コスパ最強の瓶ウイスキーはどれ? 15種類をハイボールで飲み比べてみた

コスパよく楽しめる、お手頃価格のウイスキーに出会いたい方必見! お酒好き編集部員6名がコンビニやスーパーで気軽に買える15種類を飲み比べ、ハイボールにしておいしい瓶ウイスキーを探してみました。

メインビジュアル:コスパ最強の瓶ウイスキーはどれ? 15種類をハイボールで飲み比べてみた

コンビニやスーパーに並ぶ瓶ウイスキー。安くてウマいは夢じゃない?

コンビニやスーパーには、実は炭酸水と合わせて1杯100~200円台でハイボールを楽しめる、お財布にやさしい価格帯の瓶ウイスキーが何種類も並んでいます。定番の銘柄はもちろん、ハイボール缶になっていない銘柄も多いので、新しい味に出会いたいという方にもぴったりです。

今回は、そんなお手頃価格の瓶ウイスキーにスポットを当て、イエノミスタイル編集部員6名が飲み比べ。15銘柄の中から、ハイボールにするならこれ!というコスパ最強のウイスキーを見つけてみました。

飲み比べるのはどんなウイスキー?

今回飲み比べるのは全てブレンデッドウイスキーです。価格は1本ほぼ2000円以下で、世界5大ウイスキーの生産国である、日本、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダのものを選びました。
 

ブレンデットウイスキーとは…

 ウイスキーを原材料別に大きく分けると、原料由来の個性的な味わいを持つモルトウイスキー*1と、香味は控えめながらクセがなく飲みやすいグレーンウイスキー*2があります。主にこの2つの原酒を独自の配合で混和させたのがブレンデッドウイスキーで、それぞれの長所を引き出し、香味豊かに仕上がるのが特徴です。世界でもっとも飲まれているウイスキーとも言われています。

*1 大麦の麦芽(モルト)だけを原料にしてつくられたウイスキー
*2 大麦以外の穀物(トウモロコシ、小麦、ライ麦など)を主原料にしてつくられたウイスキー。グレーンとは穀物を意味する英単語

1本ほぼ2000円以下! ハイボールで飲み比べる瓶ウイスキー15種類はこちら

比べた15種類のウイスキー
① サントリー 角瓶
② サントリー トリス クラシック
③ サントリーホワイト
④ ニッカ ブラックニッカ スペシャル
⑤ キリン ウイスキー陸
⑥ ティーチャーズ ハイランドクリーム
⑦ レジェンダリースコット
⑧ クレイモア
⑨ バランタイン ファイネスト
⑩ デュワーズ ホワイトラベル
⑪ ジョニーウォーカー レッドラベル
⑫ バスカー アイリッシュウイスキー
⑬ カナディアンクラブ
⑭ ジムビーム
⑮ ジャックダニエル ブラック

今回は、缶タイプに近いアルコール度数8%のハイボールを作って飲み比べます。アルコール度数40%のものの場合、ウイスキー 1(70ml)を炭酸水 4(280ml)で割ることで、約8%のハイボール(350ml)を作ることができます。

評価のポイントにしたのは以下の4つ。これらを基に、イエノミスタイル編集部的最強コスパウイスキーベスト3を決定します。

・ハイボールにしたときのウイスキーの風味の強さ
・食事(コンビニフード)との相性のよさ
・コストパフォーマンス(コスパ)のよさ
・家飲みに取り入れたいか?

それではさっそく、飲み比べスタートです!

