ピクニックシーズン到来。手間いらずで楽しむ「ものぐさ飲みピク」やってみた。
ピクニックにうってつけの初夏。最小限の準備で飲んで楽しむ、しかもオシャレな「ものぐさ飲みピクニック」を実践してみました。
風薫る初夏。公園の芝生に座って軽く飲む、ピクニックが気持ちいいシーズンです。去年(2018年)に若い女性のあいだで流行したのは、インスタ映えする「おしゃピク」。ピンク基調のデコラティブなしつらえでカワイく楽しくピクニックしようというアレです。ただこれ、誰もがやるにはちょっと難易度が高かった。
2019年のトレンドは少しナチュラル方面に移行して、シンプルな生成り色の「自然派」ピクニックが提唱されているのだとか。 イエノミスタイル編集部は、さらにもう一歩「ものぐさ」を極めて、オシャレ気分はなるべく維持しながらも「できるかぎり最小限の準備で飲んで楽しむ」という、時短&省エネな「ものぐさ飲みピクニック」を実践してみました。実際にやってみたら、ラクチンなのに「飲み」の充実度はかなり良好。初夏の日差しの下で至福のほろ酔い体験だったのでご報告します!
事前調理ナシ、少ない労力で楽しむ「ものぐさ飲みピク」のアイテムひと揃え
これが今回用意した「省エネ飲みピクニック」のアイテムです。何はともあれ、いちばん大切なのは敷き物。以前、東京ピクニッククラブ主宰者の太田浩史さんに「敷物は布にしましょう」と教わりましたので、布地屋さんで幅1.2m、1mあたり1,000円の布を2メートル購入しました。食べる物は手間を最小限に抑えることを考えて、調理がいらない、買うだけで完結するメニューをめざしました。
まずはメインディッシュ。いちど食べてみたかった惣菜店で買いました。
はじめに、ピクニックのメインディッシュを決めます。この日選んだのは、前から気になっていた東京・神田神保町の惣菜店、北井商店の揚げもの。ハムカツ、チーズはんぺん、アジフライ。昭和レトロな懐かしい美味しさで、食べごたえたっぷり。フォークや箸を使わないで手づかみで食べられるところもポイント。徹底的にものぐさです。
メインディッシュに合わせて飲み物を。ノンアルコールドリンクにこだわる。
お酒はメインディッシュに合わせて選びました。パン粉たっぷりの揚物には、赤ワインがとても良く合います。スキットルには初夏の爽やかさな雰囲気のあるジンを入れて持参。ノンアルコールドリンクは高価であっても上限があるので、いつもと違うものを選んでリッチな気分に。オレンジジュースに、フィーバーツリーのトニックウォーターとジンジャーエール。そのまま飲んでもいいし、ジンの割材にもなります。
紙コップじゃ雰囲気が出ません。美味しく飲むにはグラスがいります。
飲み物は紙コップでなくぜひグラスで。美味しさが違います。これは100円ショップで購入したワイングラスです。脚がないぶん安定性が良くて、ワインにもジュースにも合います。プラスチックのワイングラスもよさそうです。グラスが載っている板は、同じく100円ショップで買った小さいお盆。ずっとグラスを手に持っているわけにいかないので、グラスには置き場が必要。お盆にこんなワクがついていると安心感があります。
サイドディッシュは缶から直接食べられる缶詰め。
サイドディッシュも手抜きを貫いて缶詰めに。少しでも頭が良くなるように、オイルサーディン、いわしのトマト煮と、オリーブもアンチョビ味と、イワシづくし。缶詰めだからあまり関係ないけど一応イワシの旬なので夏気分も味わいます。レバーのパテも用意しました。
サラダは包丁を使わないベビーリーフとプチトマト。
ベビーリーフとプチトマトのサラダなら包丁いらず。ただ、水で洗うのだけはやらないといけないので、洗って水を切った後、100円ショップで買ったふた付きのボウルに入れて持ってきました。ドレッシングはコンビニで購入。
切れてるチーズをそのままパックごと。
チーズはあらかじめ切ってアソートしてあるのを購入。
パンは手でちぎれるやわらかいのにしました。
ピクニックといえばフランスパンが風情満点ですが、そうすると切れるナイフやまな板も必要になるので、パンは小さくてしかも手でちぎれるのを選びました。
意外と人気だったグリッシーニ。
パンとスナックの中間的な立ち位置のグリッシーニ。箸休め的に食べたくなったり、パテやチーズ食べるときにもいけるし、意外な人気者でした。
果物はきっと食べたくなります。
ピクニックにはやっぱり果物が似あいます。酒飲みに果物は要らない、と思われがちですが、爽やかな戸外にいると、きっと食べたくなります。こんな具合に、ランチョンマットを敷いて置いておきましょう。ランチョンマットが皿の代わりです。
ドライフルーツ入りのナッツがおすすめ。
お酒にはなにか乾き物もほしくなりますが、ここはひとつ、ドライフルーツ入りのナッツにしてみましょう。塩辛すぎるナッツやポテトチップなどは、必要以上にお酒が進んでしまいます。節度を持って飲むためにも、甘めのミックスナッツがおすすめです。ジンやウイスキーにも合います。
フォークやスプーンも最小限に。
フォーク、スプーンも100円ショップで購入してみました。ピクニック気分にピッタリな木製を選んでみました。
栓抜き、小さいナイフ、ワインの栓
道具は要らないといっても、ワインの栓抜きだけは必要です。ナイフは果物の皮をかろうじて剥けるくらいの小さいので十分。予備のワイン栓はシンプルだけど瓶を倒してもこぼれない、役立ちグッズです。
飲んだその場でゴロンと横に。ピクニックなら許される。
ピクニックなら、飲んだその場にすぐゴロンと横になれます。居酒屋や他人のお宅はもちろん、自宅に人を招いたとしてもなかなかゴロンはできませんが、これがなぜかピクニックなら許されるのです。そのまま眠ってしまってもいいし、読書にふけってもいい。それがピクニックの醍醐味です。
草の香りがいちばんのごちそう。ピクニックは楽しい!
腕を振るった手料理を持ち寄る豪華なピクニックは素晴らしいイベントです。しかし、参加者がみんな「ものぐさ」で、食べ物がぜんぶお店のお惣菜であったとしても、ピクニックは楽しい体験でした。むしろ準備がラクな分、飲み食いおしゃべりに集中できるかもしれません。今回は、気分を盛り上げるためにピクニックバスケットを調達してみましたが、これも無理に用意する必要はありません。何よりも草の香りと木漏れ日が、食べものや飲み物を美味しく演出してくれます。皆さんもぜひ、思い立ったら気軽に、最小限の荷物を持って、初夏の公園にでかけてみましょう。
記事の情報は2019年5月5日時点のものです。