本醸造酒とは?【まろやかライトな日本酒】

比較的リーズナブルな価格帯の日本酒にはよく「本醸造」という名称をみかけます。普通酒のちょっといいヤツ、というイメージですが、なかなかこれが、奥が深いのです!

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本醸造酒とは?

「醸造酒」に「本」がついて「本醸造酒」です。いったいこの場合の「本」とは? 「本」のついていない「醸造酒」というのは、ラベルの表記としてはあまり見かけませんが、一応定義はあるようです。それは「醸造用アルコールの添加が原料米の10%以下であること」。つまり、控えめにアルコールで調整したお酒ということです。本醸造は、この定義に加えて、精米歩合の規定があります。これが「本」の正体です。本醸造を名乗るための精米歩合とは「精米歩合70%以下であること」。30%以上を削って、70%以下にしたお米で造ります。醸造用アルコールで飲みやすく調整するため、まろやかでライトな味わいと評される場合が多いようです。

特別本醸造?

本醸造と並んでよく見かけるのが「特別本醸造」という表記です。特別? 何が? というわけで調べてみると、どうも、すっきりしないんです。一応、第一の定義としては「精米歩合60%以下」というものがあります。特別に精米歩合を低くして造ったお酒、ということのようです。これで済めばカンタンなのですが、実はこの「特別」の二文字には、蔵元が別の意味を込めることもできるのです。
例えば、酒造りの工程で新しい方法を取り入れたり、特にこだわった原材料を使っていたり…といった工夫のあるお酒には、「特別」をつけることが許されます。ラベルには、どこが「特別」なのかを記載する義務があるので、それを見て蔵の「コダワリ」を確認してみると良いでしょう。


※記事の情報は2018年3月1日時点のものです。
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