ウイスキーハイボール缶飲み比べ①│サントリー 角瓶

サントリー 角瓶
購入価格 1870円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原料原産地名 国内製造(グレーンウイスキー、モルトウイスキー)
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約217円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
参考:サントリー 角ハイボール 350ml缶 198円(税込)
編集部員H

編集部員H

まずは大定番のサントリー 角瓶から! 1937年に誕生したロングセラーで、サントリー創業者の鳥井信治郎氏が「スコッチに負けない日本のウイスキー」を目指し完成させたウイスキーだそうです。山崎と白州蒸溜所のバーボン樽原酒が配合され、ハイボールが冴える味設計になっているそうですよ。

編集部員E

編集部員E

うん、やっぱりおいしい! “ハイボールといえばこの味”って頭に刻み込まれているくらい、飲み慣れた味で安心感があるけど、味の設計からハイボール向きに作られてたんだね。

編集部員A

編集部員A

香りがすごく甘やかで全体的に華やかな雰囲気です。

 編集部員R

編集部員R

バニラのような甘い香りを感じました。

編集部員W

編集部員W

ハイボールのおつまみ=揚げ物ってイメージがあるけど、浅漬けみたいなさっぱりしたおつまみも意外に合いますね。

編集部員E

編集部員E

ソース味のおつまみと合わせるのもいいですよ。ウイスキーの風味はちょっと感じにくくなるけど、食事をグッと引き立ててくれます。

編集部員H

編集部員H

あっさり系から濃い目の味付けのものまで、合う料理の幅が広いと食中酒として幅広く活躍してくれそうですね。ちなみ角といえば缶タイプのハイボールも人気の定番商品です。味わいに違いがあるか気になったので、缶ハイボールも用意してみました。

 編集部員R

編集部員R

改めて飲み比べてみると、缶タイプはレモンが効いてますね! ウイスキーそのものを楽しむなら、瓶を選ぶのがいいかも。

編集部員Y

編集部員Y

缶は後味にほんのり苦みがあるかな。でもどちらもおいしいし、食中酒としてのポテンシャルが本当に高いと思います。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★★☆
・コスパ         ★★★★☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ②│サントリー トリス クラシック

ントリー トリス クラシック
購入価格 724円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 37%
原材料 モルト、グレーン
原料原産地名 国内製造(グレーンスピリッツ)
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約108円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
参考:サントリー トリスハイボール 350ml缶 158円(税込)
編集部員H

編集部員H

2本目は1946年に誕生したロングセラー、サントリー トリス クラシックです。スパニッシュオーク樽モルトと、オイリーな香味の白州モルトをブレンドのキーモルトとして用いて、“飲み飽きしない深みのある旨さ”を目指したウイスキーだそうです。

編集部員Y

編集部員Y

角瓶と比べると軽くてさわやか。派手さはあまりないけど、たしかに飲み飽きしない味わいかも。

 編集部員R

編集部員R

普段あまりウイスキーハイボールを飲まない私でもスルッと飲めるので、ウイスキーが苦手と思っている人も、これは飲みやすい気がします。

編集部員W

編集部員W

特出した香りがあまりないのが物足りない気がしたけど、おつまみを食べてから飲むと不思議とウイスキーの存在感が増しました。

編集部員A

編集部員A

個人的には、チーズと合わせるのがおすすめです。お互いの風味を引き立ててくれている感じがします。

編集部員H

編集部員H

値段もかなりお手頃なので、まずはライトなタイプから試してみたいというウイスキー初心者向けにいいかもしれませんね。こちらも缶タイプを用意してみました。グラスに注ぐと色味はほとんど変わらないように見えますが、味わいはいかがですか?

編集部員E

編集部員E

これも缶の方はレモンフレーバーの主張がはっきりしてます。

編集部員W

編集部員W

瓶で作るとすごく優しい味わいだから、揚げ物とかこってりしたおつまみのときは缶タイプのレモン風味でさっぱり、みたいに使い分けるのもいいかも。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★☆☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★☆☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ③│サントリー ホワイト

サントリー ホワイト
購入価格 1078円(税込)
内容量 640ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原料原産地名 国内製造(グレーンウイスキー)
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約138円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

3本目はサントリー ホワイトです。日本初のウイスキーづくりを開始した鳥井信治郎が1929年に「国産ウイスキー第1号」として発売した商品で、当時は「サントリーウヰスキー」という名前だったそうです。このウイスキーを発売した4月1日は、現在「ジャパニーズウイスキーの日」として登録されているんだとか。

