デイリーに飲めるピエモンテのワイン《コスパワインのススメ⑦》
デイリーに楽しめる安旨コスパワインを紹介する企画、今回はイタリア北西部の歴史あるワイン産地、ピエモンテ州のワインです。ピエモンテといえば高級ワインの産地として有名ですが、驚きの1000円台で飲めるピエモンテワインを発見したのでご紹介します。
今回はイタリアのピエモンテのワイン。ピエモンテといえばイタリアを代表する高級ワインの産地ですが、そんな高級ワインの産地でつくられているのに驚きのお値段のワインを見つけました。
イタリアを代表する銘醸地ピエモンテ
ピエモンテはイタリアの北西に位置し、北はスイス、西はフランスと国境を接する州。「山の足」という名前の同州は、その名の通りアルプスの険しい山々の麓に広がり、イタリアにしては冷涼で寒暖差が大きい地域になります。
イタリアワインの最上位の格付けであるDOCGはイタリアで最多を誇り、トスカーナと並ぶイタリア屈指の高級ワイン産地として知られています。イタリアワインの王様と称されるバローロを筆頭にバルバレスコやガッティナーラ、日本でもお馴染みのアスティ・スプマンテやモスカート・ダスティなど有名なDOCGを擁します。
今回ご紹介するのはそんな高級ワインの産地、ピエモンテのワインでありながらも手頃なお値段で楽しめるワイン「テッレ・エ・ボルギ」です。
その中からご紹介するのはバルベーラ・ダスティD.O.C.G.、ピエモンテD.O.C.、ランゲD.O.C.の3つで、すべてが格付けワインというラインアップ。これはわくわくせずにはいられません、ということでお楽しみの試飲タイムです。
ピエモンテのコスパワイン「テッレ・エ・ボルギ」を飲んでみた。
色は美しいイエローゴールド、果実味がのってそうな印象です。香りはトロピカルフルーツ。口あたりははなめらかで、あとから柑橘系のフルーティな果実味と爽やかな酸味、バランスの良い味わいです。タルタルソースと相性がよさそうです。
ピエモンテの白というと、以前寿司に合うワインとして紹介したコルテーゼという固有品種でつくられるガヴィが有名ですが、こちらのシャルドネもそれに近い気品を感じます。高級ワインにもひけを取らない味わいです。
お次は赤です。赤の1本目はバルベーラ・ダスティD.O.C.G.。ピエモンテの固有品種バルベーラ100%。バルベーラ・ダスティは、2008年にDOCからDOCGに格上げされた比較的新しいDOCGです。
お次はもう1本の赤。ネッビオーロ100%、ランゲD.O.C.です。
ネッビオーロは“ワインの王様”バローロの品種で、イタリアで最も高貴なブドウ品種とも言われています。このランゲ・ネッビオーロは、バローロの入門編として紹介されることも多く、バローロと違い熟成期間の必要がないことからヤング・バローロとも呼ばれています。
さすがに先述の2本よりは少々お高くなりますが、それでも2,000円しないという驚きの価格です。
香りは黒い果実に加え、少しこげた感じの香り。口当たりはなめらかで優しい酸味。完熟した果実味に加え、タンニンもしっかりめでネッビオーロらしい印象の1本。合わせるなら肉1択でしょう。個人的には豚の角煮かな。
気になるお値段は、シャルドネとバルベーラ・ダスティが希望小売で1,150円(税抜)、ランゲ・ネッビオーロが希望小売で1,600円(税抜)。
この価格で高級ワインの産地ピエモンテのワインの雰囲気が味わえるのですから、イタリアワインラバーには嬉しい限り。家飲みをワンランク上げるコスパ抜群のピエモンテのワイン、ぜひお試しください。
テッレ・エ・ボルギ ピエモンテ シャルドネ【商品概要】
- 産地:イタリア
- 原料品種:シャルドネ100%
- 容量 / 容器:750ml / 瓶
- 参考小売価格:1,150円(税抜)
- 輸入元:モトックス
テッレ・エ・ボルギ バルベーラ ダスティ【商品概要】
- 産地:イタリア
- 原料品種:バルベーラ100%
- 容量 / 容器:750ml / 瓶
- 参考小売価格:1,150円(税抜)
- 輸入元:モトックス
テッレ・エ・ボルギ ランゲ ネッビオーロ【商品概要】
- 産地:イタリア
- 原料品種:ネッビオーロ100%
- 容量 / 容器:750ml / 瓶
- 参考小売価格:1,600円(税抜)
- 輸入元:モトックス
※記事の情報は2020年4月6日時点のものです。
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