ペルセウス座流星群を肴に家飲みはいかが?

織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)の年に一度の逢瀬、七夕は8月25日(旧暦7月7日)です。今年はそれより前の8月12日頃にペルセウス座流星群が最大化します。夜空を肴に一杯いかがでしょう。

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8月12日はペルセウス座流星群

国立天文台によると今年のペルセウス座流星群の活動は8月12日22時頃にもっとも活発化、この日は下弦の月で夜空が明るくないため、流星群を観察しやすいのだそうです。1時間に30個くらい見られると予想されています。
星座図 ペルセウス座流星群の放射点(国立天文台ホームページより)
ペルセウス座流星群の放射点(国立天文台ホームページより)
流星群の放射点は真上から北北東に少し寄ったあたりです。放射点を起点にさまざまな方向に星が流れるので、広く夜空全体を見るといいそうです。

ペルセウス座流星群を楽しむ3つのポイント

流星群を楽しむには昼間のうちに少し準備をしておきましょう。ポイントは3つです。

  • 夜空がよく見える場所を探しておく
    遮るものがなく暗いところがベターです。
  • 寝そべってみられる椅子やレジャーシートを準備
    長時間、空を見上げるので寝そべって見ると楽ちんです。
  • 虫刺され対策を万全に
    見し除けスプレーや蚊取り線香を準備しましょう。
要するに花火大会を見に行くのと同じように準備をしてください。もちろんおいしいお酒とおつまみを忘れずに。
ペルセウス座流星群 FelixMittermeierによるPixabayからの画像
ペルセウス座流星群 FelixMittermeierによるPixabayからの画像

ナイトハーヴェストのワインで流星群に乾杯

さて、今回一番におすすめしたいのはチリの名門ワイナリー サンタ・カロリーナ社の「エスト レゼルヴァ」です。このワインはナイトハーヴェストしたブドウだけを使った、豊かな果実味と濃厚な味わいが特徴。丁寧につくられているのにお値段は1000円前後とお手頃です。

ナイトハーヴェストとは、午後11時~午前6時の太陽が沈んでいる間にブドウを収穫することを言います。昔からワインのつくり手の間では夜間にブドウを収穫するとおいしいワインができるといわれていました。太陽の光をたっぷり浴びたブドウは夜間に眠り、果実味を蓄えるというのです。

これを実証しようとした研究もあり、ワインの柑橘系の香りの基となる成分は日中から日没にかけて減少し、夜間から早朝にかけて増加するとレポートされました。ナイトハーヴェストはチリだけでなく、世界のワイン産地で上質なワインをつくる手法として注目されています。
『エスト レゼルヴァ』赤・白
ナイトハーヴェストのブドウでつくられた『エスト レゼルヴァ』。星空のワインと言うとおりラベルに星が描かれている。カベルネ・ソーヴィニョン種(赤)とシャルドネ種(白)。このほかシラー種のワインをラインナップ
夏の夜 屋外でワイン
この日はあいにく曇り空。それでも夏の夜に外で飲む「エスト レゼルヴァ」は一層おいしい気分になる

ペルセウス座流星群をフローズンカクテルと楽しむ

長時間星空を眺めていると酒はどんどん温くなっていきます。そこでおすすめしたいのがフローズンカクテルです。カットフルーツを凍らせてかき氷機やフードプロセッサーでシャーベット状にしてください。グラスに盛り付けてたっぷりジンを注ぎます。ガムシロップで少し甘みをプラスするとボディが出ます。

スピリッツをジンのかわりにラムやウォッカにしてもOKです。ミントを添えたりレモンやライムを軽く搾ったりすると本格カクテル感が増します。
シャーベット状のパイナップルに冷凍庫でキンキンに冷やしたジャパニーズジン『翠SUI』を注ぎ入れる
シャーベット状のパイナップルに冷凍庫でキンキンに冷やしたジャパニーズジン『翠SUI』を注ぎ入れる

ペルセウス座流星群に大人のウイスキーかき氷

ウイスキーのかき氷を初めて試したのは6年前の京都でした。鴨川を見下ろすビルの屋上で「みぞれ山崎」を堪能。少し甘みのついたかき氷に『山崎12年』のミニチュアをひと瓶かけていただきました。シェリー樽由来の甘い香りと重厚な味わいのかき氷で、贅沢なひと時となりました。
「みぞれ山崎」
「みぞれ山崎」は最後にソーダを注いでハイボールを楽しんだ
今回の記事を書いていて思い出し試してみると、やっぱりおいしい。バニラの甘い香りが特徴のバーボンや、シェリー樽原酒が甘く香るゴージャスなウイスキーが合うと思いますが、スモーキーなアイラモルトでもやってみたくなりました。
かき氷にウイスキーをたっぷり注ぐ
かき氷にウイスキーをついたっぷり注ぐ。いろいろなウイスキーで試して欲しい

今年の中秋の名月は日本酒の日

さて天体ショーで酒と言えば、日本伝統の月見酒を忘れてはいけません。月を眺めながらひとり飲む酒は、特に海外にいたりすると、リラックスできて心地いいものです。2年前に訪ねたキルギスのイスイククリ湖畔の宿から眺めたのがこのお月さま。青い光が湖面を照らしていました。この時に飲んだのはたしか免税店で買ったウイスキーでした。
キルギスのイスイククリ湖畔の月
8月下旬でも乾燥して澄み切った空。乾いた空気は蒸溜酒がおいしい気がする
ところで今年の中秋の名月はなんと10月1日、日本酒の日です。秋らしく演出してぜひ日本酒を楽しみましょう。この頃、夜はすっかり涼しくなっているはずです。足元が冷えないように支度して、器は温かい質感の木器や土もの(陶器)はいかがでしょう。酒はまだ、温めるより少し冷やすくらいがおいしそう。
木桶のクーラーで酒を冷やして、あえて檜の注酒器を使って杯に注いでみた
木桶のクーラーで酒を冷やして、あえて檜の注酒器を使って杯に注いでみた
8月3日の晩、今年は「スタージャンムーン(8月の満月)」がきれいに見えました
8月3日の晩、今年は「スタージャンムーン(8月の満月)」がきれいに見えました
ちなみに10月6日には火星が地球に最接近、そして12月には14日頃にふたご座流星群が極大を迎えます。真冬の天体ショーはホットワインにしましょうか。

※記事の情報は2020年8月10日時点のものです。

  

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