 編集部員R

編集部員R

へ~! 歴史ある銘柄なんですね。

編集部員Y

編集部員Y

20代の頃はこれだけを飲んでいたと言っても過言ではないくらい、よく飲んでたなあ。

編集部員E

編集部員E

飲んでみるとほんのりスモーキーで、結構ドライですね。後味がちょっと苦いかな。

編集部員W

編集部員W

角瓶と似ているのかと思ったけど、全然違う。このハイボールは香ばしさもある気がします。

 編集部員R

編集部員R

アルコール感がきつくなくて飲みやすい! 食べ物と合わせてもウイスキーらしさが損なわれず、かと言って主張し過ぎないところも素敵です。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★☆☆
・コスパ         ★★★★☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ④│ニッカ ブラックニッカスペシャル

ニッカ ブラックニッカスペシャル
購入価格 1430円(税込)
内容量 720ml
アルコール度数 42%
原材料 モルト、グレーン
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約166円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

続いてニッカ ブラックニッカスペシャルです。世界でも稀少な「カフェ式連続式蒸溜機」でつくられたグレーンウイスキー「カフェグレーン」が使われているのが特徴です。カフェグレーンは一般的なグレーンウイスキーに比べ、原料由来の甘さがしっかりと残るんだとか。

編集部員E

編集部員E

甘い香りと、後味はビターな感じがクセになりそうなハイボールですね。

編集部員A

編集部員A

角瓶が明るい陽の雰囲気のウイスキーだとしたら、ブラックニッカスペシャルは地下でひっそりと営業するバーで飲むような、しっとりとした雰囲気かな。

編集部員Y

編集部員Y

スモーキーなピート香を感じます。

編集部員E

編集部員E

食事と合わせるというよりは、ナッツやチーズなどをつまみながら飲みたくなる。

編集部員W

編集部員W

ブルーチーズとのマッチングが素晴らしいです。このウイスキーは、ハイボールもいいけど水割りにも合いそう。

編集部員A

編集部員A

明るく気分が上がるタイプもいいけど、こういう雰囲気のハイボールが飲みたくなる日って絶対ある気がしませんか? この仄暗いような味わい、未体験の人はぜひ飲んでみてほしいです!

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★☆☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑤│キリン ウイスキー陸

キリン ウイスキー陸
購入価格 1298円(税込)
内容量 500ml
アルコール度数 50%
原材料 グレーン、モルト
原料原産地名 国内製造、英国製造(グレーンウイスキー)
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約177円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

5本目は、昨年中味とパッケージがリニューアルされたキリン ウイスキー陸です。キリン富士御殿場蒸溜所の多彩な原酒が主体になっているそうです。冷却ろ過を行わないノンチルフィルタード製法の採用や、加水をほとんどおこなわない製造方法により、香味成分がほとんど析出されず、原酒本来の味わいを楽しむことができるのだそうです。

編集部員E

編集部員E

甘い雰囲気があって華やかで、おいしいです。お花というよりは、フルーティーな感じの甘い香りかな。

編集部員Y

編集部員Y

バニラっぽい香りも感じるよ。樽っぽい香りが、バーボンみたいなニュアンスもあるかも。

 編集部員R

編集部員R

アルコール度数50%と今回の中では一番高いんですね。アルコール感がもっと前面に出てくるかと思いましたが、ハイボールで飲むと全然気にならなくて飲みやすいです。ウイスキー自体の度数が高いと、使う炭酸水の量が増えて爽快感が強いハイボールを楽しめるのがいいですね。

編集部員E

編集部員E

クセはあまりないので、和食も洋食も、食事は結構なんでも合う気がします。

編集部員A

編集部員A

たしかに、あまり食事のジャンルは選ばないタイプかも。スパイシーな料理よりはあまり味の濃すぎないおつまみのほうが、それぞれの味わいをより楽しめると思います。

編集部員H

編集部員H

家庭料理との相性がよさそうですね。シュワッと炭酸強めなハイボールを普段の食事と楽しみたい!という方に合っている1本かも。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★★☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑥│ティーチャーズ ハイランドクリーム

ティーチャーズ ハイランドクリーム
購入価格 1010円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産地 スコットランド
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約131円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

