食後にも、食前にもいける! 南イタリア名産のあのリキュールのうまい使い方
イタリア留学経験もあり、イタリア語講師として多数の著作がある京藤好男さん。イタリアの食文化にも造詣が深い京藤さんが、在住していたヴェネツィアをはじめ、イタリアの美味しいものや家飲み事情について綴る連載コラム。今回は、意外と簡単な「リモンチェッロ」の作り方をご紹介します。
南イタリアを旅したバイオリニストも一押しのリキュール
ナポリやアマルフィがあるカンパニア州といえば「美味しいものの宝庫」だ。レモン、オリーブ、ブドウを筆頭に、農産物、山の幸、海の幸、さらには酪農も盛んで、どの素材をとっても一級品。そこから生まれるチーズ、パスタ、ピザは、絶品ばかりだ。古澤さんも、作りたてほやほやのモッツァレッラチーズ、本場ナポリのマルゲリータ、かつてポンペイで作られていた古代ワインなど、現地でしか味わえない美食の数々を「Che invidia! (うらやましすぎる !)」というほど体験していらっしゃる。「イタリア語を話すと、みんなやさしくしてくれて、いいね」と感想をもらすほど。その模様は番組でお楽しみください。
簡単に作れる自家製リモンチェッロのレシピ
自家製リモンチェッロの作り方
材料
- スピリタスウォッカ 500ml
- レモン(無農薬) 5~6個
- 水 500ml
- 砂糖 300g
作り方
- レモンをよく洗い、薄く皮をむく。
- 蓋のできる容器にスピリタスウォッカ(アルコール度数96%の精製アルコール)を注ぎ、レモンの皮を浸す。
- 蓋をして3~4日おく。ときどき容器を振って攪拌する。
- 分量の水を火にかけ、砂糖を溶かし、冷ましておく。
- 3で作った酒のレモンの皮を取り除き(濾し器を使うと早い)、その酒に4を混ぜれば出来上がり。
さて、上のレシピをご覧いただくとわかるように、リモンチェッロに使用されるのは大変に度数の高いアルコール。完成品のリモンチェッロもアルコール度は30度以上になる。このように強いリキュールは、イタリアでも食後酒としてチビチビと飲まれるのが一般的。この時、リモンチェッロは冷凍庫でキンキンに、一緒にグラスもキンキンに冷やして飲むのが通である。
イタリアで人気のリモンチェッロを使ったカクテル
リモンチェッロとプロセッコのカクテル(リモンチェッロ・ロイヤル)
材料
- リモンチェッロ 30ml
- ピーチジュース 2ml
- プロセッコ 適量(グラスに合わせて)
作り方
- リモンチェッロとピーチジュースを上記の割合で混ぜておく。
- 1にプロセッコを注ぎ入れる。あとは軽く混ぜ合わせるだけ。
※記事の情報は2017年10月3日時点のものです。
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