやってくる! 2020年の出来は? 解禁日はいつ?

そもそもボジョレー・ヌーヴォーとは?

収穫されたガメイぶどう
ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランス南部ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫された「ガメイ種」というぶどうから造られる新酒ワインのことを指します。

“ヌーヴォー”はフランス語で“新酒”を意味し、ボジョレー地区にはボジョレー・ヌーヴォー以外にも「ボジョレー」や「ボジョレー・ヴィラージュ」など様々な銘柄が存在します。

▼ボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュの味わいとは?
ボジョレー・ヌーヴォーのぶどうはボジョレー地区で9月頃に収穫され、わずか2ヶ月程度で出荷されるため、果実味の強いフレッシュな味わいに仕上がる特徴があります。また、通常赤ワインは冷やすと酸味と渋味が強調されやすいですが、ボジョレーワインは渋みが少ないので、軽く冷やして飲むとより美味しく楽しめます。

2020年のボジョレー・ヌーヴォー解禁日はいつ?

ボジョレー地区のワイン収穫の様子
ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日が決まっていて、毎年11月の第3木曜日の午前0時と定められています。ですので、今年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は11月19日(木)

日本では時差の関係で、本場フランスよりも約8時間早くボジョレー・ヌーヴォーを楽しむことができるので、ちょっと得した気分になりますね。

実はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日はこれまでに何度か変更されています。そもそも解禁日が設けられたのは1951年、立法当初は12月15日に解禁と制定されましたが、当時11月には既に製品が出来ていたため、早く売りたいボジョレーの生産者は解禁日の前倒しを懇願し、1967年、解禁日は毎年11月15日に法改正されました。

しかし、15日が土日にあたる年だとワイン運搬業者が休みになり、ボジョレーの解禁が困難な年もあったため、1985年から11月第3木曜日に変更となり、現在に至っています。

気になる2020年のボジョレー・ヌーヴォーの出来・味わいは?

ガメイ酒
先日行われたサントリーのボジョレーセミナーに参加し、今年のボジョレー・ヌーヴォーの出来についてうかがってきました! お話いただいたのはボジョレー・ヌーヴォーを世界に広めたジョルジュ デュブッフ社のアドリアン デュブッフ・ラコンブ氏。

今年の出来を一言で表すと「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地良い余韻が残る、非常に芳醇な味わい」とのこと。

フランス・ボジョレー地区の7月の天候は降水量が非常に少なく、例年よりも乾燥した夏を迎え、8月は40度に達するほど暑い日々が続きました。ぶどうが枯れるのではと心配されるほどの猛暑でしたが、問題なく育ち、結果として例年よりも早くぶどうが成熟しました。

8月20日から始まった収穫では、成熟度が高く、小ぶりな実のなかに味わいが凝縮された、状態のいいぶどうに恵まれたそうです。

色は美しいダークルビー色が特長で、味わいはブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りがあふれ出し、芳醇な味わいと心地良い余韻が楽しめる出来になっているとのこと。

芳醇で濃厚な味わいのボジョレー・ヌーヴォー、期待大ですね!

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁をお楽しみに!

ボジョレーを家族で乾杯/Shutterstock
ボジョレー・ヌーヴォー解禁日まであと少し。今年はいつものように仲間と集まってワイワイ楽しむことは難しそうですが、オンライン飲み会でボジョレーの会を開催したり家族でゆったり乾杯したり、今年ならではの楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか?


※記事の情報は2020年11月16日時点のものです。
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