いろいろ祝杯ムードの日本で今飲みたい、お祝いにおすすめなお酒はこれ!
日本中がラグビーに沸くこの秋は、令和天皇皇后両陛下のご即位パレードも予定されてお祝いムード、祝杯をあげる機会が多くなりそうです。今回は「日本」での祝杯におすすめのお酒をご紹介します。
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祝杯にWGO最高金賞酒
このコンテストの特徴は、一般的な日本酒のコンテストが大きな猪口を使用するところを、ワイングラスを使ってテイスティング・評価する点にあります。ワイングラスはボウル型の形状から香りが強調されますが、入賞した酒を概観すると、好ましい香りが適度にあり、軽やかでフレッシュな味わいの酒が多く選ばれています。こうした酒は冷やしておいしく初めての方にも好まれるタイプ、ふだん日本酒になじみのない方も一緒に祝う場にはぴったりです。
スパークリングSAKEで祝杯なら『人気一』
まずスパークリングSAKE部門では、シャンパンの製法を取り入れて、辛口の本格的なスパークリングSAKEを目指す『人気一あわ酒スパークリング純米大吟醸』(人気酒造株式会社 福島県)です。これまでスパークリングSAKEには、アルコール度数がチューハイ並みの5~8%くらいと低く、甘酸っぱいタイプが一般的でした。ところがこの酒は辛口で複雑なうまみ、濁りがまったくないクリアな液色、長く立ち上るキメの細かい泡を追求し、日本酒の範疇にあってシャンパンのような楽しみ方を提案しています。
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大吟醸で祝杯には『天寿』と『蓬莱』
リーズナブルに祝杯には『越後鶴亀』『KONISHIひやしぼり』『副将軍』
今年最高金賞を受賞した19点の中からピックアップしたのが次の3点です。『越後鶴亀』は名前の通り新潟の酒蔵で、なんと今年はこの部門で『純米』『しぼりたて純米原酒』『越弌 純米吟醸』の3点が最高金賞を受賞しました。もうひとつは『KONISHIひやしぼり』です。製造するのは兵庫県伊丹市の小西酒造で『白雪』の醸造元でもあります。ジューシーでフレッシュな味わいが冴えます。そして3つめは『副将軍 純米吟醸』(明利酒類株式会社/茨城県)です。極上の梅酒もよく知られていますが、「きょうかい10号酵母」を開発した技術力に定評のある酒蔵です。
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日本ワインで祝杯
スパークリングワインは今年の日本ワインコンクールで、スパークリングワイン部門の最高賞をとった『安心院スパークリングワイン2017』(安心院葡萄酒工房 大分県)。
そしてきれいなピンクのロゼはロゼ部門で最高賞受賞した『サントリー塩尻メルロロゼ2018』、赤は日本の独自品種であるマスカットベーリーA種の本家ともいうべき岩の原葡萄園(新潟県)の『深雪花』。そして白ワインはこれも日本の独自品種である甲州種を使った『サントリー登美の丘甲州2018』。これはロンドンで開催される国際的なワインコンテスト「デキャンタ」でプラチナ賞を受賞しています。
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ビールで祝杯ならこの4つ
そして、もうひとつ試して欲しいのが、『サントリー プレミアムモルツ マスターズドリーム 山崎原酒樽熟成ブレンド』です。シングルモルトウイスキー『山崎』の樽で熟成させたビールを『サントリー ザ・プレミアム・モルツ』の最上位ブランド『マスターズドリーム』にブレンドした逸品です。
最後は日本のビールのトップメーカーであるアサヒビールが、昭和10年(1935年)からずっとつくり続ける『アサヒスタウト小瓶』です。スーパーマーケットやコンビニではまず見かけませんが、知る人ぞ知る極上の味わいのビールです。アルコール度数が8%と高いので、小瓶ですが1本でほろ酔い気分になります。
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※記事の情報は2019年10月5日時点のものです。
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