白菜の栄養は? 低カロリーでダイエット中のおつまみにもおすすめ? 管理栄養士が解説します!
冬野菜の代表でもある白菜。水分量は多いものの、実は体にうれしい栄養素がたくさん含まれているんです。そんな白菜の栄養や健康効果、カロリーなどについて、管理栄養士の森由香子先生に解説していただきます。
白菜は全体の約95%が水分でできていますが、ビタミンやミネラルなどをバランスよく含んでいます。今回は、そんな白菜についてお話ししましょう。
白菜に含まれる栄養素は?
1つ目は、アミノ酸の1種であるグルタミン酸です。白菜をよく噛んで食べると、ほのかな旨味を感じますね。この正体がグルタミン酸です。グルタミン酸は、血圧を下げて精神を安定させる神経伝達物質のGABAの原料にもなっています。
2つ目はカルシウムです。カルシウムは、尿路結石や骨粗しょう症の予防にも働きます。アルコールの利尿作用によりどうしてもが不足しがちになりますので、お酒をよく飲まれる方には特に積極的に摂っていただきたい栄養素です。
3つ目はビタミンCです。ビタミンCは、ストレスに抵抗するためのホルモンの原料になったり、アルコールの分解にも必要なビタミンです。風邪予防や動脈硬化予防にも役立つほか、骨や肌に必要なコラーゲンをつくるときにも必要になります。
白菜には、お酒好きにとってうれしい栄養も!
まずはカリウムです。お酒に合わせるおつまみには味の濃いものが多いですが、カリウムたっぷりの白菜を一緒に摂れば、余分な塩分(ナトリウム)の排出を促してくれます。
次に食物繊維です。食物繊維には、余分なナトリウムやコレステロールを外へ排出する効果があるので、油をたっぷり使ったおつまみと合わせて摂るのがおすすめです。
さらに、アブラナ科植物である白菜には含硫化合物という抗酸化物質も含有されています。含硫化合物には肝臓の解毒作用を高め、お酒の代謝をする際に発生する活性酸素を消去する働きがあります(ちなみにアブラナ科植物は、アメリカ国立がん研究所のがん予防食品にも入っているほど、健康効果が期待されています)。
白菜のカロリーは? ダイエット中のおつまみにもおすすめできる?
白米の代わりに白菜を…というわけにはなかなかいきませんが、白菜をたっぷり入れた鍋やスープは、ダイエット中のお酒のお供としても罪悪感なく食べることができます。
白菜なら野菜の適量摂取も無理なくできる!
白菜の豆知識①|新鮮な白菜の選び方は?
まずは新鮮な白菜の選び方です。スーパーマーケットなどでは、半分あるいは1/4カットで売られていることが多い白菜ですが、選ぶときにはポイントがあります。それは、切り口の中心が平坦なものを選ぶこと。盛り上がっているものは、収穫から時間が経っているサインです。
白菜の豆知識②|白菜は内側の葉から使うのがおすすめ!
ある調査によると、「外側の葉」から使う人が多かったのですが、管理栄養士的には内側の葉から食べるのをおすすめします。
というのも、白菜は外側から内側へ栄養を送るため、先に「内側の葉」から食べてしまえば、栄養がキープできるのです。また、買ってすぐ使わないときは、冷蔵庫に入れて保管する前に根元に縦の切れ目を入れて、ぴったりとラップをかけることで、鮮度も栄養も保つことができます。
白菜の豆知識③|白菜の黒い斑点の正体は?
冬の味覚・白菜と一緒に、健康的な家飲みを!
これからどんどん寒くなります。あたたかい白菜料理と一緒に、健やかな飲酒ライフをお過ごしください。
※記事の情報は2022年12月12日時点のものです。
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