酒好きほぼ100人に聞いた、消費税増税前に買いたいお酒とは?

酒好きほぼ100人に、消費税増税前のお酒の購入についてアンケート。10月から酒類の消費税は8%から10%に引き上げられます。これまでの増税時には直前にまとめ買いや、高額なお酒の駆け込み購買が見られました。さて、お酒好きの皆さんは、今回の増税前にどんなお酒を買っておこうと思っているのでしょうか?

メインビジュアル:酒好きほぼ100人に聞いた、消費税増税前に買いたいお酒とは?

増税前だからと「酒類を余計に買わない人」は36%

最初に消費税が10%に引き上げられる前に、いつもより余計に酒類を購入するかどうかを聞いたところ、「買う」と「たぶん買う」は合わせて51%と半数を超えました。

反対に「買わない(「たぶん買わない」を含む)」は36%に止まります。わずか2%の税率引き上げですが、よく酒を飲む方の半分以上が、ふだんより余計に酒を購入しそうです。
増税前にいつもより酒を購入するか集計グラフ

消費増税前に「いつもの酒」を多めに

次に「買う」「たぶん買う」「どちらとも言えない」と答えた方に、具体的に購入すると思うお酒をお聞きしました。

トップは「ビール」の42%、2位に「700ml・750mlのウイスキー」(33%)、3位が「新ジャンル・発泡酒」(28%)、そして「大きなサイズの焼酎」(24%)と続きました。

これらはふだん飲んでいるものを多めに買っておく、あるいは、いずれ飲むものだから保管しやすく日持ちするものを買っておこうという気持ちからの消費でしょう。
増税前に買うお酒集計
ウイスキーの商品棚
ビール類はもちろん意外と多いレギュラーサイズのウイスキーの購入意向。国産ウイスキーは供給がタイトな今、好みのものを選びやすいのは輸入ウイスキー

増税前に「高価な日本酒」「プレミアムビール」をプラスオン

そのほか5位以下にランクされた「高価な日本酒」(21%)、「プレミアムビール」(19%)、「高価なワイン」(17%)は、特別な時の酒を値上り前にプラスオンして買っておくという、プチ贅沢感を楽しむ消費の表れと思われます。
プレミアムビール
高価な日本酒やプレミアムビールも今のうちにゲットがおすすめ。今しか飲めない季節限定ビールも見かける

増税前に季節限定品やパーティ用の酒もゲット

すべての方に増税前に買っておくかもしれないお酒を、別の切り口から聞いたのがQ3のグラフです。

すでに見たように「ふだん飲んでいるものを多めに買っておく」や「ウイスキーや焼酎など日付を気にしない酒」が上位に並びますが、「前から欲しかったお酒をこの機会に買う」が26%、「季節限定のお酒を買っておく」(10%)、「シャンパンなどクリスマス用の酒」(9%)など、提案次第で年内の行事で飲む分まで購入する人が十分に出そうです。
増税前に買っておくかもしれないお酒集計
ハレの日の食卓
ハロウィーンやクリスマス向けのスパークリングワインを買っておく方も

増税後に広がりそうなキャッシュレス決済

今回の増税では、増税後も2020年6月までキャッシュレス決済によるポイント還元が行われます。多くの店でポイント還元により増税前と実質同じ負担額で買い物ができ、中小・零細な小売店では増税分以上が還元され、増税前よりも割安に購入できるケースも出てきます。

そこで酒の購入でのキャッシュレス決済の利用意向を聞いてみました。

もっとも多かったのは「すでにほとんどキャッシュレス決済」の30%です。「時々キャッシュレス決済だが10月以降は増える」は20%、「ほとんどが現金だが10月からキャッシュレス決済を利用」が16%と、キャッシュレス決済の利用は着実に進みそうです。「10月以降も「現金で買う」とした方はわずか20%という結果になりました。
キャッシュレス決済利用意向集計
   
キャッシュレス決済ポイント還元マーク
このマークのあるお店ではキャッシュレス決済するとポイント還元される

また、「ポイント還元率の高い店を選ぶ」という回答は10%と限定的で、還元率の高低が酒を購入する店を左右することはほとんどないと思われます。
増税後に酒を購入する店の選び方

増税後も「外飲みも家飲みも変わらない」が72%

今回の消費増税では酒類の増税率は外食と同じ10%になります。ただし自宅で飲んだ場合には食べ物は消費税が8%に抑えられることになります。そのため家飲みにシフトが進むという見方もありますが、アンケートでは「増税後も外飲みも家飲みも変わらない」が7割を超え、圧倒的多数となりました。外飲みの冷え込みを懸念する声は、こと消費増税という観点からは杞憂に終わるのではないでしょうか。
増税後の外飲み、家飲みの増減集計
10月は増税後も体育の日の3連休、翌週の10月22日は祝日となり令和天皇・皇后両陛下の即位の儀、さらにお披露目のパレードが予定されています。月末には年々盛り上がりを見せているハロウィーンと明るい催事が続きます。今回のアンケート結果やこうした状況からは、増税によって酒類の消費が冷え込むことはないと推測されます。
夜の街
消費税が上がった後も街に繰り出す人は変わらなさそう
【調査概要】
調査時期:2019年9月11日~9月19日
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート調査
サンプル数:122人(酒好きを自認する方々)


※記事の情報は2019年9月26日時点のものです。

  

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