切り身で手軽に! さわらのアクアパッツァ〈家飲みおつまみレシピ〉

水、白ワイン、トマトで魚を煮込むナポリ料理「アクアパッツァ」。見た目が豪華で難易度高そうですが、実は調理工程自体は簡単なんです。辛口白ワインのお供にぴったりの絶品レシピをご紹介します。

ライター:いのうえ陽子いのうえ陽子
メインビジュアル:切り身で手軽に! さわらのアクアパッツァ〈家飲みおつまみレシピ〉

さわらのアクアパッツアを美味しく作るには?

ブイヨンを使わず、水と白ワインとトマトで煮込むナポリ料理「アクアパッツァ」。本来は丸ごとの魚で作りますが、手に入りやすく手軽な切り身の魚を使用します。丸ごとの魚よりも淡泊になりがちなので、このレシピでは、アンチョビで旨味をプラスします。シンプルな調理法なので、下ごしらえや材料の選び方で違いが出ます。美味しく仕上げるためのポイントはこちら!

Point.1|さわらの臭みをとる
魚の臭みをとるためのコツは2つあります。ひとつ目は、下準備の段階で、さわらに塩をふって10分おき、出てきた水分をキッチンペーパーで押さえてとること。2つ目は、さわらをフライパンで焼くときに、必ず皮目から焼くこと。出てきた脂はキッチンペーパーで拭きとります。

Point.2|トマトは味の濃いミニトマトを
通常のトマトより味の濃いミニトマトを使用するのもこのレシピのポイント。半量は2等分に切り、ソースに旨味がでるようにしています。のこり半分は見た目のためそのまま使っています。

Point.3|煮込むときは強火&短時間で
さわらを焼いた後、白ワイン等を入れて少し煮込みますが、加熱時間は短めに(3分くらい)。さわらとあさりをふっくら柔らかくと仕上げます。また、その際の火加減は強火で。オリーブオイルと水分が乳化し、美味しいソースになります。

さわらのアクアパッツァの材料

材料

  • ※2人分   
  • さわら  2切れ(200g)
  • 小さじ1/3
  • にんにく 1片
  • アンチョビ 1枚
  • ▼A   
  • ・あさり 150g
  • ・ミニトマト 100g
  • ・グリーンオリーブ 8個
  • ・白ワイン 100ml
  • ・水 30ml
  • エキストラバージンオリーブオイル 大さじ2

さわらのアクアパッツァの作り方①|下準備

1. あさりの塩抜きをする(一晩)
バットに海水程度の塩分濃度の塩水(2~3%)を入れ、あさり(150g)を重ならないように並べます。あさりが呼吸できるよう、爪楊枝で数か所穴をあけたアルミホイルで上から覆い、冷蔵庫で一晩おいて砂抜きをします。調理の直前にザルにあけ、流水であさりとあさりをこすり合わせるように表面を洗います。

2. さわらに塩をふる(10分)
さわら(2切れ)に塩をふって10分ほどおき、出てきた水分をキッチンペーパーで押さえて取ります。
塩を振る

さわらのアクアパッツァの作り方②|野菜を切る

ミニトマト(100g)は半量を2等分に切り、にんにく(1片)は芯を取り除いてつぶします。
野菜を切る

さわらのアクアパッツァの作り方③|フライパンで焼く

フライパンにエキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)とにんにくを入れて弱火で加熱します。にんにくの香りがたったら、さわらの皮目、表、裏の順で1分ずつ焼きます。皮目から出た脂は臭みがあるのでキッチンペーパーで取り除いてください。
焼くときは皮目から
焼くときは皮目から
出てきた脂は拭き取ります
出てきた脂は拭き取ります
アンチョビ(1枚)を加えて崩しながら火を通し、Aの材料(塩抜きしたあさり、ミニトマト、グリーンオリーブ…8個、白ワイン…100ml、水…30ml)を加えます。フタをして強火で3分ほど加熱します。
アンチョビで旨味をプラスします
アンチョビで旨味をプラスします

あさりの口が開いたら火を止め、フタを開けてエキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)を回しかけます。
オリーブオイルをかけます

さわらのアクアパッツァの作り方④|完成!

お皿に盛り付けて完成です。材料の旨味が凝縮したスープもおいしいのでパンのご用意もお忘れなく。辛口の白ワインがよく合います。ぜひお試しあれ!
アクアパッツァ完成

※記事の情報は2022年3月18日時点のものです。
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