「いつもの家庭料理」と日本酒マリアージュの冒険
ついついワンパターン化してしまいがちな家飲み。今回は日本酒と発酵フレンチのお店「SAKE Scene〼福」を経営する日本酒ラヴァー、簗塲友何里(やなば ゆかり)さんに、普段の家庭料理とおいしい日本酒を合わせ、家飲みをワンランクアップさせる方法を教えて頂きました。
いつもの家庭料理に日本酒を合わせる!
そこで、いつもの家庭料理に、色々な日本酒を合わせてみて、マリアージュ研究をしてみるのはいかがでしょう?組み合わせ方には色々な考え方が出来ますが、大きく分けて以下の3種類。
「料理と日本酒の味わいを添わせて行く」
「味わいや香りの個性をぶつけてみる」
「香りの共通点で合わせていく」
この料理にはどの方法で何を合わせようかなーと考えるのも楽しい時間ですね。今回は、何パターンか身近な家庭料理に日本酒を合わせてみました。ぜひ、家飲みライフの参考にして頂きたいと思います。
「小松菜のおひたし」にはフルーティーな日本酒
試したのは、宮城県 寒梅酒造「宮寒梅 純米吟醸 45% おりがらみ」。香りが華やかながらも優しい甘味が感じられる、冷酒向きの日本酒です。葉物のおひたしに、ぜひ冷酒で合わせてみて下さい!
「肉じゃが」には熟成させた丸みのある日本酒
合わせてみたのは、神奈川県 川西屋酒造店の「 丹澤山 麗峰」というお酒。しみじみと、いつまでも飲み続けられる深い味わいが楽しめます。ぜひ65度くらいまで温度を上げた、ど燗酒でお飲みください。奥行きのある味わいになります。
ちなみに、肉じゃがに酒粕を加えて調理すると、さらに日本酒との相性がアップしますよ。
「焼きそば」には、コクのある甘い日本酒
実際に合わせてみると、能登杜氏集団が醸す能登流の濃い日本酒が相性バッチリでした。試したのは、石川県の宗玄酒造「宗玄 純米山田錦65%無濾過生原酒」。奥能登にある約250年の歴史を有する、能登杜氏発祥の蔵と言われています。まろやかな口当たりと、ぐっと引き込まれるコク、優しいフルーティーな香りが特徴です。
こういったタイプの日本酒は、魚介の味わいを包み込む特性があるので、海鮮焼きそばには、さらに良く合います。
「メンチカツ」には酸味があり飲み応えのある日本酒
試してみたのは、香川県 丸尾本店の「悦凱陣(よろこびがいじん)山廃純米生 オオセト」。香川県金刀比羅宮の麓の琴平町にある歴史ある蔵です。特に燗酒好きの方々にもたくさんファンがいます。山廃の美しい酸味からはじまり、余韻長く口に広がる旨味で肉を包み込んでくれます。いつものメンチカツの味の格をグンと上げてくれました。
料理と日本酒の温度帯もポイント
料理と日本酒 気軽に合わせてみましょう
※記事の情報は2020年5月12日時点のものです。
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