ルーマニアのワイン《世界のワインを飲んでみた①》

世界の様々な国で生産されるワイン。そんな世界の知られざるワインを、ソムリエの資格をもつ名古屋の酒類卸の青田が紹介する企画。今回はルーマニアの固有品種を使ったワインのご紹介します。

ライター:青田俊一青田俊一
メインビジュアル:ルーマニアのワイン《世界のワインを飲んでみた①》
ソムリエの資格を持つ名古屋の酒類卸イズミックの青田が、あまりメジャーではない地域のワインをご紹介。今回はルーマニアの固有品種を使ったワインをご紹介します。

ルーマニアの固有品種のワイン

今回は毎月恒例のコスパワインの企画をお休みして、新企画「世界の知られざるワイン」をお送りします。

今回ご紹介する国はルーマニア。
ルーマニアと聞いて思い浮かぶのは、近所に昔あったルーマニア料理店です。いちどワインを飲みに行ってみようと思っていたところ、入居していたビルの立替で閉店してしまい、結局ワインは飲めずじまいでしたが。あとはルーマニアのお姉さんがワインをサーブしてくれるお店に同僚のN君がよく通っていたくらいのイメージでしょうか。

今回ようやくその念願がかなって、ルーマニアのワインの試飲のチャンスがやってきました。というわけで、早速お楽しみの試飲タイムにいきたいところですが、まずは商品のご説明を。
 
ブドゥレアスカ
ご紹介するのは「ブドゥレアスカ」という2003年創業の歴史の浅いワイナリーのワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネといった国際品種からルーマニアの固有品種まで幅広く手がけるワイナリーですが、その中から今回はせっかくなのでルーマニアの固有品種を白、赤1本ずつご紹介したいと思います。
というわけで、いよいよお楽しみの試飲タイムです。

ルーマニアのワインを飲んでみた。

まずは白からです。白は“タマイオアサ ロマネアスカ"という固有品種。初見ではまず覚えられなさそうな名前です。日本語に訳すと“ルーマニアの聖なる香り”。その名の通り、香りに特徴のある品種だそうです。
タマイオアサ ロマネアスカ

色合いは少し緑がかったゴールド。ハチミツのような甘い香りにライチのようなフルーティな香りがふんわり加わります。味わいはしっかりとした酸味にグレープフルーツのようなフルーティーな果実味が余韻に残ります。とてもバランスがいいです。 合わせるなら、チキンカツです。

お次は赤です。
赤は“フェテアスカ ネアグラ”というこれもまた固有品種。日本語に訳すと“黒い貴婦人”だそうです。こちらはルーマニア以外にモルドバやハンガリーでも栽培されている品種です。
フェテアスカ ネアグラ

色合いは黒みを帯びた赤、濃厚そうです。ベリー系の果実の強い香りに胡椒のようなスパイシーな香りが加わります。味わいは想像に反してそこまで濃厚ではなく、アタックに酸味、そのあとバランスのよい果実味を感じます。タンニンも控えめで飲みやすいです。
ルーマニア料理にサルマーレというロールキャベツのような料理があるのですが、それにすごく合いそうな味わいです。

あまり馴染みのない国のワインですが、その国の料理を作って合わせて家飲みもたまにはいかがでしょうか。家飲みでルーマニアの気分をぜひお楽しみください。
 

タマイオアサ ロマネアスカ【商品概要】

  • 原料品種:タマイオアサ ロマネアスカ
  • 原産国:ルーマニア
  • 容器 / 容量:瓶/ 750ml
  • 参考小売価格:1,700円(税別)
  • 輸入元:モトックス

フェテアスカ ネアグラ【商品概要】

  • 原料品種:フェテアスカ ネアグラ
  • 原産国:ルーマニア
  • 容器 / 容量:瓶/ 750ml
  • 参考小売価格:1,700円(税別)
  • 輸入元:モトックス
※記事の情報は2019年7月8日時点のものです。
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