酒好きほぼ100人に聞いた缶チューハイ事情。「8割がアルコール度数を確認」と回答
缶チューハイが絶好調、消費量は10年以上前から増加し続けており、ここ3年間は2桁増という勢いです。今回の酒飲みのミカタは、酒好きたちが缶チューハイをどのように飲んでいるのかお聞きしました。
ビールの飲用シーンに入り込んだ缶チューハイ
そのうえで缶チューハイの飲用頻度を見てみましょう。缶チューハイを「週3本以上」飲む方が20%、「週に1~2本」が23%、「月に2~3本」が19%と、缶チューハイユーザーと言える方々が6割にのぼりました。20代~30代の若年層の酒というイメージのある缶チューハイですが、すでに壮年男性に浸透していることが窺われます。
次にどのようなシーンで飲まれているのかを見ると「夕食を食べながら」が36%でもっとも多くあげられました(図表2)。2位の「お風呂上り」の22%を大きく上回っています。この2つの飲用シーンは長くビールと結びついていました。“とりあえずビール”から飲み始めて、途中で清酒や焼酎、あるいはワインに変えて食事を終えるという流れです。そしてお風呂上がりと言えばビールで、ビールの飲用シーンのシンボルでした。缶チューハイはこうした飲用シーンに徐々に入り込んで、成長してきたと推察されます。
缶チューハイの飲み方を聞いた質問では「缶からそのまま」が最多で50%にのぼりました(図表3)。夕食の時に飲むという回答が多くあげられたことと考え合わせると、缶チューハイは夕食時に缶のままテーブルに登場しているケースが多いのでしょう。また、グラスで飲む場合には「氷を入れたグラスで」が33%と、「グラスに注いで」の26%を上回っています。氷入れて飲むスタイルは、料飲店で飲むチューハイやウイスキーハイボールに通じ、それが家庭にも持ち込まれていることがわかります。
8割がアルコール度数をチェック
ではユーザーは缶チューハイを購入する時にアルコール度数を確認しているのでしょうか。アンケートでは「必ず確認する」という回答が58%を占め、「ときどき確認する」の23%と合わせると8割がアルコール度数をチェックしていました(図表4)。自分に合ったアルコール度数の商品選びが重要項目になっていることがわかります。
次に缶チューハイ選びで重視する点を聞いたところ、「果汁感が強いこと(50%)」と「甘くないこと(48%)」の2つが群を抜いて高くなっています。続いて「アルコール度数が高いこと」が35%あり、ストロングタイプのニーズの大きさが窺われます。以下、「サイズ(28%)」「糖質やカロリーの含有量(25%)」「メーカー(19%)」「ブランド(〃)」と続きます(図表5)。
また、缶チューハイで許容される価格幅はどのくらいなのでしょうか。量販店ではスタンダードクラスのものが350ml110円程度で販売され、プレミアム商品も登場してきています。「おいしければ買ってもいいと思う価格の上限は?」という質問には、「350mlで110円超150円以下」という回答が40%と最多となりました。次に多かったのは「150円超200円以下」の24%です(図表6)。リーズナブルな商品ですが350mlで200円までならば、手を伸ばすユーザーが少なくなさそうです。
ノンアルコールのチューハイを6割が認知
【調査概要】
調査時期:2021年7月27日~8月2日
調査方法:インターネットアンケート
サンプル数:101人(お酒好きな人)
※記事の情報は2021年9月2日時点のものです。
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