【バイヤーズレポート出張編】挑戦する酒蔵、岡山・宮下酒造へ行ってきた。(後編)
名古屋の酒問屋イズミックの青田が、いま注目のお酒の情報をバイヤー目線でお届けします! 今回は岡山出張編の後編、日本酒「極聖(きわみひじり)」の醸造元、宮下酒造にてウイスキー造りについて、営業担当の林さんにお話を伺ってきました。
ウイスキー造りへの挑戦
そんな宮下酒造がウイスキーの製造免許を取得したのが2011年。あまり知られてはいませんが昨今話題のクラフトディスティラリーの設立よりも一足先に取り組みを始めた、パイオニア的な存在でもあります。
こちらのビール釜にて糖化、発酵の工程を経てもろみが出来上がります。
こちらで先ほどのもろみを蒸留し原酒が出来上がります。
セラーを見せていただいたところ、熟成中の樽は今はまだ数十本ほどのようでしたので、まだまだ一般市場に流通させるまでには時間がかかりそうな印象でした。いま製品として販売中の「シングルモルトウイスキー岡山」も飲めるのは直営店のみだそう。これはぜひ飲んでおきたいところです。
吟醸ウイスキー岡山
ほんのり甘い香り、とげとげしさのないまろやかな口当たり、しっかりとしたボディのある味わい、これは美味しいです。通常レストランでは45mlで2,000円で提供ですが、その価値あります。ストレートでじっくりと味わいながら、ゆっくり贅沢な時間を楽しみたい、そんなウイスキーです。ちなみに販売店での販売価格は15,000円(税別)。初見は正直ちょっと高いかな、とも思ったのですが、飲んだらそのイメージは見事に払拭されました。
残念ながらまだ、岡山市内の直営店2店舗でしか手にいれることはできませんが、2020年の東京オリンピックまでには販路を広げる予定とのこと。家飲みで楽しめる日が待ち遠しいですね。「On the Table」でもいち早く取り扱わせていただく予定です。
日本酒、焼酎、クラフトビールにて培ってきた技術を活かしたウイスキー造り、これからがまた楽しみです。宮下酒造のあくなき挑戦は今後もまだまだ続いていくことでしょう。その姿勢、見習いたいと思います。
林さん、ありがとうございました。
シングルモルトウイスキー岡山【商品概要】
- 産地:岡山県
- アルコール度数:40%
- 容器 / 容量:瓶 / 700ml
- 製造元:宮下酒造
- 参考小売価格:15,000円(税別)
- 1現在のページ