西村まどかのサケ・コレクション⑥ がんばりました全国燗酒コンテストで審査員
唎酒師でタレントの西村まどかさんは全国燗酒コンテストに審査員として参加し、200種類を超える燗酒をテイスティングしました。真夏にたくさんの燗酒を試してみて、彼女は燗酒にどんな魅力を感じたのでしょうか?
エアコン効かせて真夏に燗酒
私、西村まどかは、僭越ながら、このコンテストに審査員として参加させていただきました。審査員は2月に開催された「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」以来です。燗したお酒を審査するのは初めてでしたが、バラエティ豊かなさまざまなお酒と出会うことができました。
おもしろいけれどタフな燗酒審査
審査ではとても緊張していたのだと思います。やっている時には感じませんでしたが、2日間とも晩はぐっすり眠れました。
個性豊かな特殊ぬる燗部門
ふだんは飲みやすい吟醸香のあるタイプを冷やして飲むことが多く、長期間熟成した古酒や杉の香りをまとう樽酒を燗で飲む機会はなかなかありません。出てきたお酒は冷やした吟醸酒の真逆のような味わいなのです。
つくり手の意向を汲み取りつつ燗酒を評価
もうひとつは、口の中に含んでからジワジワとおいしさがやってくるタイプです。味や香りが複雑で、口の中で味わっているうちにおいしいなあと感じてきます。どちらが良いということではなく、どちらもそれぞれ良いなぁと思いました。
また審査が進むうちに、口に含む前、立ち上がる香りから味がイメージできて予想が当たって嬉しかったり、予想外な味わいに驚いたりと、自分の感覚が鋭くなっていくのを感じました。評価もいろいろな角度から見るようになっていったと思います。これはどんな料理と合うだろう?これはお酒だけでゆっくりじっくり味わって楽しみたいなどと、考えながらやるとどんどん違いが見えてきたのです。
味の好みや、おいしいと思う基準は人それぞれです。だからこそ、味の良し悪しだけでなく、なぜこの香り、味わいにしたのか、どういう意味が込められているのだろう?など、つくり手の想いを汲み取る姿勢が大切だと思います。
昨年、酒文化研究所の山田聡昭さんにサポートしてもらいながら日本酒を勉強して、一本のお酒にたくさんの人と時間と労力がかけられているかを知りました。大切に丁寧に味わうことを心がけることで、より日本酒を楽しむことができるのではないでしょうか。
「熱燗」と一括りにはできない!
繊細で個性豊かな日本酒の違いを少しでも知って、いろいろな温度や飲み方で飲み比べたり、カジュアルに楽しんだりしてみて欲しいです! そうすると日本酒の奥深さがもっと見えてきて、ただ「熱燗ください」とは言わなくなるかもしれませんね!
まだまだ勉強中な私ですが、もっともっと日本酒を広めたいです。これからも日本酒の楽しみ方を発信していきます。応援よろしくお願いします!
※記事の情報は2021年8月19日時点のものです。
▼参考サイト
西村まどか Instagram Twitter
日本酒のソムリエ唎酒師
『さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
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