日本酒の「熟成古酒」のイベントがアツかった!

さる4月22日、渋谷で行われた「熟成古酒」のイベントにお邪魔してきました。「古酒」というと泡盛が思い浮かびますが、このイベントの主役は「日本酒」の古酒。はてさて、どんなお酒なんでしょう?

メインビジュアル:日本酒の「熟成古酒」のイベントがアツかった!

熟成古酒のイベントはこんな感じでした

お邪魔したのは「熟成古酒ルネッサンス2018」。公式サイトによると
熟成古酒に挑む蔵元や酒販店、料飲店と熟成古酒ファンが集結します。醸造家が設計した逸品(30社以上、100銘柄)と熟成古酒ファンが発掘し育成した希少なコレクションを試飲できます。今年成人式の方と同級生の「1997生まれのお酒」や44年熟成酒も登場します。歳月の重なりを感じながら、熟成古酒特有のアロマやテイストを愉しみましょう。

長期熟成酒研究会 熟成古酒ルネッサンス2018
とあります。
ちなみにイベントを主催する長期熟成酒研究会の熟成古酒の定義は、「満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」とのことです。

さてイベント当日、会場に到着するとたいへんな賑わいです。こんなに古酒ファンがいるとは!
会場に到着するとたいへんな賑わいです
各ブースごとで自慢の熟成古酒の試飲ができます。出展は蔵元、料飲店、酒販店、個人などさまざま。あちこちで話がはずんで、たいへんな熱気です。
各ブースごとで自慢の熟成古酒の試飲ができます
熟成年数やお酒のタイプによって、色や味わいもさまざま。
熟成年数40年越えのお酒もありました
熟成年数40年越えのお酒もありました
お燗でおいしいタイプのお酒も
お燗でおいしいタイプのお酒も。
いくつか試飲してみたのですが、どれもまろやかでふくよか
いくつか試飲してみたのですが、どれもまろやかでふくよか。ブースごとにサービスされるチョコレートやナッツなどのおつまみとこれまたよく合うんです。

江戸時代の「訓蒙要言故事」には、「新酒は、頭ばかり酔う。熟成酒は、からだ全体が潤うように気持ち良く酔う」と書かれており、実際体にやさしいことが最近の医学界でも報告されているのだそうです。

熟成古酒は自分でも作れる?

長期熟成酒研究会のウェブサイトによると、熟成古酒は自分でも作れるとか。ざっとポイントをまとめるとこんな感じ。


お酒の選び方
無濾過の火入れ酒で、多少甘口で酸度の高いものがおすすめ。純米酒、本醸造、大吟醸酒、吟醸酒はどれでもOKなのですが、保存方法や出来上がる熟成古酒のタイプが違うんだそうです。

保存の仕方
純米酒・本醸造は、クローゼットや押入れの中などで常温保存。7~8年で飲み頃に。

大吟醸酒・吟醸酒は、冷蔵庫(4℃くらい)で1年寝かせ、その後15~16℃くらいで保存。12~13年で飲み頃に。

新聞紙などでくるんで紫外線をカットし、立てて保存する。

ということで、時間はかかりますが意外とチャレンジはしやすそうです。そんなに待てないよ!という方は、ネットで購入できます。ロマンある熟成古酒の世界、のぞいてみませんか?


※記事の情報は2018年5月17日時点のものです。
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