家庭用ビールサーバー、コスパがよくてビールがおいしいのはどれ?
お店のようなクリーミーな泡のビールを家でも飲みたい!ということで、家庭用ビールサーバーを調査! ネットで評価の高いものをピックアップして飲み比べてみました。
ビールの液体と泡の黄金比は7:3
ビール会社のWebサイト等で調べてみたところ、ビールの泡には麦芽由来のタンパク質やポリフェノール、ホップの苦味物質(イソフムロン)などが含まれているそうです。泡だけを口に入れると苦味を強く感じることがあるのは、苦味物質が泡に集まりやすいため。黄金比といわれる液体7:泡3で注ぐと苦味と旨味のバランスが程よいのだとか。
ならば自宅でも「いい泡」が作れるビールサーバーを使えば、ビールをより美味しく飲めるはず! そこで家庭でも気軽に導入しやすい、安価で場所をとらないタイプのビールサーバーを比べてみたいと思います。
セレクトの基準はこんな感じ。
・Amazon、楽天のレビューで★が3以上
・価格は2000円台
・コンパクトで持ち運びもできるもの
ふたとしての役割が重要ということが分かったので、以下の4つの項目でチェックしました。
・泡の密度
・泡の持続力(3分後の状態をチェック)
・ビールの旨味(ビールサーバーの使用によって旨味が増しているかどうか)
・使いやすさ
味わいは、さまざまなお酒のコンテストを取り仕切る、酒文化研究所の山田聡昭さんに評価していただきました。
家庭用ビールサーバー飲み比べ①| 超音波式ハンディビールサーバー
・特徴:超音波振動子が1秒間4万回振動することで、きめ細かい濃密泡に。
・単4電池3本使用(付属)
使い心地は…?
上下2か所で固定するタイプで安定感があり。取り付けは簡単で初めてでも迷わず使えます。泡が立たないように気を付けながら、グラスに7分目くらいまで注ぎ、そのあと泡発生ボタンを押しながら注ぎます。泡発生ボタンを押すと「トクトク」という効果音が。コンパクトで使いやすく、持ち運びに便利という印象。
泡たっぷりとは言い難い感じですね。ビールを注ぐ時の効果音が出るのが面白い。音のおかげでおいしくなった感じはします(笑)。だた、味わいに影響は感じられませんね。サーバーを使わずに注いだ時とほとんど変わりません。泡のへたりも早かった印象です。
総評
泡の密度 ★★★★★
泡の持続力 ★★★★★
ビールの旨味★★★★★
使いやすさ ★★★★★
家庭用ビールサーバー飲み比べ②|ビアサーバー ビンタイプ 絹泡サーバー
・特徴:缶ビールに取り付けて瓶ビール気分が味わえる。
・単4電池2本使用(別売)
使い心地は…?
缶ビールにセットすると、瓶ビールみたいになるのが面白いですね。アタッチメントを缶に取り付け、瓶の注ぎ口のリングを合わせて装着。アタッチメントのリングの大きさが2種類あり、輸入の缶ビールにも対応可能。こちらも7分目まで泡が立たないように注ぎ、そのあとに泡発生ボタンを押して注ぎます。
あきらかにビールの味そのものが美味しくなっている。まろやかでコクが増している感じ。発泡感はしっかりと残っています。おそらく、注ぎ口が細いのでビールの炭酸が抜けにくくなっていることが関係していると思います。さらに、クリーミーで滑らかな泡はまさに「絹泡」。ビール瓶で飲んでいるような気分も味わえるし、普通に注いだときよりもビールの味も美味しくなっているので、買いだと思います。
総評
泡の密度 ★★★★★
泡の持続力 ★★★★★
ビールの旨味★★★★★
使いやすさ ★★★★★
家庭用ビールサーバー飲み比べ③|ワンタッチビアサーバー
・特徴:1秒間に4万回の超音波が生み出すきめ細かいクリーミーな泡
・単4電池2本使用(別売り)
使い心地は…?
