【ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピ】プロ直伝!ジュースとは一味違う作り方
お酒好きも満足させる絶品ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピをカクテル案内人の村田紘子さんに教わりました。簡単に作れる一杯からインスタ映えを狙えるオシャレなものまで、プロのコツ満載でお届けします。
この方にお聞きしました
カクテル案内人 村田紘子さん
ミクソロジーの名店、西麻布Bar『Amber』にて店長を務めた後、独立しフリーランスのカクテル案内人に。
「カクテルをもっと身近に!」をモットーに、バーに来店した事がない人にもカクテルやお酒の楽しさ、バーの楽しさを知ってもらうべく活動中。
各種メディアへの出演、企業へのレシピ監修も行い、2011年には書籍「 女の子のためのかわいいカクテル」、2015年に電子書籍「Mocktail~ノンアルコールカクテルと美少女」、2016年に電子書籍「デキる男は、なぜバーに通うのか?-大人の粋なBarの愉しみ方-」、2018年に電子書籍「ちょっとした贅沢・幸せな気分になれる!オトナ女子は知っておきたいBarのこと」を出版。
2018年、業界初のモバイルバーカウンターを使ったケータリングを開始、アウトドアから企業の展示会、ホームパーティーまでどこでも駆けつけるフットワークの軽さが特徴。
2019年、週末限定のクラフトコーラ&カクテルのお店をオープンさせる
ノンアルコールカクテル(モクテル)とジュースの違いは「深み」
それをノンアルコールに落とし込むと、例えばコーヒーに牛乳を加えたカフェオレや、ミックスジュースも定義的にはノンアルコールカクテルです。
でも、ノンアルコールカクテル(モクテル)とミックスジュースには定義にはおさまらない違いがあって、それは見た目の雰囲気とかもありますが、もっと大事なところでノンアルコールカクテルには味に『深み』が欠かせないと考えています。
アルコール入りのカクテルの場合、お酒特有の苦みや香りもプラスされ、それが奥行や深みにつながっています。ノンアルコールカクテルは、お酒を使わずにいかにその深みや奥行を表現するかが求められます。なのでバーテンダーにとっては、実はカクテルよりノンアルコールカクテルのレシピを作るほうが何十倍も難しいんです」
ノンアルコールカクテル(モクテル)を美味しくする基本ポイント
村田「ベースとなるトニックウォーターやジュースに、ミントやバジルといったハーブ類、シナモン、生姜などのスパイス類をうまく組み合わせると、奥行や香りを感じられる1杯に仕上がります」
村田「レモンとライムに関しては、生のものを搾ったものと市販の果汁とでは味や風味が全然違い、搾りたてを使ったほうが断然美味しくなります。特にシンプルなレシピは、レモンやライムが味の主役となることが多いので、ぜひ搾りたてにこだわってください」
村田「カクテルは雰囲気を味わうドリンクでもあります。中身は一緒でも、いつものビールグラスで飲むのと専用のグラスで飲むのとでは、気分も味の印象も異なります。
ロックグラスとタンブラー、カクテルグラスがあれば、だいたいどんなノンアルコールカクテルにも対応できると思います」
ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピ①|バージンブリーズ
■使用するグラス
ロックグラス
材料
- グレープフルーツジュース グラスの半量
- クランベリージュース グラスの半量
- 氷 適量
作り方
- ロックグラス一杯に氷を入れる
- グレープフルーツジュースとクランベリージュースを注ぎ、バースプーンやマドラーで下から混ぜる
村田「そのままでも美しいカクテルですが、エディブルフラワー(食用花)やフルーツ、可愛いストローを飾ると、より写真映えしますよ!」
ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピ②|バージンモヒート
■使用するグラス
細めのタンブラー
材料
- フレッシュミント ひとつかみ
- ライム果汁(濾して種を取り除く) 大さじ3
- ガムシロップ 1.5~2個
- 炭酸水 適量
- クラッシュアイス 適量
作り方
- 飾り用のきれいなミントを取り分けておく
- 頑丈な別グラスにフレッシュミント(葉のみ)とライム果汁、ガムシロップ、炭酸水大さじ2を入れ、フレッシュミントをペストル(潰し棒)やすりこ木でトントンと潰す。液体にミントの香りを移すイメージで
- ②を用意したタンブラーに入れ、クラッシュアイスを2/3程度入れて、全体をバースプーン(柄の長いスプーンでも可)でかき混ぜる
- さらにクラッシュアイスを9分目まで入れて炭酸水を適量注ぎ、よく混ぜる
- 最後に必要であればクラッシュアイスを足し、ストローを挿して、ミントを飾る(ミントは手のひらでパンと叩くと香りが開く)
村田「ライムやレモンを搾り器で搾る時にぐりぐりとひねりがちですが、そうすると果肉と皮の間にある白いワタから苦味やえぐみが出て来るので、ぐりぐりせずに、指先でギューッと押すように搾ってください」
▼アルコール入りのモヒートの作り方はこちら!
ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピ③|シンデレラ
■使用するグラス
カクテルグラス
材料
- レモン果汁(濾して種を取り除く) 大さじ1.5
- パイナップルジュース 大さじ1.5
- オレンジジュース 大さじ1.5
- 氷 適量
作り方
- シェイカーにレモン果汁、パイナップルジュース、オレンジジュースを注ぎ、氷を入れて、1~2秒シェイクする
- ①をカクテルグラスに注ぐ
村田「本格的なカクテルシェイカーは扱いづらく、正しい使い方ができないと美味しさが十分に引き出せません。お家で作るならスクリューキャップ付きの保存容器が扱いやすくておすすめです。時間をかけてシェイクすると氷が溶けて水っぽくなりがちなので、できるだけ素早く、縦に思い切りシェイクするのがポイントです。シェイク後は、氷をよけてグラスに注いでください。」
ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピ④|ハーバルトニック
■使用するグラス
タンブラー
材料
- バジルの葉 3枚
- タイム 葉2本分+飾り用1本
- トニックウォーター 大さじ2+タンブラーの2/3量
- 炭酸水 タンブラーの1/3量
- ライムスライス 1枚
- 氷 適量
作り方
- 別容器にバジルの葉とタイムの葉を入れる。トニックウォーター大さじ2を入れて、ペストル(潰し棒)やすりこ木でトントンと潰す。液体にハーブの香りを移すイメージで
- ①を茶漉しなどで濾して、抽出した液体のみを用意していたタンブラーに入れる
- タンブラーいっぱいに氷を入れ、トニックウォーターをタンブラーの2/3量注ぎ、さらに炭酸水を1/3注ぐ
- バースプーンやマドラーで、炭酸が逃げないように、下から上に静かに1~2回かき混ぜる。ライムスライスとタイム1本を飾る
村田「フレッシュハーブを潰すときは、ペストルでぎゅうぎゅう強く押すとえぐみが出るので、軽くトントン叩くようにしながら1~2分くらいかけて抽出してください。バジルやタイム以外にも、大葉やローズマリーなどのフレッシュハーブで試してみても!」
ノンアルコールカクテル(モクテル)レシピ⑤|ホリデーデライト
■使用するグラス
大きめのタンブラー
材料
- 市販の無糖紅茶 100ml
- 牛乳 大さじ1.5
- マーマレードジャム 小さじ大盛3(40g)
- カッププリン 3個パックのうちの1個
- 水に溶けるインスタントコーヒー(粉) 小さじ1/2
- 氷 適量
- 市販のホイップクリーム 適量
- お好みでデコレーション素材(アラザン、フリーズドライベリーフレーク、クッキーなど) 適量
- タピオカ用ストロー 1本
作り方
- プリンをスプーンでほぼ液体になるまでかき混ぜる
- 別容器に無糖紅茶とマーマレードジャムを入れて、紅茶にジャムを溶かすように混ぜ、さらに牛乳を加えて混ぜる
- 用意したタンブラーの底にインスタントコーヒーを入れ、さらに①のプリン、氷を入れ、②を注ぐ
- トップにホイップクリームを搾り、好みでデコレーション素材を飾る。ストローを挿す
村田「プリンを液体に近い状態になるまで根気よくかき混ぜるのがコツ。飲むときは、下から上まで全体をよくかき混ぜてどうぞ。普通のストローでも良いですが、タピオカ用ストローを使うとより飲みやすいです」
* * * *
正直、筆者も「ノンアルコールカクテルってジュースでしょ?」と思っていたのですが、ご紹介した5つのレシピからは、どれもジュースとは全く次元の異なる美味しさや特別感が得られます。少しのコツと身近な材料で作れますので、ぜひ一度お試しください!
※記事の情報は2020年12月15日時点のものです。(2021年12月8日更新)
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