6本目はティーチャーズ ハイランドクリーム、ここからはスコットランドのウイスキーが続きます。ティーチャーズは創業者のウィリアム・ティーチャーズに由来していて、ハイランドクリームは、ハイランド・モルトの粋を集めて絶妙なブレンドをほどこした「ハイランドの精華(クリーム)」という意味なんだそうです。キーである「アードモア」のほかにも多数のモルトウイスキーが使用され、グレーンウイスキーは原料がトウモロコシのものと小麦のもの、合わせて3種を使っているそうですよ。

編集部員A

編集部員A

結構スモーキーだけど、炭酸で割ると爽やかに楽しめますし、どこか甘みも感じます。

編集部員Y

編集部員Y

ハイボールにしてもウイスキーの風味がしっかり立っていておいしいね。

 編集部員R

編集部員R

ピート香に慣れていない私はちょっと身構えてしまいましたが、食事と一緒に飲むと気にならなくなりました。冷奴のようなあっさりしたおつまみと合わせるとお互いの風味を引き立って、両方を楽しめるのがいいですね!

編集部員W

編集部員W

試しにストレートで飲んでみたら、香りの個性とアルコール感が前面に出てきて、飲み慣れない人にはハードルが高いかもしれません。これはハイボールで飲むのがベストな気がする。

編集部員E

編集部員E

今回のテーマにはぴったりだよね。しかも1本約1000円のお手頃価格なのがうれしい。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|+++|強い
・食事との相性      ★★★★☆
・コスパ         ★★★★★
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑦│レジェンダリースコット

レジェンダリースコット
購入価格 1012円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産地名 スコットランド(英国)
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約131円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
参考:スコッチウイスキーハイボール レジェンダリースコット 350ml缶 207円(税込)
編集部員H

編集部員H

7本目はレジェンダリースコット、スコットランド・トマーティン蒸留所の「トマーティン」をキーモルトに造られています。ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーなんだそうですよ。販売店舗は限られていますが、セブンイレブンでも取り扱いがあり、コンビニでウイスキーを買いたいときには選びやすい銘柄かもしれませんね。

編集部員A

編集部員A

コンビニで1000円ちょっとで700mlの瓶が買えるのは嬉しいね。強い香りはなくあっさりしていて、余韻も短めな気がします。全体的にすごくシンプルな印象です。

編集部員E

編集部員E

柔らかで優しい飲み心地です。

 編集部員R

編集部員R

ほんのりはちみつやハーブのような香りを感じました。

編集部員Y

編集部員Y

穏やかに楽しめるハイボールって感じかな。ダシの効いた和食と合うなって思いました。

編集部員H

編集部員H

この商品も缶タイプが発売されていますので、飲み比べてみましょう。見た目は、缶タイプの方がわずかに色が濃いようです。

編集部員Y

編集部員Y

缶タイプも原材料はウイスキーと炭酸だけなのに、味の印象もちょっと違います。味にまとまりがあって飲み飽きない感じで、どちらかというと缶の方が好きかも。

編集部員W

編集部員W

缶タイプも和風ダシの料理と相性がいいので、コンビニで晩ごはんと一緒に買って、食中酒として楽しむのがよさそう。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★☆☆
・コスパ         ★★★★☆
・家飲みに取り入れたい? ★★☆☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑧│クレイモア

クレイモア
購入価格 1100円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産地名 スコットランド
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約140円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

8本目はクレイモア、「クラガンモア」がキーモルトになっています。イギリス国内で日常的に飲むウイスキーとして、1977年に販売が開始された商品です。ちなみに商品名のクレイモアは、ゲール語で「剣」という意味を持っているそうです。

編集部員W

編集部員W

日常的に飲むお酒として造られたと聞くと親しみやすさを感じますね。ハイボールは甘みが少しあって、まろやかな印象です。

編集部員A

編集部員A

少しフルーティーさや、はちみつっぽい香りも感じました。

編集部員Y

編集部員Y

かなり繊細な味わいで、ちょっと物足りない気がするんだけど…。

編集部員H

編集部員H

割合のせいかもしれません。今回はアルコール度数8%にするために1:4で割っていますが、クレイモアハイボールの黄金比は1:3(アルコール度数約10%)なんだそうです。

