近頃気になる「シードル」ってどんなお酒? 詳しい方に聞いてきました。
クラフトビールのブームに続いて人気が高まっている、りんごの発泡酒「シードル」。シードル発売60周年を迎えるニッカやハードシードルが人気を集めるキリンなど大手をはじめ、リンゴの産地を中心に小さな醸造所も増え、国内のシードル市場も盛り上がっているとか。そこで「シードル」の魅力を知るべく、「日本シードルマスター協会」の小野さんにお話をうかがいました。
「シードル」ってどんなお酒?
日本でも、青森や長野といったりんごの産地で地元のりんごを使ったシードルを作るワイナリーやシードル醸造所が増え、盛り上がってきています。日本産のシードルは、ふじや紅玉といった糖度の高い食用りんごを使うことが多いのが特徴。繊細ですっきりした味わいになります。
シードルは甘いお酒だと思っている方も多いと思うのですが、甘口から辛口まであります。アルコール度数は2~8%くらい。グルテンフリーですし、りんごを原料としているので、ポリフェノールやカリウム、リンゴ酸やクエン酸などが含まれ、健康や美容効果も期待できます。
「シードル」にはどんな料理が合う?
野菜スティック
シードルは元がりんごですから、野菜ともよく合います。苦みや癖のある野菜もケンカせず、素材の味わいを生かしてくれます。
魚介のカルパッチョ
ワインですと生魚は合わせづらいと聞きますが、シードルはどんなものを選んでも合わないということはないですね。エビ、イカ、カキといった甲殻類も美味しいです。キッシュ
仏ブルターニュ地方の伝統料理であるそば粉のクレープ、ガレットとのマッチングに代表されるように、シードルは“粉もの”と相性がいいんです。キッシュやパンはもちろん、意外なところでは、おやきやたこ焼きなんかともよく合いますよ。豚肉料理
豚肉との相性はテッパンと言っていいでしょう。写真の料理のようにローストしたものやポトフのような煮込み料理など、どんな調理方法でもOK。お肉ならビーフよりポークがおすすめです。基本的にはどんな料理にも合う懐の深さが魅力のひとつでもあります。風味がおとなしめなので、どんな料理と合わせてもケンカしないんですね。とは言っても国やりんごの種類で味わいが違うので、シードルと料理のマリアージュを見つけるのも楽しいですよ。ぜひシードルで家飲みをしてみてください。
※記事の内容は2017年6月15日時点の情報です。
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