鹿児島おでんと燗酒の楽しみ方〈燗酒ステーション「ご当地おでんに燗酒~両国駅で飲みましょう」その②〉
紀文の「ご当地おでん」シリーズに合う燗酒はどんなタイプ?
両国駅まぼろしの3番線ホームで燗酒
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手軽に楽しめる「ご当地おでん」パック
全国各地にはさまざまな味のおでんがあります。関東風は鰹と昆布の黄金色のだしで、練りもの、大根、昆布、こんにゃくなどを煮込みます。静岡おでんは醤油味で牛筋など肉系の出汁が加わり、具材は黒はんぺんが特徴です。削り粉(鰹節などの粉末)や青海苔を振りかけて食べることが多いようです。名古屋は八丁味噌ベースで甘辛く煮込んだおでん、そして赤みそと唐辛子仕立てのピリ辛のおでんが人気です。鹿児島は白みそを使った甘口のおでんで、豚骨スープを使うところもあります。
食べ比べてみたいと思う方も少なくないと思いますが、お店には1種類のおでんしかないので、意外と食べ比べられる機会はありません。それを解決してくれるのが紀文食品のレトルト「ご当地おでんシリーズ」です。そのままお湯で5分加熱するだけ。お好みで具材をプラスしてランクアップさせることもできます。
鹿児島おでんに「すこし甘めの純米」
では最初に鹿児島名物の「イワシ入り棒天」からいただきます。プリプリ、シコシコした食感が気持ちいいひと品です。黒糖と焼酎を使っていると書いてありますが、甘い感じはありません。燗酒がぐいぐい進みました。
二品目は「さつま揚げ」。これも黒糖と焼酎をつかっています。先ほどの「棒天」に比べると、柔らかくて種の甘みを強く感じます。甘みが強いのでドライな焼酎のお湯割りが欲しくなりました。
出汁をしっかり吸ったこんにゃくと大根は、少し甘めのボディがある純米酒の燗が合いそうです。辛口の酒でサラッと出しを流すのもよいのですが、酒の甘みと出汁の甘みが釣り合うと、味が一体化して膨らみます。 卵は白身がふっくらしていて、ちょっと上から目線な言い方ですが、レトルトおでんを見直しました。もっと煮締まったように固くなっていると想像していました。
燗酒に出汁をちょい足し! 仕上げの「出汁割り」
比較のために同じ紀文食品のレトルト「だし自慢一人前おでん」も試してみました。澄んだ汁の関東風のおでんです。食べ慣れた味で安心感は抜群。軽い味わいなので軽めの酒を燗してもよく合います。 もちろん出汁割りもグッド。どうぞお試しください。
さけ通信』は「元気に飲む! 愉快に遊ぶ酒マガジン」です。お酒が大好きなあなたに、酒のレパートリーを広げる遊び方、ホームパーティを盛りあげるひと工夫、出かけたくなる酒スポット、体にやさしいお酒との付き合い方などをお伝えしていきます。発行するのは酒文化研究所(1991年創業)。ハッピーなお酒のあり方を発信し続ける、独立の民間の酒専門の研究所です。
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