編集部員Y

編集部員Y

なるほど。

編集部員E

編集部員E

クレイモア自体の味わいを楽しみたい人は、黄金比を守って作るのがいいかもですね。好みに合わせて調整できるのは、瓶ウイスキーならではのいいところだなって思います。

編集部員H

編集部員H

たしかにそうですね! 私はあまりアルコール度数の高いお酒は飲み慣れていないので、8%で作ったこのハイボールがちょうどいいです。

編集部員A

編集部員A

食事と合わせてみたらウイスキーの風味を感じやすくなったので、薄めで飲むときはおつまみを用意すると飲みごたえが増すかもね。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★☆☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑨│バランタイン ファイネスト

バランタイン ファイネスト
購入価格 1210円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産地 スコットランド
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約151円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

9本目はバランタイン ファイネストです。世界中で愛されるスタンダード・スコッチで、なめらかな風味を求め、「ミルトンダフ」や「グレンバーギー」、「ロングモーン」など数十種類にもおよぶモルト原酒をブレンドして造られているそうです。

編集部員E

編集部員E

たしかに、これはすごくスムースです。ここまでの中で一番なめらかで飲みやすいかも。でも適度に飲みごたえもあって、満足度が高い…!

編集部員A

編集部員A

香りも豊かです。バニラのような甘やかさや柑橘のような爽やかさが感じられます。

 編集部員R

編集部員R

スモーキーさも少しだけありますが、かなり控えめだと思います。ピート香が苦手な人もチャレンジしやすい銘柄かもしれませんね。

編集部員W

編集部員W

ハイボールにしても、香りがぼやけないのがいいですね。むしろ炭酸の泡がはじけるのと一緒に、ウイスキーの香りがふわっと広がる感じがします。

 編集部員R

編集部員R

単体で飲んでもおいしいし、食事と合わせてもしっくりきます。特に冷奴に合うのが驚きでした。豆腐やお醤油の、大豆由来の香ばしさと相性がいいのかな?

編集部員E

編集部員E

スコッチウイスキーなのに、不思議と和食にもすんなり合うね。甘みだけでなく少し酸味やビターな感じもあってバランスがいい! このハイボールが1杯150円ちょっとで楽しめるなんて素敵。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★★☆
・コスパ         ★★★★☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑩│デュワーズ ホワイトラベル

デュワーズ ホワイトラベル
購入価格 1408円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産国名 スコットランド
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約171円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

10本目はデュワーズ ホワイトラベルです。キーモルトには「アバフェルディ」が使用されていて、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたあと、そのブレンデッドウイスキーを再び樽の中で熟成するダブルエイジ製法でつくられているのが特徴です。

 編集部員R

編集部員R

造るのに手間がかかっているんですね。飲むのが楽しみになります。

編集部員W

編集部員W

樽っぽい香りが強く出るのかと思ったら、香りは結構穏やかですね。すごくなめらかな飲み心地で、これがダブルエイジ製法の効果なんでしょうか。

編集部員H

編集部員H

そのようです。公式HPによれば、この製法をとることで、なめらかでバランスのよい味わいのウイスキーができるそうです。

編集部員A

編集部員A

はちみつのような甘い香りがありつつも、少しスモーキーさや苦い雰囲気もあって。たしかに色んな要素がバランスよく含まれている気がします。

編集部員Y

編集部員Y

特出した特徴を挙げるのは難しいけど、かと言って単調な味わいではないから飲み飽きしない感じがする。

 編集部員R

編集部員R

クセが強くなく、これもウイスキーハイボール初心者でも飲みやすい味わいかもしれませんね。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|+++|強い
・食事との相性      ★★☆☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★☆☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑪│ジョニーウォーカー レッドラベル

ジョニーウォーカー レッドラベル
購入価格 1738円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産地 スコットランド アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約204円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

