ヤンマー×沢の鶴のコラボ!大阪で採れたハチミツを使った梅酒を飲んでみた。
沢の鶴とヤンマー、まったく業種の異なる2社がタッグを組んで生まれたお酒とは?
ヤンマー×沢の鶴のプロジェクト
今回ご紹介する商品は、共同企画の第2弾の「大阪はちみつ梅酒」ですが、商品の説明をさせていただく前にまずはプロジェクトの発端である第1弾のご説明を。第1弾で開発したのは酒米。“米を生かし、米を吟味し、米にこだわる”を理念に掲げる沢の鶴。その理念の下、米作りのプロフェッショナルと協業して、まったく新しいものを生み出す機会を探っていました。そこでパートナーとして名乗りをあげたのがヤンマーでした。ヤンマーは日本の農業が抱えている問題を打開すべく、生産物の付加価値を高めることを課題としていました。そこで注目したのが、海外で人気となっている日本酒の原料である酒米でした。新しい酒米作りは、何万種類にもおよぶ米の種子の中から、酒造りに適していると思われる品種をヤンマーが研究し栽培、それを沢の鶴で試験醸造しフィードバック。この一連の流れを何度も繰り返し、まだ世に出ていないDNAをもつ酒米が生まれました。その酒米で造った日本酒が「沢の鶴X01(エックスゼロワン)」です。
で、本題の「大阪はちみつ梅酒」といきたいところですが、そもそも沢の鶴に梅酒のイメージがないかと思いますのでそちらの説明を。
梅酒というと、ホワイトリカーに梅を漬け込むのが一般的ですが、沢の鶴の梅酒は長期熟成させた純米酒に漬けこむのが大きな特徴。古酒に漬けることでまろやかな味わいになるとのことで、こちらもお楽しみの試飲タイムです。
古酒仕込み梅酒
「古酒仕込み梅酒」に使われる古酒は、3年以上熟成させた生酛純米。そこに日本一の梅の里である紀州で丹念に育てられた南高梅を漬け込んだというなんとも贅沢な仕様です。
グラスに注ぐとクリアな琥珀色で少しとろりとした粘度があります。香りには古酒由来の熟成感を感じます。口当たりはまったり濃厚、口の中で甘みと旨みがふくらみます。しっかり濃厚な味わいなのでロックまたは炭酸で割って飲むと良さそうです。とろりとした口当たりはお湯割りにもおすすめです。
飲んでみた。
続いてお待ちかねの「大阪はちみつ梅酒」です。
「大阪はちみつ梅酒」はヤンマーと沢の鶴の共同企画の第2弾商品。前述で紹介した「沢の鶴X01」の開発会議の中で、ヤンマー本社ビルの屋上庭園で養蜂をしているという話題があがったことから開発に至った商品だそうです。ヤンマーは「梅田ミツバチプロジェクト」という、大阪中心部の養蜂場でミツバチを飼育する取組みに参画しており、屋上庭園の養蜂場もこの一環。都会で採れるはちみつと聞くとあまり美味しくなさそうに聞こえますが、大規模な農場のない都会の蜜源は農薬の悪影響を受けないため、驚くほど高品質なはちみつが採れるのだそう。そんな品質の高い生はちみつを古酒で仕込んだ梅酒にブレンドするという、先ほど紹介した古酒仕込み梅酒よりもさらに贅沢な仕様、これは期待大です。
グラスに注いでみるとこちらもクリアな琥珀色。先ほどの古酒仕込み梅酒より粘性は低い感じがします。香りは最初に熟成感、続いて爽やかな梅の香りが広がります。口当たりは軽く、すっきりとした甘みと爽やかな酸味のバランスよし、はちみつ由来の甘さだからか甘ったるさがなく、やわらかく仕上がっている印象です。個人的にはこのすっきりとした味わいはこのまま冷やしてストレートで楽しみたいところ、アペリティフにもってこいではないでしょうか。最初にはちみつ梅酒と聞いたときはどうせ甘ったるいんでしょうと思いましたが、甘さのバランスが絶妙に仕上がっており、いい意味で期待を裏切られる1本でした。甘いものはちょっと、という方にもぜひお試しいただきたいです。食前酒として家飲みのレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
古酒仕込み梅酒【商品概要】
- 産地:兵庫県
- アルコール度数:11%
- 原材料:日本酒、梅(和歌山県産南高梅)、糖類
- 容器 / 容量:瓶/ 720ml
- 製造元:沢の鶴
- 希望小売価格:2,000円
大阪はちみつ梅酒【商品概要】
- 産地:兵庫県
- アルコール度数:11%
- 原材料:日本酒、梅(和歌山県産南高梅)、糖類、はちみつ
- 容器 / 容量:瓶/ 300ml
- 製造元:沢の鶴
- 希望小売価格:1,280円
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