じゃがいもの栄養は? カロリーやおすすめの調理法について、管理栄養士が徹底解説!
フライドポテトやポテトチップスなど、お酒と一緒に楽しまれることも多い「じゃがいも」。じゃがいもに含まれる栄養成分やおすすめの調理法、野菜じゃないというのは本当か?などについて、管理栄養士の森由香子先生に伺いました。
じゃがいもに含まれる栄養成分とは?
と言うのもじゃがいもには、血圧を安定に導き、高血圧を予防するカリウムや食物繊維、加熱しても壊れにくいビタミンCが含まれているからです。
じゃがいもにはカリウムが豊富!
カリウムは熱に強く、水に溶けやすい性質がありますので、カリウムの恩恵を受けたい方は、味噌汁やスープなど煮汁ごと食べる料理をおすすめします。
また、じゃがいもに含まれる食物繊維にもまたナトリウムを体外に排出する働きがあります。
じゃがいものビタミンCは熱に強い
熱に弱いと言われるビタミンCですが、じゃがいもに含まれるビタミンCは、でんぷん質が保護してくれるため流出しにくく、温かい料理でも安心です。
とはいえ、皮を剥いたり小さく切って茹でたりしてしまうと、水に触れる面が増え流出しやすくなるので、大きくカットするか、皮付きのまま調理するとよいでしょう。
ビタミンCに限らず、栄養成分の多くは皮に多く含まれているため、調理するなら皮付きがおすすめです。
じゃがいもを皮のまま使う場合は、芽や皮の青い部分にソラニンという有害物質が含まれますので、芽をしっかり取り除いて、青い皮は厚く剥きましょう。
じゃがいもは野菜ではないのは本当?
栄養指導をしていますと、ポテトサラダを野菜サラダと勘違いされている方をお見受けします。繰り返しますが、「1日野菜を350g食べましょう」という標語で言うところの野菜には、じゃがいもは含まれませんのでご注意ください。
じゃがいものカロリー、糖質は?
茹でて塩こしょうをかけたり、皮つきでグリルしたものを肉料理の付け合わせとして食べたりする程度であれば、ダイエット中でも問題なさそうです。
じゃがいもをおつまみとして食べるときの注意点は?
ご参考までに、一般的なレシピで作ったじゃがいも料理のカロリーを示します。
じゃがいも料理のエネルギー量
献立 | 量(g) | エネルギー(kcal) |
---|---|---|
フライドポテト | 111 | 168 |
ベークドポテト | 126.4 | 278 |
ベーコンとポテトのチーズ焼き | 215 | 290 |
ポテトグラタン | 273 | 311 |
ポテトサラダ | 121 | 142 |
ジャーマンポテト | 142.1 | 189 |
ポテトチップス | 60 | 332 |
また、アルコールの分解に肝臓が働くとき、糖質、脂質はエネルギーとして消費されるよりも体脂肪として蓄える代謝になりやすいので、体重増加を気にする方は、飲み過ぎ、食べ過ぎには注意しましょう。
じゃがいもを賢く食べて健康的な家飲みを
体にうれしい栄養も含まれていますので、食べる量には気を付けて、健やかな飲酒ライフをお過ごしください。
※記事の情報は2022年9月12日時点のものです。
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