11本目はジョニーウォーカー レッドラベル、「タリスカー」がキーモルトになっています。世界で最も飲まれているスコッチウイスキー*として有名で、なんと180ヶ国以上で販売されているそうですよ。
*IMPACT DATABANK 2021に基づく販売数量

編集部員Y

編集部員Y

僕もこれが定番! 今まで何本買ったか分からないくらい(笑)。値段も手頃で、ウイスキーらしさを感じられるところが気に入っています。

編集部員A

編集部員A

結構スパイシーですね、胡椒みたいな風味が印象的です。

編集部員W

編集部員W

後から少し甘みが来て、さらにスモーキーさも感じられました。Yさんはどんな料理と合わせ飲んでいるんですか?

編集部員Y

編集部員Y

僕は、マカロニサラダみたいなゆで卵やマヨネーズを使った料理と合わせるのが気に入ってます。

 編集部員R

編集部員R

たしかに、このスモーキーさが卵のほっこりした香りとマッチしている気がします。

編集部員E

編集部員E

揚げ物を食べた後に飲むと、脂を洗い流してくれるようなウォッシュ効果があります。「もう一口」と、食事もハイボールもすすみますね。食中酒にも向いているかも。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|++++|強い
・食事との相性      ★★★★☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑫│バスカー アイリッシュウイスキー

バスカー アイリッシュウイスキー
購入価格 2068円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 モルト、グレーン
原産国名 アイルランド
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約237円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

12本目は2020年に誕生し、日本では2021年10月販売が開始されたバスカー アイリッシュウイスキーです。バーボン樽、シェリー樽、マルサラワイン樽で熟成させているのが特徴で、その中でもマルサラワイン樽は老舗トップブランドの「フローリオ」の樽のみを使用するというこだわりがあるんだそうです。

編集部員Y

編集部員Y

香りが豊かですごく華やか。ストレートでもうまいけど、炭酸水で割っても風味が弱くなり過ぎず、香りが広がるからハイボールにもってこいだね。

編集部員A

編集部員A

ボトルのデザインからもっとガツンと重い感じかと思いきや、柔らかく甘みのある雰囲気なんですね。

 編集部員R

編集部員R

トロピカルフルーツみたいな香りがして、テンションが上がります。

編集部員H

編集部員H

トロピカルフルーツのような香りは、マルサラワイン樽での熟成に由来しているそうですよ。このハイボールはどんなシーンがマッチしそうでしょうか?

編集部員W

編集部員W

食事と一緒に、というより食後に飲みたくなるタイプかなと思います。

編集部員E

編集部員E

ドライフルーツやチョコレートと合わせて飲んだら、幸せな気持ちになれそう。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|+++|強い
・食事との相性      ★★☆☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑬│カナディアンクラブ

カナディアンクラブ
購入価格 1210円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 グレーン、モルト
原産国 カナダ
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約151円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

13本目はカナダのハイラムウォーカー蒸溜所で造られているカナディアンクラブです。カナディアンウイスキーの風味や特性を決定づけたと言っても過言ではないほどの、大きな影響を与えた先駆者的存在なんだとか。プレ・ブレンディングと呼ばれる原酒を先にブレンドしてから樽詰め、熟成をする製法が特徴的で、原酒の風味がなじみやすくなるそうです。

編集部員A

編集部員A

すごく軽やかですね。ウイスキーを普段飲み慣れていない人でも飲みやすそう。

編集部員W

編集部員W

喉越しが爽やかで、ハイボールに向いている気がします。ほんのりバニラのような香りがして、後味に少し甘みが残る感じがします。

編集部員Y

編集部員Y

クセがなくて、ほんのりスモーキーさもあるのがいいね。

 編集部員R

編集部員R

はっきりとした味わいや香りのハイボールではないけど、このふんわりした雰囲気が嫌いじゃないです(笑)。

編集部員E

編集部員E

おつまみを食べるなら、この優しい味をじゃましないような薄味であっさりしたものを合わせたくなります。

編集部員H

編集部員H

やさしい味わいのウイスキーハイボールが好きな方にハマりそうな1杯でしたね。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|+++|強い
・食事との相性      ★★☆☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★☆☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑭│ジムビーム

