イタリア男子に学ぶ、モテる家飲み(1)
いかにもモテそうなイタリア男子に、モテる家飲み術を伝授してもらいたい! NHK-Eテレの「旅するイタリア語」に出演中のマッテオさんにお願いして、イケタリアン(イケてるイタリア人)によるイタリア流おもてなしを体験させていただきました。
イケタリアン(イケてるイタリア人)におもてなし術を学びたい
そんな素敵なセンスを、この「家飲み」にも取り入れよう。そう思った矢先、筆者が監修を担当するNHK-Eテレの「旅するイタリア語」に出演中のマッテオさんと、渋谷の某スタジオの廊下で顔を合わせた。バイオリニストの古澤巌さんと南イタリアの魅力をたっぷり紹介してくれている、「イケタリアン」(イケてるイタリア人)だ。冬でも短めのパンツルック、足首丸出し。ピアスに、ブレスレットに、ティアドロップのサングラス。ワーオ、ちょい不良の塊が来た。おじさんである筆者の心もトキメイテしまった。早速取材をお願いすると、「Volentieri!(よろこんで)」と快諾。そんな気安さも格好良いのである。
まずはサラダで女子のハートを掴みます
材料
- イカ 2杯
- ニンジン 1本
- セロリ 1茎
- 黒オリーブ(種なし) 100g
- イタリアン・パセリ 1パック
- レモン 1/2個
- ニンニク 1かけ
- エクストラ・バージン・オリーブオイル 適量
- 塩、コショウ 適量
リサ「はい。父がよく釣りに行くので、魚介類は何でもよく食べます」
マッテオ「イタリアでは、このサラダ、タコで作るよ」
リサ「ああ、タコでも合いそう」
マッテオ「イタリアでは、タコは丸ごと買ってくるよ。生きてるやつ。日本ではだいたいタコは茹でて、切った形で売ってるでしょ。それ、このサラダにはよくない。だからイカで作るの」
リサ「なるほど。イタリアでタコ・バーションも食べてみたくなったな」
イカを介して、このように会話が弾んでいます。相手の好みを気遣いつつ、さりげなく興味深い日伊比較の話に持ち込むマッテオさん。いい感じに女子のハートを掴んでいますね。
モテ料理は、健康への気配りと”見せ場”が大事!
続いて、イカを冷ましている間に、セロリを切ります。ひと口大が適当。続いて、黒オリーブを細かく輪切りに。
リサ「オリーブは家でも食べるけど、よく余るんですよ。この使い方いいですね」
マッテオ「オリーブに塩味が入っているから、ほとんど塩は使わなくていい。だから、健康にもいいね」
リサ「ぜひ、家でもやってみたい」
自分でも作ってみたいと思わせるところ、モテ料理には大事です。シンプルだけど、見た目よく、体にも優しいなんて。そりゃ、作りたくなるでしょ。
さて、切った野菜はイカと一緒にボウルにまとめておきます。こんな具合に。
リサ「わあ、彩りがこんなにおしゃれ。美味しそう。もう食べたいです(笑)」
色への感性が豊かなイタリア人ならではの発想。まるで絵を描いているようです。まだ途中なのに、ついフライングして食べたいと思わせるこのテクニック、いただきたい。
さあ続いて、ドレッシング作り。まずはイタリアンパセリをみじん切りに。
リサ「レモンはちゃんと絞るんですね」
マッテオ「イタリアでは、レモン汁は売ってません(笑)。日本ではレモン汁が瓶に入って売ってるけど。生を絞る方が断然おいしい」
リサ「そうかあ。わあ、香りが広がって、さわやか(笑)。なんだか、見ていて楽しい」
さあ、いよいよ料理は仕上げの段階に。ボウルに入っているイカと野菜に、このドレッシングを加えます。まずはざっくり混ぜて、こんな感じに。
料理と相性の良いワインを調べておくことも重要!
マッテオ「イカなど魚介類には、やっぱり白だね。今日は北イタリア産のピノ・グリージョを用意したよ」
単なるサラダ作りも、イタリア人の手にかかればエンターテイメントに。それを実感した一品目でした。「明るい、楽しい、元気が出る」、そんな空気を作り出すイタリア流おもてなしは、お客を招いた家飲みの参考にしたいですね。さて、すっかりマッテオ・ワールドに引き込まれていましたが、これは単なるジャブに過ぎませんでした。次回、さらにパンチのある料理が登場。お楽しみに!
※記事の情報は2018年3月6日時点のものです。
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