手作りビールキットで“ビール“づくりに挑戦《仕込み編》
自宅でできる「手作りビールキット」でビールを作ってみました。前編《仕込み編》は、そろえる道具と材料、そして仕込みまで。意外なことに、とても簡単でした!
「2019年は手作りの年」を実践
2019年は何が流行るのか、お酒のプロに予測してもらったところ、株式会社イズミック リテールサポート部 藤井さんが「自宅で手作りが流行る」と予言していました。消費税アップの年である2019年は皆さんが節約のため外食を控えて家に引きこもるというのがおおかたの予測ですが、それも通り越してなんと「生産」まで自宅でやるようになるだろうというのです。
そこまではいくかなと思っていましたが、春が過ぎ夏になって増税の日が近づくと、なんだかホントにそんな気もしてくるのでした。では、ということで、手作りビールキットなるものを購入して、ビール作り(ただし法律にのっとりアルコール度数1%未満)にチャレンジしてみることにしました。
手作りビールキットの道具と材料はシメて2万円ナリ
これが材料と道具の一式です。
- 手作りビールキット22DX¥12,470(配送料込み)
- ビール瓶中瓶24本¥4,217
- ビール瓶小瓶33本¥3,888(写真には写っていません)
- グラニュー糖¥178
- 消毒用無水エタノール¥1,274
- スプレー瓶¥108
- タワシ¥108×2
- 温度計¥108
しめて¥22,459なり。これで19リットルのビールができる計算です。1リットルあたり1,182円。けっこう値が張りますが、材料と消耗品だけ買えば済む2回目以降はグンと安くなると思います。
まず、キットの発酵容器をよく洗ってアルコールで消毒したあと、水を19リットル量って入れます。500mlの計量カップでやってたらこれがけっこうしんどい。おまけに5リットルくらい進んだところでうっかり数を忘れて、やりなおし。全行程でこれがいちばん大変でした。計量には2リットルのペットボトルなどを使うことを強力におススメします。
今回作るのは19リットルなので、水が入ったところに印をつけます。この水はもったいないので次以降の段階で使いますが、全体が多くなりすぎるのを避けるため、3リットルくらいは捨てて容器のなかの水を減らしておきます。
大きな鍋にお湯を沸かします。これは「おおめ」くらいの適当な量でオッケー。砂糖とモルト缶の中身が溶ければいいのです。水は水道から汲んでもいいけれど、さっきの容器に印をつけるために使った水の一部を使うと水の無駄がなくていいです。
砂糖を量ります。資料を読むと、砂糖がアルコールに変わるみたいです。だから入れても最後には甘くないものができます。ここは、アルコール度数が1%未満になるように、140gだけにしておきます。
手作りビールへの期待が膨らむ瞬間、モルト缶OPEN!
モルト缶を開けます。余談ですが、この形の缶切りを使うの何年ぶりかのことで、すっかりやりかたを忘れてしまっていてはじめは全然進みませんでした。
これがモルト缶の中味。缶を開けるとすでにビールっぽい香りがしてきて気分が高まります」。モルトというくらいだからたぶん麦芽と、きっとホップとかも入っているに違いありません。
お湯が沸いたら火を止めて、モルト缶の中味を鍋に投入します。
続いて計量した砂糖。これらを、完全に混ざりきるまで混ぜます。煮立ててはいけないとのことなので、火は止めておきました。
流しに栓をして、流水で鍋を冷やします。イーストが死なず、かつ活発に活動できるという26℃になるまで冷まします。
手作りビールにはちょっと力仕事もあります
冷めたところで鍋の中味を発酵容器に移します。かなり重いので油断してると失敗します。実際、数百mlくらいはこぼしてしまいました・・・もったいない!
全体が19Lになるように、さっきつけた印のところまで水を足します。凝っている人は、水は全部ミネラルウォーターを使うみたいです。
ほんとはここで比重を計るという儀式があるみたいなのですが、今回は砂糖の量が少ないアルコール度数1%未満のものなので、比重は軽いものになっているはずです。
がんばれ手作りビールのイースト菌!
温度が確かに26度まで下がっていることを再確認して、モルト缶に付属していたイースト(酵母)を投入します。気温が低いときは、イーストを予備発酵させる必要があるみたいですが、いまは夏なので、その必要はなし。ただ振りかけるだけです。均等に行き渡るように、フタをして、少し振って混ぜてみたりしました。間違ってるかなあ・・・。
「エアーロック」をしっかり差し込んで、中に適量の水を入れます。
これで準備完了。ここまで約1時間弱。拍子抜けするくらい簡単でした。ただし、初めてのことでこれからこの容器がどうなるのかまったく予測がつかないため、念のためビニール袋で覆っておきました。これで今日のところは眠ります。
翌朝、“ビール“はしっかりと活動していました。エアーロックのところをみてみたら、気体がどんどん発生してエアーロック内の水を持ち上げて気体を放出、を繰り返しています。そして、エアーロックのフタを開けてみると、なかから確かに素敵なビールの香りが。これは期待できます!!
瓶詰め、試飲編に続きます(2週間くらい後、飲みごろになったときご報告します)。
※記事の情報は2019年7月18日時点のものです。