酒と食の新時代トレンドをキャッチ！「消費者目線」の展示会レポート

7月18日に名古屋で開催された「イズミック展示会2019」。16回目となる今回も、260以上のメーカーや卸、輸入各社が出展。今年のテーマに沿った最新商品や企画を、訪れた酒販店やスーパーのバイヤー、飲食店関係者などに向けて提案していました。そんな熱気あふれる会場内から、編集部が気になった商品をご紹介します！

2019.07.25

イエノミスタイル編集部

メインビジュアル：酒と食の新時代トレンドをキャッチ！「消費者目線」の展示会レポート

“令和初”となる今回のテーマは「消費者目線」

酒類卸「イズミック」が開催した今年の展示会テーマは「令和新時代消費者目線でのご提案」というもの。消費者がスーパーの酒類・食品売場や飲食店に対してどんな商品やサービスを求めているのか、販売動向やSNS分析、消費者へのアンケート結果も重ね合わせながら導き出し、今後の売り方のヒントを提案していくという内容です。

会場の入り口には、消費者アンケートやトレンド調査の結果をパネル展示。

また、実際の売り場でどのように商品を配置すれば消費者の購買意欲をそそるか、といった棚割アイデアも具体的に提案していました。

レモンサワーやNEXTハイボールなど、SNSで話題の商品を取り入れたRTDの棚割り提案

ビールの棚割提案では、イズミックが推薦する国産クラフトビールと人気輸入ビールを組み合わせ、今後さらに増加が見込まれる訪日客を意識した内容に

焼酎コーナーでは、本格焼酎のソーダ割り人気やレモンサワーブームを受けて、ソーダ割りに合う焼酎や家飲み用レモンサワーの割材を紹介

ワインの企画展示では、成長が続くオーガニックワイン市場や、EPAの関税撤廃で値下げが話題となった欧州ワイン、世界でも人気が高まる日本ワインに着目していました。

日本ワインは、注目のワイナリー紹介とともにブドウ畑の土を展示し、土壌がワインの個性に深く関係していることをアピール

次に来るかも!?　編集部が特に気になった商品はこれ！

260以上のメーカーや卸、輸入各社が出展した今回の展示会。各ブースには「消費者目線」というテーマに沿った新商品がずらり。せっかくの機会なので、いち消費者としてイエノミスタイル編集部が気になった商品をいくつかご紹介します！

・ラグビー観戦を大いに盛り上げるビール

この秋、日本中が熱くなるであろうラグビー観戦。それに合わせて、ラグビーをモチーフにした期間限定デザインのビールが各社から登場。気分が上がりそうです。（写真左：ハイネケン／キリンビール株式会社　写真右：NO SIDE／黄桜株式会社）

・世界最高峰のスピリッツに認定されたカシャッサ

サトウキビから作られるブラジルの国民酒「カシャッサ」は、近年の生産品質の向上でより嗜好性の高いプレミアムな価格帯のものも増えてきている様子。写真の「カシャーサ・ダ・キンタ」は、ブリュッセル国際スピリッツコンクールで最高位の「グランドゴールドメダル」を受賞したことも。（シモンセン株式会社）

・ウイスキーのような香りが楽しめる純米酒

なんと、純米原酒をオーク樽で貯蔵、熟成させたという商品。日本酒のふくよかな旨みは生かしつつ、ウイスキーのような樽の香りが楽しめるそう。ハイボールで飲むのもいいかも。（オーク樽貯蔵純米／盛田株式会社）

・大吟醸の香りそのまま！　ノンアルコール日本酒

月桂冠が8月にリリースする「大吟醸テイスト」のノンアルコール日本酒。発売前のものを試飲させていただきました、さすが大吟醸をイメージしているというだけあって、華やかでフルーティな吟醸香が印象的。味はやや甘めでした。（月桂冠株式会社）

・キンミヤだけじゃない！　本格麦焼酎「くろみや」

キンミヤでおなじみの宮﨑本店は、今年10月に新発売の本格麦焼酎「くろみや」を出品。すっきりとした味わいに仕上げたとのことなので、炭酸割りにしてもおいしいかも。（株式会社宮﨑本店）

・日本のお米で作った「日本泡盛」

泡盛は通常タイ米で造られますが、こちらは熊本産「ヒノヒカリ」を使用。これまでの泡盛とは一味違う、日本米ならではの爽やかな香りとすっきりした甘味が感じられるんだとか。ボトルのデザインも、今までの泡盛にはない軽やかさがあってオシャレ。（日本泡盛／久米仙酒造）

・プロいち押し！　コスパ抜群のオーガニックワイン

オーガニックワインからは、ワインの企画展示コーナーを担当されていたイズミックの海田さんに、おすすめコスパワインを2本セレクトしてもらいました。

写真左：「アルゼンチンの土着品種『トロンテス』を使ったワイン。香りがとても華やかで豊かな果実味があり、トロンテスらしい心地よい酸が感じられます。この秋にラベルもより華やかなデザインのものに変更されるそうなので、そこも楽しみですね」（海田）

写真右：「チリのオーガニックワイン『エコ・バランス』は、いろんな食事に合わせやすいのが特徴です。特にロゼは辛口なので和食にもぴったり。きちんと濃縮感もあって、1000円ちょっとなのにとても満足度が高いワインだと思います」（海田）

・お手軽オシャレな人気のおつまみシリーズ

家飲み好きのためのちょっと贅沢なオードブル。女子受け抜群なので、パーティやお花見に持っていくのもおすすめです。（nakano メゾンボワール／株式会社nakato）

・砂糖、添加物不使用のドライフルーツ

冷やしたワインと一緒に漬ければお手軽サングリアに。しかもフルーツはほぼ生の状態に戻るそう。（nipponのくだもの／株式会社アイエヌティー）

・お酒が止まらない、やみつきおつまみ

日本酒やビールはもちろんのこと、クリームチーズに和えたりクラッカーに乗せたりすれば洋酒との相性もバッチリ。（株式会社しいの食品）

他にもまだまだ気になる商品はたくさんありましたが、今回はこの辺で。編集部では来年以降もこの展示会に注目していきたいと思います！

※画像の商品は、発売前のサンプル品も含まれます。発売後、パッケージの仕様やデザインが変更となる可能性がありますので、予めご了承ください。
※記事の情報は2019年7月25日時点のものです。