\速報!/大手3社が勝負をかける、本格派新ジャンルを飲み比べ《イエノミゆるゆる試飲会⑥》
昨年の「本麒麟」の大ヒットを受けて、アサヒ、サントリーからも第3のビール新商品が登場! 編集部で早速飲み比べてみました。
そこで今回は、ここ最近相次いで発売されたキリン、アサヒ、サントリーの最新新ジャンルを飲み比べ。大手三社がしのぎを削る“第3のビール”、その出来栄えはいかに?
<編集部員紹介>
好きなお酒:ギネスビール一択!
好きなお酒:日本酒(特に燗酒だといくらでもイケる)
好きなお酒:やっぱりビールがいちばん!
好きなお酒:アルコールが入っていればなんでもウェルカム
今回飲み比べるのはこの3商品
・キリンビール|本麒麟 (1月中旬より順次リニューアル商品に切り替え)
・サントリービール|金麦<ゴールド・ラガー> (2/5発売)
・アサヒビール|極上<キレ味> (1/29発売)
キリンビール|本麒麟(※リニューアル後)
E:そうですね。口当たりは軽いし、キレがいいです。リニューアル前に飲んだときは、もっとこっくりしている印象だったんだけど…。
A:ほんのり爽やかなフレーバーもありますね。
Y:でもこの爽やかさは、アルコール由来かな。ジンとかウォッカみたいな。酸味もあるよね。
A:メーカーによると、今回の「本麒麟」のリニューアルでは「ビールに近い卓越したうまさと品質を一層強化した」ということなので、ちょっとキリンの「一番搾り」と飲み比べてみましょう。
S:なるほどー。こうして飲むとわかるけど、一番搾りって結構酸味があるタイプのビールなんだね。
Y:そうね。酸味とホップの苦味はあるけれど、香りはあまりなくてプレーンな味。
A:それで言うと、本麒麟と一番搾りは味の系統が似ていると言えますね。
E:本麒麟のほうがさらに酸味を強調している感じはするけれど、味のトーンとしてはやっぱり一番搾りに似ていますね。
サントリービール|金麦<ゴールド・ラガー>
S:飲み口は甘いんだけど、後に苦味もしっかり残るね。確かにビールの味に近い気がする。
Y:味が濃いよね。「本麒麟」に対抗するために、味を強調してきた感じがする。メーカーが力を入れてるのが分かるよ。
S:味がしっかりしているから肉料理に合いそう。タレの焼き鶏とかね。
A:ビールと比べるとどうなのか、「プレミアムモルツ」を飲んでみましょう。
S:やっぱり本物のビールっておいしいね…。なんだろう、味に幅があるっていうか、かといって無理やり感がないし。
E:飲み比べるとやっぱり香りも違いますね。プレモルはクラフトビールのようないい香りがします。
Y:プレモルは香りが高貴なんだよね。そこは似ていないけど、でも「金麦<ゴールド・ラガー>」もやっぱりビール感はちゃんとあるよね。
E:プレモルがオシャレな味で、金麦が大衆的な味ですね。
Y:サントリーの場合は、ビールと新ジャンルをあえて似すぎないようにすることで、違うファン層を掴もうとしているんじゃないかな。
アサヒビール|極上<キレ味>
S:うん、確かに後味がそんな感じだね。
Y:シャンパンの味を表現するのに、“イーストっぽい”とか言うことがあるじゃない。それに似た味がする。これ目をつむった状態で「シャンパンです」って出されたら、そう思い込む人いるかも。それくらいあまりビールっぽくない。
E:シャンパンっていうのは言い過ぎかなと思いますが、でも確かにビールの香りが極端にない感じはしますね。
A:酸味があって炭酸も強めなので、スパークリングワインっぽく感じるのかもしれませんね。
E:のど渇いている時にゴクゴク飲む、最初の一杯としてはこれが一番良いかも。
A:じゃあこれも本物のビールと飲み比べてみましょう。
S:やっぱりスーパードライは旨いな。削ぎ落している感じがする。俺のビールはこれだな。
Y:最初はちょっとピリッとするんだけど、口の中に穀物っぽいリッチな余韻が残るよね。後味がいい。ビール飲んだなって感じがする。
E:正直私は「極上<キレ味>」と「スーパードライ」の違いが分からない…。
Y:極上<キレ味>も穀物っぽい香りが残るから、やっぱりスーパードライに味が近いんだと思うよ。
S:ただ、極上<キレ味>のほうは味が濃すぎるね。スーパードライの特徴をうまく捉えているんだけど、ちょっと脚色し過ぎた感じ。コロッケのモノマネみたいな。
E:(笑)分かりやすい。でも、今は本物のビールと飲み比べているからそう思うけど、普段は単品で飲むだろうから、少しデフォルメし過ぎるくらいのほうが「わあ、似てる!」ってなるのかもしれませんね。それを計算してのデフォルメなんだと思う。
飲み比べてみて、分かったこと。
今回イエノミ編集部員が飲み比べした中では、「金麦<ゴールド・ラガー>」に軍配が上がりました。しっかりした旨味とコクがあって一番ビールの味に近く、これは常飲したい! とみんなの意見が一致しました。
ただ正直なところ、どれを「ビールです」と言って出されても、3本ともすんなり受け入れてしまいそうな気もします。昨年「本麒麟」が出たばかりのころは、他メーカーの新ジャンルと比較して断トツに美味しい!と驚かされましたが、今回の新商品発表によってだいぶ良い勝負になってきている印象です。それくらい3本とも完成度が高いので、気温や飲むシチュエーション、好みによって飲み比べ結果も変わってくるのかもしれません。ぜひ、皆さまの家飲みシーンで早速飲み比べてみてください。
※記事の情報は2019年2月6日時点のものです。
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