ジムビーム
購入価格 1342円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 グレーン、モルト
原産国 アメリカ
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約164円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
参考:サントリー ジムビームハイボール 350ml缶 158円(税込)
編集部員H

編集部員H

14本目は、2021年販売数量世界売上No.1*を誇るジムビームです。アメリカ・ケンタッキー州クラーモントで、大粒で高品質のデントコーンを主原料に、秘伝の酵母「ジャグ・イースト」と伝統の製法によって製造されているそうです。
*(IMPACT NEWSLETTER March 1&15 2022号に基づく)

編集部員A

編集部員A

秘伝の酵母…、気になります。

編集部員H

編集部員H

代々ビーム一族に受け継がれる酵母で、禁酒法終了以来同じ酵母株をジムビームのすべての原酒の製造プロセスで使用しているそうですよ。ちなみにこの酵母は、保管のため週末になると自宅に持ち帰る伝統があって、現在の7代目にも引き継がれているそうです。

編集部員E

編集部員E

家宝のような存在なんだね。ハイボールは口当たりが柔らかく、甘みのある香りもしておいしいです。

編集部員W

編集部員W

ほんのりと香ばしさや、樽っぽさも感じます。

編集部員Y

編集部員Y

バーボンウイスキーとソーダ(炭酸水)は相性がいいと思っているんだけど、ジムビームも例外なくやっぱり合うなあ。ハイボールにすることでより風味が立っている気がします。

 編集部員R

編集部員R

樽っぽい香りが、チーズみたいなコクのあるおつまみをさらにおいしく感じさせてくれます。

編集部員H

編集部員H

香ばしく甘やかな風味を楽しめるジムビームは、バーボンらしい特徴のあるウイスキーハイボールを飲みたいときにうってつけですね。瓶と同じくハイボール缶もコンビニでよく見かけますが、飲み比べてみていかがでしょうか?

 編集部員R

編集部員R

缶はウイスキーの風味は控えめで、レモンの味や香りが印象に残ります。今日は缶タイプのハイボールも何本か飲んでみましたが、レモンの香味が効いているものが多かったですね。

編集部員E

編集部員E

たしかに。コンビニのホットスナックやスーパーのお惣菜って、揚げ物とかこってり系のおつまみがたくさんあるから、レモンの風味が効いてるハイボール缶はぴったりだなって思います。ウイスキーそのものの味を楽しみたいときは、同じ銘柄でも瓶ウイスキーと炭酸水でハイボールを作るのがいいのかも!

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|+++|強い
・食事との相性      ★★★☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★☆☆

ウイスキーハイボール缶飲み比べ⑮│ジャックダニエル ブラック(Old No.7)

ジャックダニエル ブラック(Old No.7)
購入価格 2178円(税込)
内容量 700ml
アルコール度数 40%
原材料 グレーン、モルト
原産国名 アメリカ
アルコール度数8%のハイボールを350ml作るのにかかる金額* 約248円(税込)
*1000ml 108円(税込)の炭酸水を使用した場合
編集部員H

編集部員H

ラストの15本目はテネシーウイスキーのジャックダニエル ブラック(Old No.7)です。アメリカ・テネシー州で製造されていて、チャコール・メローイングという製法が取り入れられています。

 編集部員R

編集部員R

チャコール・メローイングってなんですか?

編集部員H

編集部員H

蒸留後の原酒をサトウカエデの木炭が敷き詰められた濾過槽に少しずつ垂らしてろ過を行う工程のことです。これは同じくアメリカンウイスキーであるバーボンウイスキーにはない、テネシーウイスキーの特徴的な工程なんだそうです。

編集部員Y

編集部員Y

王道の1本だけどやっぱりおいしい。口当たりがよくて甘みがあって、ウッディーないい香りがします。

編集部員A

編集部員A

私も、飲むたびにおいしいと思う好きな味です。バニラやキャラメルのような、濃厚で柔らかな甘みのある香りが素敵。食事よりも、ナッツなどバーで出てくるスナックのような軽いものと合わせて楽しみたいです。

