スペインからやってきた「たこ」と「牛」のワインを飲んでみた！

名古屋の酒問屋イズミックの青田が、いま注目のお酒の情報をバイヤー目線でお届けします！　今回は食欲の秋にぴったりな「食事に合うワイン」をご紹介します。

2017.09.26

「よく食べ、よく飲み、よく笑う」という名のワイン

食欲の秋、いかがお過ごしでしょうか？　私は「食欲の秋」以前に常に食欲旺盛ですので、いつもと変わらず飲んで食べての生活を送っております。で、今回はそんな「よく食べ、よく飲む」と言う意味合いのスペインワイン「BIENBEBIDO（ビエン・ベビード）」シリーズをご紹介します。「BIENBEBIDO（ビエン・ベビード）」は直訳すると「よく飲む」という意味だそうで、現地では「よく食べ、よく飲み、よく笑う」というニュアンスで使われる言葉だそうです。この「BIENBEBIDO（ビエン・ベビード）」シリーズはスペインワイン界の革新的な造り手ビンタエと、インポーターのオーケストラ社の共同開発で生まれた商品。きっかけは都内のとある焼き鳥屋さんで食事をしていたところ、この焼き鳥に合わせてスペインワインを日本でも飲んでほしいという想いから、このシリーズの商品開発に至ったそうです。

今回は「nakato」が販売している「メゾンボワール」という瓶詰めおつまみのシリーズの中から「たこのアヒージョ」と「牛肉のバルサミコビネガーマリネ」がちょうど手元にあったので、その2つに合うワインということで2種ご紹介します。

たこといっしょに

まずは「たこ」から。「たこ」には「ビエン・ベビードプルポ」を合わせます。瓶にキャッチーな「たこ」が描かれていることからお察しいただけると思いますが、「プルポ」とはスペイン語で「たこ」の意味で、ストレートでわかりやすいコンセプトの商品になっています。ちなみにこちらのボトル、瓶に直接プリントしてありますので、このキャッチーな絵柄がお気に召された場合は飲み終わった後のボトルをインテリアとして並べると本場スペインのバルっぽい感じになっちゃったりします。本題に戻りますと、こちらのワインはアルバリーニョ100%の白ワイン。アルバニーリョはガリシア地方特産の品種でリアス・バイシャスの複雑な海岸線のすぐ近くで栽培されていることから「海のぶどう」なんて呼ばれ方もしています。また、ガリシアと言えば「たこ」も有名なエリアなので、この組み合わせは合わないわけがないでしょう。ということで期待に胸を膨らませ、お楽しみの試飲タイムです。

それでは注いでみます。色は輝きのあるゴールド、少しだけ気泡があってフレッシュな印象です。香りはフルーティーで甘い印象、味わいはやわらかな酸味に、ぎゅっとした果実感があって、骨格のしっかりした印象です。
続いて「たこのアヒージョ」と合わせてみます。予想通り「たこ」とは抜群の相性で、白身の魚介であれば何でもこいという雰囲気を感じます。個人的にはこの酸の感じには少しオイリーな料理のほうが合うような気がします。白身のフライとかもよさそうです。

牛といっしょに

お次は「牛」です。「牛」には「ビエン・ベビードバカ」を合わせます。こちらもたこ同様、瓶には「牛」さんがいらっしゃいます。同じく「バカ」とはスペイン語で「牛」の意味、きれいなお姉さんに言われてみたい響きです。こちらはテンプラニーリョとメルローの2つの品種を使った赤ワイン。それでは早速飲んでみましょう。

ではグラスに注ぎます。色は濃いルビーレッドでかなり濃厚そうな印象です。ベリー系の香りとやや樽の香り、味わいは強いタンニンと凝縮した果実味があってかなりパワフルな印象です。余韻に少し樽のニュアンスがあって力強さだけでなく、上品さも感じられる味わいになっています。
続いて「牛肉のバルサミコビネガーマリネ」と合わせてみます。予想通りパンチのある味わいが牛肉にぴったりです。またバルサミコの酸味にもよく合います。ちなみにワイン関係なくなっちゃいますが、この牛肉やわらかく仕上げられていて絶品です。で、ワインの話に戻ると、ビーフシチューとか手の込んだ料理にももちろん合うと思いますが、ちょっと冷してバーベキューでカジュアルに楽しむのもよさそうです。
今回は「たこ」と「牛」の2種類のレポートでしたが、この「BIENBEBIDO（ビエン・ベビード）」のシリーズには他にも「豚」、「鶏」、「パエリア」、「生ハム」、「チーズ」のバリエーションがあるので、また次回レポートさせていただきます。ちなみに今回は手抜きして瓶詰めおつまみを使ってしまいましたが、次はちゃんと料理の腕を振るってみたいと思います。それでは食欲の秋、美味しいワインと美味しいお料理のマリアージュで家飲みをお楽しみください。

BIENBEBIDO　PULPO（ビエンベビード　プルポ）【商品概要】