全国燗酒コンテスト2017お披露目会 おいしい燗酒人気投票
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
プレゼンターは辰巳琢郎さん
日本酒も大好きという辰巳さんはお披露目会にも参加、ブラインドでのきき酒もテキパキとすすめ、30分間に約60点を評価、このスピードは今回来場された一般のお客さまのほぼ2倍、さすがです。
「パーティと聞いていたのに皆さん、真面目にきき酒されているのでびっくりしました。どれもよくできていましたが、特にプレミアム部門(720ml ¥1100超)のお酒には感心するものがありました。食事もおいしく料理長がよく考えてくれているのがわかりました」とおっしゃっていました。
保温&目隠しにアンクルウォーマー
いろいろ試してたどり着いたのがアンクルウォーマーを瓶に被せるというアイデアです。保温と銘柄隠しのために足首を温める筒型のニットで瓶を覆いました。アルミフィルムを蒸着したペットボトルの保冷温カバーやソックス、ポリ袋などとの保温力の比較でも、アンクルウォーマーはいい結果を残し、何よりも底が抜けているので瓶を立てた時に安定感があります。大勢が卓を囲む試飲会ではこの点はとても重要です。
かくしてスタッフは開会の2時間前から100本のお酒を瓶ごと燗し、温まったら保温庫に入れる作業に取り組み準備しました。テーブルにセットしてアンクルウォーマーを被せて、キャップを外して試飲会に備えました。
【保温実験】次の素材の保温力を比較してみた。
- ペットボトル用保冷袋
- すっぽりカバーするレッグウォーマー
- レジのポリ袋
- 腹巻きになるアンクルウォーマー
- 瓶を裸のまま
第1位 レッグウォーマー (▲7℃)
第2位 アンクルウォーマー(▲8℃)
第3位 ペットボトル用保冷袋とポリ袋が同じ (▲10℃)
ちなみに瓶(厚手)のまま裸でも▲11℃だった。
保温性の高いレッグウォーマーは瓶の座りが悪いので倒れやすく、 実用的なのはアンクルウォーマーというのが今回の実験の結論。
「燗酒」のうま味×うま味の相乗効果
自身が投票した酒が何わかると、あちこちから歓声が沸きました。他社の酒に投票して苦笑いする蔵元、票を投じた酒蔵を捉まえて挨拶する方、投票した酒をさっそく冷酒でも試す方など、それぞれに楽しんでいただいたようです。
おつまみは「牛うま煮」「生ハム」「サラミ、キャロットラペ」「グリルチキン」「ぎんなん豆腐田楽味噌」「キングサーモン、栗の渋皮煮」「ロールキャベツ」「ナチュラルチーズ」など12品の酒肴を揃え、お気に入りの燗酒と合せます。燗酒と料理の相性の幅は広く、料理の引き立て役に回ります。料理のうま味と燗酒のうま味の相乗効果で味わいが膨らみ、温かいので油脂が流れて後口もきれいです。
福引ではご来場いただいた蔵元47社から、お酒が直々に手渡されました。4人に1人はお酒が当たる高確率な福引では、3人全員が当選されたグループもあり、おおいに盛り上がりました。
人気投票のベスト3はあのお酒
最多得票は17票を集めた『米鶴 純米酒 ピンクのかっぱ』(米鶴酒造・山形)と『金門世界鷹 吟醸50』(世界鷹酒造・埼玉)です。前者はピンク色のにごり酒で特殊燗酒部門の最高金賞です。後者はお値打ちぬる燗部門の最高金賞の逸品。
2位には16票の『御園竹旨口きもと』は武重酒造(長野)で、昔から地元で人気の商品です。
3位は14票の『ふゆ・みず・たんぼ一ノ蔵 特別純米原酒 冬期湛水仕込み』(一ノ蔵・宮城県)。プレミアム燗酒部門で金賞を受賞した商品でした。
参加した方々からは「とても楽しかった」「新しい企画でおもしろかった」との声が多数くかれました。ご来場いただいた皆さま、お酒をご協賛いただいた蔵元さま、運営をサポートいただいた会場スタッフなど、お力添えいただいたすべての皆さまに御礼を申し上げます。
【入賞酒一覧はこちら】
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