北海道のワインがすごい!
実は大注目! 北海道のワイン事情を解説します。
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
寒冷地の北海道でワイン?とお感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここ数年間、北海道ではワイナリーの参入ラッシュが続き、国内屈指のワイン産地になりつつあります。寒冷地でも栽培可能なブドウ品種や寒さに負けないように育てる栽培方法の研究が進んで、広いブドウ畑を確保しやすい北海道でワイナリーを開業する人が増えているのです。
私が北海道のワインに関心をもったのは今から10年ほど前です。小樽にある北海道ワインが、北海道産のブドウだけでワインをつくっていると知り、訪ねたのがきっかけでした。以来、少しずつ訪ねてきたワイナリーをご紹介します。
北海道のワインをリードする北海道ワイン(小樽市)
かつては日本の一定規模以上のワイナリーの多くは輸入原料(ブドウ果汁やワイン)のワインを使っていました。国内で栽培されるブドウを使っていたワイナリーはほんのひと握りです。そんななか北海道ワインは道産のブドウを用いたワインづくりを徹底し、自社の畑でのブドウづくりにも果敢にチャレンジしてきました。その畑を見てみたいと、空知地区にある鶴沼ワイナリーに足を運んでみると、日本とは思えない広大なブドウ畑が広がり、成人男性の背丈ほどのもあるタイヤの収穫用トラクターに度肝を抜かれたのでした。
北海道の本格的なワインづくりは、北海道ワインから始まったと言っても過言ではありません。
小樽駅から徒歩で行けるワイナリー
100年以上前の石造りの倉庫を改装してワイナリーに。1階が醸造所で、2階はショップ。訪ねる際にはホームページで営業時間を確認してください。
千歳・札幌にもワイナリー
そして、さっぽろ藤野ワイナリーよりも5Kmほど先には、八剣山ワイナリーがあります。ご主人は小規模なワイナリーのために書かれた『ブドウ畑から始まる職人ワイン造り THE BACKYARD VINTNER』という本を、日本語訳して出版するほどの勉強家です。
余市はウイスキーだけじゃない
北海道の地理に疎い方のために簡単なマップを。余市・仁木は左上の方です。
余市仁木ワイナリーマップはこちら。
札幌から1時間の空知地区
空知ワイナリーガイドはこちら。
空知地区、いいえ、北海道のワイナリーのリーダー格は、ココファーム(栃木)で長年ワインづくりを指導してきたブルース・ガットラブさんが開設した10R(とあーる)ワイナリーです。ワイナリーの開業を希望する方たちにブドウ栽培やワイン醸造をサポートする役割も担っており、ここで勉強して独立した方が道内に大勢います。
※記事の情報は2018年9月11日時点のものです。
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