今が旬の天然イワナで作った「骨酒」は絶品だった!
漫画「美味しんぼ」の”日本全県味巡り”にも出てきたイワナの骨酒。アレを思う存分味わいたい…!と思い立ち、遠路はるばるイワナを釣りに。釣り好きにして酒問屋バイヤーの私が、念願の骨酒を無事味わいつくすまでのレポートをお楽しみください。
骨酒のためのイワナを求めて、はるばる700km
なかなか家庭で気軽に作るというものではないものですが、どうしても飲みたい! しかも骨酒の王様、イワナで! そこで、まさに今が旬のイワナを求めて、住んでいる名古屋から遠路はるばる700km、新潟県の渓流に行ってきました。
※なお、渓流漁を釣るには、遊漁券が必要なので必ず釣具屋さんなどで事前に購入してから釣ってください。
いざ渓流へ
2時間ほど山歩きをしたところで、目の前に大きな滝が。さっそく滝壺に竿を出すと…なんと34センチの大物!
途中でちょっとブレイクタイム。
骨酒作り
生臭くない骨酒を作るには、小さめ(15cm以下は持ち帰り禁止なのでご注意を)のイワナを使うこと。下処理をしたイワナをできるだけ時間をかけて焼き、しっかり水分を飛ばして中までカラカラにするのがおいしい骨酒作りポイントです。18cmほどのイワナが1匹あれば、日本酒2合から3合ぐらいの骨酒には十分です。今回は、家庭用の魚焼きグリルのごく弱火で、じっくりじっくり焼いてみました(少し焦げてしまいました…)。お酒がしょっぱくならないよう、骨酒用のイワナには塩をふらないで焼きます。
に、焼きあがったイワナを大きめの深鉢に入れ、熱々に燗をつけた日本酒を注ぎます。骨酒用の日本酒は吟醸酒などの香りのある高価なものより、昔の二級酒規格などの一般的なパックやカップのお酒が向いています。燗をして少しアルコールが飛ぶので、できればアルコールが少し高めの16度前後で、魚の味を邪魔しない辛口の日本酒が向いていると思います。ちなみに今回は、釣りの帰りに買った糸魚川の名酒「根知男山」のカップ酒を使用しました。
一緒に皿に乗っている付け合せは、山で採った「コゴミのおひたし」です。山菜の中でもクセがないので、さっと茹でて削り節と醤油をかけていただきます。
骨酒の味
私はここで、酒が冷めないように木製の片口に移しましたが、大人数の場合は、イワナの入った大きな器のまま回し飲みする方が野趣があって楽しいでしょう。
美味しく飲むには、冷めないうちに飲むことです。待ちきれずにひと口飲むと、香ばしい香りが鼻に抜け、イワナの旨みが口に広がります。しっかり焼いたためか、まったく生臭くなく、日本酒というより日本酒をふんだんに調味料として使った「だし汁」のようです。
本来、川魚の中でも清冽な谷奥に住むイワナは、クセが無く白身の淡白な魚だからでしょう。「イワナの骨酒」は久々に飲みましたが、やはり、これは日本酒の熱燗とはまったく違う飲み物ですね。少しアルコールが飛んでいるためか口当たりもよく、骨酒だけでどんどん飲めます。もう一匹のほうの塩焼きをつまみながらだとさらにうまい。箸休めのコゴミも最高です。
骨だけの骨酒
今年の夏には、鮎の骨酒を作ってみたいと思いますし、もっといろいろな魚で「骨酒」を試してみる予定です。イワナはなかなかハードルが高いと思いますが、家庭で手に入れやすい魚でも骨酒は楽しめます。皆さんもぜひお試しください!
※記事の情報は2017年5月26日時点のものです。
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