《まとめ》本場のシェフが教えてくれたメキシコのレシピ人気ランキング
「いま”メキシコ飲み”が熱い!本場のシェフが教えてくれたメキシコのレシピ」でご紹介した、太陽の国の料理たち。メキシコ大使公邸のシェフ、ビクトル・バスケスさんに教わった5回連載のレシピを、アクセスの多かった順に振り返ります。みなさんに最も注目された1位の料理は「レッドチラキレス」でした!
《5位》蟹のミニージャ
《4位》蛸のメキシカンマリネ
《3位》ワカモレ
《2位》牛肉のタコス
《1位》レッドチラキレス
メキシコ料理の最重要食材たち
トマト:あらゆる料理にトマトが登場するのは、原産地ラテンアメリカ(正確には原産地はペルーのあたり)ならでは。そして、大事なのは中身よりもむしろ皮。皮の部分だけを丁寧に切りそろえて食べるやりかたにはびっくりしました。
たまねぎ:くし形、千切り、みじん切り、小さなさいの目、すりつぶす、と様々な形でたまねぎが使われます。
アボカド:メキシコの人々のアボカド愛は日本人にとっての大根愛にも似ていますが、その強さはたぶん大根愛の二倍ぐらい強力です。薄切りにして花弁のように広げる芸術的な手ぎわ。劣化しやすいアボカドを新鮮なうちにいただくために、皮をむいたりすりつぶしたりするのは「必ず」調理の最後、食べる直前です。アボカドも中南米が原産で、13世紀にはすでにラテンアメリカで広範囲に栽培されていたとのことです。
コリアンダー:またの名をパクチー、またはシャンツァイ。メキシコではシラントロ(cilantro)です。近年のパクチーブームで売り切れのこともあって、少し買うのに苦労するかも。
青唐辛子:唐辛子もラテンアメリカが原産。メキシコでは紀元前6000年からすでに食べられていたらしいです。青唐辛子なんて日本では売ってない、と思うかもしれません。でも夏はスーパーでもよく見かけます。また、韓国かタイの食材専門店があればきっと置いてあります。万願寺とうがらしでも代用(辛さは控えめになりますが)できます。
ライム:ライムも何度も登場します。アボカドの劣化もライムが抑えてくれます。ビールにもライムを搾って飲みます。なおライムの代わりにレモンでも可。
トルティーヤ:最近はトルティーヤを売っているスーパーが増えてきました。できれば(小麦粉でなく)とうもろこし粉のものがよりメキシコの味です。カルディなど輸入食材を扱っている店にあります。
塩:塩が材料なのは普通なのですが、特筆すべきは、塩以外の調味料をまったく使わないという点でした。メキシコ料理は「スパイシー」だと思われていますが、スパイスと言えるのは生のコリアンダーと青唐辛子ぐらい。アジアやアフリカのスパイスである胡椒やナツメグ、クミンなどとは無縁のようです。それらが多用されるのはアメリカで生まれたテクスメクスやケイジャン料理で、私たちはそれとメキシコ料理を混同していたのかなと思います。
水:いろんなものを無造作に水で煮てしまうので私たちは少しびっくり。でもビクトルさんの調理を見たあとで完成品を試食すると、水が素材をおいしくする魔法を持っているかのように思えてきます。
以上、私たちが目の当たりにした、メキシコ料理の最重要食材集でした。みなさんも、太陽の国の「家飲み」実践してみてくださいね。アスタラビスタ!
「本場のシェフが教えてくれたメキシコレシピ」各回の記事はこちら
【第1回:牛肉のタコス】
【第2回:蛸のメキシカンマリネ】
【第3回:レッドチラキレス】
【第4回:ワカモレ】
【第5回:蟹のミニージャ】
※記事の情報は2017年9月7日時点のものです。
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