暑さを乗り切る心強い仲間、それは「シャリキン」!
「シャリキン」をご存知でしょうか。「もちろん!」と答えたあなたはかなりのツウ!? その正体は近年、酒場でちらほら見かけるようになった新タイプのお酒。ホッピーの“ナカ”でおなじみの甲類焼酎・通称「キンミヤ」(宮崎本店)をシャーベット状に凍らせたもので、プレーンな味だけにアレンジも幅広く楽しめるのです。今回は、家庭でも簡単に手に入る素材と合わせてみました。
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焼酎自体が凍っているのでグラスに氷を入れる必要がなく、最後まで味が薄まらず冷たく味わえるのが大きなポイント。冷凍庫に2晩ほど入れておくとこのような状態になります。
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今回、何種類かを試してみて実感したのは、以下のことでした。
僭越ながらお伝えさせていただきますね。
グラスは小さめにした方が、より「シャリキン」っぽさを楽しめる!
好きなタイミングでおかわりができるという家飲みのメリットを生かして、少しずつ作って飲むと長い間シャリッシャリを実感できます。
液体と合わせる場合は先に液体を入れ、その後に「シャリキン」を加えるべき!
公式サイトなどではまずグラスに「シャリキン」を入れてからホッピーなどを足す旨が書かれていますが、私が試した限りではよっぽど割り材がヒエヒエでない限り「シャリキン」が溶けやすかったです。なので、個人的には後のせを推奨!
そんなこんなでやってみた「シャリキン」アレンジ8選。ご覧くださいませ。
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まずは王道から!
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「キンミヤ」のお供といえば、まずは「ホッピー」。焼酎の割り材としておなじみの低アルコール炭酸飲料(アルコール度数0.8%)で、ビールのようなややほろ苦い風味が特徴です。「シャリキン」と合わせることでキーンと冷たくなり爽快感がアップ! 大人のビール・夏バージョンという感じで1杯目にぴったりでした。
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●ハイサワー&レモン
これまた割り材の定番「ハイサワー」。こちらはノンアルコールです。シュワッとした炭酸に爽やかなレモン風味という黄金のマッチング。そこにさらに生レモンを加えてみました。オレンジやグレープフルーツなど、柑橘類ならなんでも間違いなく合います。とても飲みやすいのでお酒が弱い方にもおすすめできますね。シャーベット+レモンというビジュアルがたまりません。
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カクテルっぽく楽しむのもアリ!
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お酒にお酒を足すという狼藉も「片っぽはシャーベットだし」と謎の免罪符をつけてしまえるのが「シャリキン」の魅力(私だけかしら)。
小さめのグラスに作ったシャリキンハイボール。ヤバいくらい飲みやすいです。最初は「シャリキン」とウイスキーを混ぜずにシャリシャリッとした感触を楽しみましょう。途中で底から混ぜるとなめらかなフローズンっぽくなるのがまたイイんですよ! 「シャリキン」が口当たりに変化を与えてくれるので炭酸をそんなに加えなくてもいいみたい。
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…といってもバーで出て来る方ではなく、赤羽の某有名居酒屋の人気メニューを真似してみました。本家ではプレーンチューハイ「ハイリキ」に別皿でライムとミントを添えてあります。が、すみません。今回ライムを入手し損ねてレモンで再現してしまいましたごめんなさい。脳内でライムの風味を補いつつ飲みます!
本家モヒートはけっこう砂糖も加えるのですが、「シャリキン」は甘みはほぼないためすっきりドライ! ミントの清涼感と柑橘の風味。盤石の組み合わせです。
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凍らせた果肉も合わせてみました!
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種をとって大きめのサイコロ切りにして凍らせました。スイカは夏のカクテル素材としてもおなじみなので絶対合うだろうなと。スイカ→炭酸少々(しばらくおいてスイカを少しだけ溶かす)→「シャリキン」の順で器に入れて、大きなスプーンですくって飲むというか食べました。スイカは凍ってもしっかり甘みがあり、そこにドライな「シャリキン」が合わさることで甘すぎず飽きない味わいに。ただ、今回はちょっと大きく切りすぎたので、もっと細かく切るか最初からミキサーなどでクラッシュしておくとよりいっそうシャリキンとなじんだのではないかと。
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●プチトマト
家の冷凍庫に常備しているものを使ってみました。トマトチューハイやレッドアイが好きなのでこれもアリだろうと。皮をむいてごろごろと沈めてみたところ、かわいいビジュアルに。(前回のコンビニ素材チューハイの「アイスの実」みたい)
「シャリキン」効果でプチトマトもしばらく凍った状態でした。スプーンですくったプチトマトをつまみにしつつ飲みましたが、正直トマト感は期待していたより薄め。これも果肉をつぶして加えた方がいいかも。
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好みが分かれるかも? な2杯
一大ブームを巻き起こしているパクチーは、チューハイに加えるお店もちらほらありますよね。一方、コーヒーはウォッカや泡盛などに豆を漬け込む飲み方もあるので(飲みやすくて美味しくて飲みすぎるキケンなやつ)、それに倣ってみました。
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葉先だけを使用。モヒートのミントのように先にグラスに入れて軽く潰すと香りが出ます。パクチーの個性に対抗すべく、炭酸はなしで「シャリキン」のみを加えたタイマン割り! 「シャリキン」とともにパクチーの葉をむしゃむしゃ噛むことができるので、私も含めてお好きな方にはたまらない1杯になりました。
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エスプレッソタイプを使用。コーヒーの苦味が「シャリキン」のプレーンな味に潜むお酒っぽさを引き出すのか、うまい具合に同調している感じでした。コーヒー豆漬け込み酒は時間がかかるけど、これは即席で再現に近いものができた気がします。最後まで冷たく、アルコールが薄まらないため味がダレないのもよかった。
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「シャリキン」自体が酒としてユニークな存在感ゆえに、液体の酒よりも受け皿が大きくなるように思います。お試しになる際は、しつこいようですが、なるべく最後までシャリシャリを保つようにしてお楽しみくださいね~。
※記事の情報は2017年9月1日時点のものです。
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