2020年の家飲みトレンド、U-25の若手が予想。家飲み界にくる次の波は?
2020年の「酒」「家飲み」「宅飲み」に何が起きるのか。U-25世代を中心とした、株式会社イズミックのスタッフに予想してもらいました。大イベントの年である2020年、酒業界の若き担い手たちのフレッシュな観測値に注目してください。
劇場化と高アルコール進化
私はYouTubeなどの動画に注目しています。なかでも2019年の「家飲みアワード」でもとりあげた「アル中カラカラ」は、ニコニコ動画に家飲みやおつまみ作りの様子を投稿し続けているwawawaさんの一連の動画のことです。クセになる面白さで、わたしの周囲で大勢の人が注目しています。2020年は、さらに「くる」と思います。
それから「薬草リキュール」は、私が個人的に好きなので、「きてほしいなあ」という願いを込めて上げました。アブサンとかペルノのような薬草を漬け込んだ蒸留酒のことで、日本ではまだ馴染みが薄いと思いますが、実際いま業界的に少し押し出しているし、国内の薬草園で作っているところもあって、ちょっとしたブームになる予感がしています。
新しいサービスが家飲みを変える
「ウーバーイーツ飲み」です。家に友達がきたとき、ウーバーイーツを注文すれば、待っているときも、誰かが料理しているんじゃなくて、みんな揃ってゆっくり飲めます。今より普及率が上がればサービスのレベルも上がって、料理の選択肢も増えます。ネット通販がここまで普及したように、ネットで自宅に食事を届けてもらう習慣ももっと普通になると思っています。
「データ飲み」というのは、僕が「あったら便利だな」と考えているものです。アプリで検索すれば、いま飲みたい酒の在庫が現在地から近いどこの店にあるのかなどを探せる機能です。難しい面もあるとは思いますが、ぜひ実現してほしいですね。
中国とアジアに注目
「中国産ワイン」はこれから増えそうだという情報があります。私もぜひ飲んでみたいです。ワインに限らず、中国では白酒や、紹興酒などの黄酒にも注目しています。中国以外にも、アジア系のお酒はもっと注目されてもいいと思っています。
「クラフト」は引き続き伸びる
クラフトビールは依然として頑張っています。外食だけでなく家でもクラフトビールを飲む機会が増えています。小さい蒸留所のウイスキーやジンもまだまだ勢いがあります。加えて、インフューズ(漬け込み)で梅酒のように自分好みの酒をつくることもかなり流行ってきそうで、これなどは自分の家という一番小さい単位で独自のお酒を作るわけですから、究極の「クラフト」と言えるのではないでしょうか。
焼酎ソーダ割りにカットレモン
「焼酎ソーダ割り」です。大事なことなので2回書きました(笑)。焼酎ソーダ割りにカットレモンを入れたものは、いま若い世代に大人気のお笑いコンビ、千鳥の大悟がいつも飲んでいて、その影響もあって流行っているのではないでしょうか。レモンサワーは好きだけど甘くないのが欲しいなという若者にウケてますね。炭酸水のペットボトルを家に常備する習慣は本当に一般化しましたし、焼酎ソーダ割りも、家で好きなように割って飲む人がまだまだ増えると予想します。
若者がビールに戻ってくる
2020年は10月にビールの減税があります。各メーカーはそこに合わせて新商品を投入してくると思いますので、ビールのバラエティが増えます。スーパードライもCMに菅田将暉を使う時代が来たわけで、それも若者のビール回帰を象徴しています。「若者がまたビールを飲む」。それが2020年です。
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2020年夏の東京は、ふだん一泊数千円の「民泊」が何と一泊数十万円に高騰するというニュースもありました。街の飲食店も世界中からのお客さんであふれるでしょう。そんな大混雑になったら私たちフツーの日本人はどうしたらいいのよ〜と考えたら、やっぱり家飲みですね。ゴールデンタイムはテレビでスポーツを観戦しながら、SNSで他の人ともつながって、優雅に家飲みするのが一番。新しい変化も敏感に取り入れて、家飲みをもっと楽しむ2020年にしましょう!
※記事の情報は2019年12月26日時点のものです。
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