編集部員W

編集部員W

今回の中では値段はお高めだけど、1杯で充分と思えるような満足感があるから、ある意味コスパがいいのかも(笑)。芳醇なウイスキーハイボールを楽しみたいときにおすすめです。

【みんなの評価】
・ウイスキーの風味 弱い|+++|強い
・食事との相性      ★★☆☆☆
・コスパ         ★★★☆☆
・家飲みに取り入れたい? ★★★★☆

ハイボールでおいしい高コスパ瓶ウイスキー。お酒好き編集部員のおすすめは?

15種類のウイスキーの飲み比べを終えたところで、おいしさはもちろん、コスパ面でもおすすめの瓶ウイスキーをランキング形式で3本発表します!

\第3位/
⑨バランタイン ファイネスト

1210円(税込)/700ml
 
みんなの感想

イエノミスタイル編集部

和食など、普段の食事と楽しめる日常使いのしやすさがランクインの決め手になりました。スムースで甘みを感じる味わいは、ハイボールを普段あまり飲まない人でも飲みやすいはず。


\第2位/
①サントリー 角瓶

1870円(税込)/700ml
 
みんなの感想

イエノミスタイル編集部

イエノミスタイル編集部 ハイボールにしたときのウイスキーのほどよい飲みごたえと炭酸の爽快感のバランスが絶妙!と声が集まり2位に。王道ですが、迷ったらこれと言えるほど外さない1本です。


\第1位/
⑥ティーチャーズ ハイランドクリーム

1010円(税込)/700ml
 
みんなの感想

イエノミスタイル編集部

この価格でウイスキーの風味をしっかり感じるハイボールが作れるのはちょっと感動もの、と満場一致で決まりました。今回のTOP3はすべて食中酒としてのポテンシャルの高さがおすすめ理由のひとつに挙がっていたので、ぜひおつまみや食事と一緒に楽しんでみてくださいね。


ということで、イエノミスタイル編集部的最強コスパ瓶ウイスキーに輝いたのは、ティーチャーズ ハイランドクリームでした!

実は今回お気に入りを1本に決め切れなかった編集部員が続出。あーだこーだと言いながらなんとかベスト3が決まったものの、どうしてもこれもおすすめしたい!という熱いラブコールを受けた2本を、番外編としてご紹介します。

番外編その1:ひとり静かにグラスを傾けたい夜に…
④ニッカ ブラックニッカスペシャル

1430円(税込)/700ml
 
みんなの感想

イエノミスタイル編集部

華やかな香りのものとはまた違った雰囲気のこのハイボールもぜひ試してみてほしい、と強く推す意見を受けて選ばれたのがこちら。ピート香が香るビターな味わいにハッとする1本です。


番外編その2:晴れやか気分で飲みたい日に!
⑫バスカー アイリッシュウイスキー

2068円(税込)/700ml
 
みんなの感想

イエノミスタイル編集部

甘い香りに編集部一同が虜になったこちらもピックアップしたい!との声が。ドライフルーツやチョコレートと一緒に、食後に楽しむのがとくにおすすめです。


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安くてウマいを叶えてくれる瓶ウイスキーをたくさん発見できた今回の飲み比べ。もちろん、瓶ウイスキーの魅力はコスパだけではありません。スパイスやソフトドリンクをプラスしてハイボールアレンジにチャレンジしたり、ストレートや水割りなどほかの飲み方を試したり。量や配合も自分好みにカスタマイズできるので、毎日飲んでも飽きないほど自由度が高く、まさに家飲み向きです。

▼あわせて読みたい
手軽にすぐ飲みたいときは缶タイプを、気分やシーンによりフィットしたハイボールを飲みたいときには瓶ウイスキーと炭酸水で、など使い分けるのも◎

家飲みの選択肢をグンと広げてくれる高コスパウイスキー。あなたもぜひ、お気に入りの1本を見つけてみてください!

※記事内のコメントは個人の感想です。
※記事の情報は2023年10月11日時点のものです
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