世界最大のスパークリングワインメーカーの新提案「シャンドン ガーデン スプリッツ」を飲んでみた

世界最大のスパークリングワインメーカー「シャンドン」が提案する新しいスパークリングワイン「シャンドン ガーデン スプリッツ」をご紹介。定番カクテル”スプリッツ”とスパークリングワインを融合したその味わいとは。

ライター:青田俊一青田俊一
メインビジュアル:世界最大のスパークリングワインメーカーの新提案「シャンドン ガーデン スプリッツ」を飲んでみた
名古屋の酒類卸イズミックの青田が、いま注目のお酒の情報をバイヤー目線でお届けします! 今回はユニークな目線でつくられたスパークリングワインをご紹介します。

シャンドンの新提案「シャンドン ガーデン スプリッツ」

早いものでもう12月、パーティーシーズンの到来です。パーティーシーズンとなるとやっぱり、家飲みの必需品はスパークリングワインですよね。

ということで今回は「シャンドン ガーデン スプリッツ」というスパークリングワインをご紹介します。
シャンドン ガーデン スプリッツ
“シャンドン”と聞けばピンとくる方も多いと思いますが、そう、あの″モエ・エ・シャンドン”がフランスの国外にて生産するために設立されたスパークリングワイン専門のブランドです。

日本国内で販売されているシャンドンのほとんどはオーストラリアで生産されているものなので、シャンドン=オーストラリアのイメージが強いかと思いますが、1959年に最初にワイナリーが設立されたのはアルゼンチンでした。

その後、1973年にブラジルとカリフォルニア、1986年にようやくオーストラリアに設立されます。続いて2013年に中国、2014年にインドと今では5大陸、7つの国にワイナリーを構える世界最大のスパークリングワインのブランドとなっています。

そんなシャンドンが新しいスパークリングワインの形として発売したのが、今回ご紹介する「シャンドン ガーデン スプリッツ」です。日本では、2022年の春から発売が開始されました。

「シャンドン ガーデン スプリッツ」がつくられるのはシャンドン・オーストラリア。ヨーロッパで人気の定番カクテル“スプリッツ”の要素を取り入れた新しい形のスパークリングワインです。人工調味料や人工着色料を一切使用しない、天然素材のみからつくられた“ビターズ”がブレンドされており、日本の酒税法の分類上では甘味果実酒という扱いになります。ちなみにスプリッツについては以前の記事でご紹介していますので、そちらをご確認いただければと思います。

“ビターズ”をブレンドしたスパークリングワイン、どんな味か想像しづらいかもしれませんね。というわけで百聞は一見に如かず、試飲してみましょう。

まずは、シャンドンの定番「シャンドン ブリュット」を飲んでみます

早速「シャンドン ガーデン スプリッツ」を…といきたいところですが、その前にまずは定番の「シャンドン ブリュット」から。何事も基本が大切ですからね、ただ飲みたいだけじゃないですよ。
シャンドン ブリュット
「シャンドン ブリュット」はシャンパーニュと同じく瓶内二次発酵でつくられるスパークリングワイン。シャルドネ60%にピノ・ノワール40%という、シャンパーニュと同じ品種を使用したシャンドンを代表する1本です。
シャンドン ブリュット
泡はきめ細やかで繊細。華やかな香りにクリーミーでなめらかな口当たり、爽やかな果実味の余韻にほんのり樽のフレーバーが抜けていく、バランスの整ったお手本的なスパークリングワイン。さすがシャンドンという完成度です。

鯛のカルパッチョ、カキフライ、白身魚のてんぷら、クリームパスタ、グラタンなどなど、食中酒として飲みやすい1本です。

次に、ベースとなる「シャンドン ロゼ」も飲んでみます

お次はロゼです。先ほど基本は大切と申し上げましたが、「シャンドン ガーデン スプリッツ」を説明する上で、このロゼは避けては通れないのです。

先述で「シャンドン ガーデン スプリッツ」は“ビターズ”をブレンドしたスパークリングワインと説明しましたが、そのベースになっているスパークリングワインというのがこの「シャンドン・ロゼ」なのです。

というわけで、こちらの「シャンドン ロゼ」もしっかり試飲しておきましょう。

シャンドン ロゼ
「シャンドン ロゼ」もシャンパーニュと同じく瓶内二次発酵。品種もピノ・ノワール 65%、シャルドネ 30%、ピノ・ムニエ 5%とこちらもシャンパーニュで使われる品種と同じものになっています。

オーストラリアのシャンドンでは3つの地域に特徴の異なるブドウ畑を所有しているのですが、「シャンドン ロゼ」はその異なるテロワールからできたベースワインをブレンドすることで複雑さを表現しているそうです。

では試飲してみましょう。
シャンドン ロゼ
こちらも細やかで繊細な泡立ち。淡くきらきらしたピンクにイチゴのようなフルーティーな香り。爽やかな酸味にコクのある果実味。ブリュットと比べるとこちらのほうがピノ・ノワールの分量が多いからか、しっかりとした味わいになっています。当たり前と言えばそうなのですが、普段よく飲んでいるロゼのカヴァとは全く別物です。

定番の生ハム、スモークサーモン、トマト系ソースの料理などなど、こちらも料理との相性はとても良いので食中酒として存分に楽しめる1本です。

いよいよ、「シャンドン ガーデン スプリッツ」を飲みます!

さて、というわけでようやく本命の登場です。

「シャンドン ガーデン スプリッツ」は、厳選したネーブルオレンジやブラッドオレンジの果皮を乾燥させ、それをハーブやスパイスと合わせて浸漬させてつくったリキュール(これがビターズです)を、先述の「シャンドン ロゼ」のベースにブレンドしてつくったスパークリングワイン。スパークリングワインとはいうものの、ニュアンス的にはカクテルのほうが近いのかもしれません。

けっこう甘めの仕上がりということで、氷を入れて飲むスタイルを推奨しているそうなので、そちらの飲み方で試してみます。
シャンドン ガーデン スプリッツ
色合いは淡いオレンジ。柑橘の香りにほんのりハーブの香り、軽い口当たりに爽やかな柑橘の苦みと甘みのある味わい。甘ったるいとまではいかないのですが、しっかりと甘いので、軽く楽しむのなら氷を入れるスタイルがおすすめです。

食事と合わせるなら、エビチリや麻婆豆腐のような中華料理がおすすめ。紹興酒のようなイメージで合わせてもらえれば良いかと思います。実はこちら、家の近所の立ち飲みワインバーでデザートワインとして楽しむことが多いため、あまり食事に合わせるイメージはしていませんでしたが、真面目に試飲してみると新しい発見があるものです。

ちょうど良い軽さで飲みやすく、色合いも華やかなので、パーティーシーズンにはもってこいの1本。今年の年末の家飲みは新しいスタイルのスパークリングワインでお楽しみください。

 

【商品概要】シャンドン ブリュット

  • 原料品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
  • 生産国:オーストラリア
  • アルコール度数:12.5%
  • 容量 / 容器:700ml / 瓶
  • 参考小売価格:3,150円(税抜)
  • 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ

【商品概要】シャンドン ロゼ

  • 原料品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 生産国:オーストラリア
  • アルコール度数:12.5%
  • 容量 / 容器:750ml / 瓶
  • 参考小売価格:3,550円(税抜)
  • 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ

【商品概要】シャンドン ガーデン スプリッツ

  • 原料品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 生産国:オーストラリア
  • アルコール度数:12.5%
  • 容量 / 容器:750ml / 瓶
  • 参考小売価格:3,400円(税抜)
  • 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
※記事の情報は2022年12月5日時点のものです。
  • 1現在のページ