パリのソムリエたちが選んだ日本酒とは ~Kura Master2017初開催
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。
発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
パリで初めての日本酒コンテスト「Kura Master」
審査は一般的なワインのコンテストと同様に5~6人の審査チームを組み、1フライトごとにどれを決勝に進めるかを協議していきます。一定のルールに則して審査酒10点前後をひとまとめにしたのが1フライトです。最近は日本でもクラフトビールのお店では、いろいろなビールを飲み比べるセットを「○○フライト」と呼んでいますが、同じ使い方ですね。テイスティングする器はワイングラスで、リーデル社のリースリング用のグラスでおこなわれました。
フランス国内で現役で活躍する32名のソムリエやワインジャーナリストが審査員を務めた。
TOP10はこのお酒
ただ、プラチナ賞と金賞の入賞数を県別に見てみると、一概に西日本に偏っているとも言えません。東北、新潟、関東の酒もかなり上位に名を連ねています。繊細な味わいが特徴のこれらの地域のお酒もしっかり評価されていることがわかります。
コンテストは絶好の教育機会
また、今回、審査員をつとめたソムリエたちは、日本酒の歴史や文化的な背景を学ぶ半日間の研修プログラムを事前に受講しました。日本酒とワインのテイスティングの違いも体験してもらい、日本酒の基礎知識を身につけてから審査に臨みました。100点を超えるに日本酒を真剣にテイスティングしたことで、彼らの日本酒の経験値は飛躍的に向上したはずです。 みなさんも入賞したお酒をぜひ飲み比べてみてください。
「Kura Master」は2018年も開催が決定しています。次はどんなお酒が評価されるかご注目ください。5月末に審査し、結果は6月に発表されます。
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