今回試した中はもっともコンパクトなサイズ。取り付けも簡単で缶ビールの口に合わせてしっかりと押し込むだけ。小さくて簡易的な感じなので本当に泡ができるのかなと不安になりますが、持ち運びには便利そうです。
泡の量はそれなりですが、ブクブクしたいわゆるカニ泡気味な感じ。泡が濃厚だとそこに苦味が集まるのですが、密度がそこまでなかったせいか、そのまま飲んだときよりも、苦味は少し増えたかな?と感じる程度でした。
総評
泡の密度 ★★★★★
泡の持続力 ★★★★★
ビールの旨味★★★★★
使いやすさ ★★★★★
家庭用ビールサーバー飲み比べ④|ビールフォーマートロピカルブルー
・特徴:1秒間に4万回の超音波で泡を作りだす。マドラータイプなので泡だけを別に作ることも可能
・単4電池2本使用(別売り)
使い心地は…?
こちらはめずらしいマドラータイプでグラスの中に本体を入れて泡を作ります。7分目くらいまでビールを注いたグラスにマドラーを入れてスイッチオン。あっという間にあふれるほどの泡ができます。
確かに泡はふわふわでたっぷりですね。ただ注いだビールから泡を発生させるからなのか、炭酸が抜けてしまった印象も。泡はしっかりしているし、口当たりもいいので泡は別の容器で作って乗せる、いわゆる“カフェラテ方式”なら、より美味しくなりそうです。とにかくふんわりした泡が欲しい! という人や蓋としての役割を期待する人にはおすすめです。
総評
泡の密度 ★★★★★
泡の持続力 ★★★★★
ビールの旨味★★★★★
使いやすさ ★★★★★
家庭用ビールサーバー飲み比べ⑤|卓上型ビアフォーマー BEER-SONIC
・特徴:グラスを置いてスイッチを押すだけで泡が発生
・USB充電式
使い心地は?…
超音波でビールの泡を作るのは同じですが、こちらはグラスを乗せて泡を発生させる方式。充電式でフル充電なら300回は使用可能とか。くぼみの部分に水を入れ超音波を伝わりやすい状態にして、その上にビールを入れたグラスを乗せます。スイッチを入れると…グラスの底から小さな気泡が上がってきてふんわりした泡が発生しました。
こちらもビールの中から泡を発生させるタイプですが、炭酸が抜けているというほどではなく、ふわっとした泡でのど越しがいいですね。グラスに厚みがあると超音波が伝わりにくそうだから、薄めのグラス向きかと思います。
総評
泡の密度 ★★★★★
泡の持続力 ★★★★★
ビールの旨味★★★★★
使いやすさ ★★★★★
家庭用ビールサーバー飲み比べ番外編 プレモル神泡サーバー2020
・特徴:毎秒4万1000回の震動でクリーミーな泡を実現
・単4電池2本使用(別売り)
使い心地は…?
販売しているものではありませんが、毎年話題になるサントリープレミアムモルツの「神泡サーバー」も試してみました。「神泡サーバー史上最大の超音波振動数を実現した」とのこと。缶の口にセットするのではなく、側面にセットして使用するタイプ。缶の側面に当てサーバーのスイッチを握ると超音波が発生。わずか数秒で缶の口に泡が溜まってくるのがわかります。
山田さんの評価は…?
つやのあるシルクのような泡でボリュームも十分。味もクリーミーでプレモルの華やかな香りとコクが際立っていますね。缶ビールとは思えない味で、グラスに注がれた状態で出されたら、確実に生ビールと思ってしまいますね。手入れもラクだし、磁石がついているので使わない時は冷蔵庫に貼り付けておけて便利。
家庭用ビールサーバーの買いは?
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今回試してみて実感したのは、泡の量や質によってビールの味がかなり変化するということ。ぜひ、みなさんも家庭用のビールサーバーで美味しい家飲みをしてください!
※記事の情報は2020年4月18日時点のものです。
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