預焼酎やオーナー制度、お酒とおつまみは”育てて楽しむ”のが人気

ふるさと納税の次のトレンドとも言われるオーナー制度や焼酎貯金など、お酒とおつまみを育てて楽しむ方法を紹介します。

ライター:nonnon
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味にも利子がつく「焼酎銀行」

焼酎銀行
焼酎ボトル
焼酎を預け「利子」をもらうという取り組みが話題になっているのが、高知県四万十町にある酒造会社、「無手無冠(むてむか)」が運営する「四万十川焼酎銀行」。焼酎を預けて「利子」を受けとることができる「預焼酎」の中身は無手無冠(むてむか)の主力商品で、高知の酒として全国的にも有名な「ダバダ火振」。四万十銀行で口座を開くと、通帳が発行され、美濃焼のオリジナル壺に入った720mlの焼酎を「預焼酎」することができます。価格は 5,000円。通常の「ダバタ火振」は栗50%を使用していますが、預け入れする焼酎は栗75%で、この制度でしか味わうことができないプレミアムな焼酎。毎年500壺が限定販売されています。
蔵見学
預け入れの種類は「普通預金」と「定期預金」があり、普通は預け入期間は1ヵ月以上、1年以内。1ヵ月経過後いつでも引き出すことができます。定期は預け入れ期間は1年・2年・3年から選ぶことができ、期間に応じた熟成度と、年間5%相当の量の「利子」がつきます。1年満期で36ml、2年で72ml、3年で108mlが小瓶で支払われるシステムになっています。 預けた焼酎が熟成されているのを心待ちにする時間も楽しめると、発売以来約二千口以上の申し込みがあるそうです。味と量という利子を期待して、預焼酎というのもオツかもしれません。随時蔵見学なども行っているので、興味のある人は一度現地に行ってみるというのも楽しそうですね。

四万十焼酎銀行
http://www.40010shochu-bank.com/

ソーセージにカキ、離島レモン…魅力的な食材が揃うオーナー制度のプラットフォーム

チーズ
牧場
複数の商品から自分が気になる生産品を見つけて、オーナー登録することで商品の「事前予約」するのが「OWNERS」のシステム。農業、水産、加工品を対象とした生産品を扱っています。広島の離島で作られる「レモン」や、南三陸の「牡蠣」、北海道の「熟成チーズ」を始め、こだわりの生産者による食材や加工品が掲載されています。価格は一口2000円~7000円台と様々。 例えば、北海道むかわ町にある「毛利牧場」の熟成チーズは手間と時間がかかるため大量生産が難しく、店頭で見かけることのできない「長期熟成」タイプ。事前予約によって数と売上が見込める「オーナー制度」だから実現できるもの。7150円~とやや高価ですが、牧場内で育てた牛の生乳からつくるチーズはリピーターも多い人気商品になっているそう。サイトには生産者からもメッセージとともに現地の写真も豊富に掲載されており、生産されている環境やどんな想いで作っているのかが熱く綴られています。商品の魅力はもちろん、作り手の想いに共感してオーナーになるという人も。
生産者
いわゆる「産直販売」との違いは、生産者とのコミュニケーション。生産の手伝いや収穫体験をオーナー特典としてつけているところも多く、現地で自分が手にする食材に触れることができます。他にも生産過程を記録した写真を送ってくれるなど、育つ行程を見守りながら収穫や購入の時期を待つことができます。プランは随時更新されていて、全国各地の生産品が登録されています。旅行を兼ねて自分が手にする生産品を見に行くにもオーナーならではの楽しみですね。

OWNERS
https://owner-style.com/

自分の手で育てた米が食べられる! 棚田オーナー制度

棚田1
棚田2
棚田とは山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田。その独特の形状が作りだす美しさは「棚田絶景」ともいわれ、最近ではSNS映えすると人気になっています。そんな棚田のオーナーになれるのが、NPO法人棚田ネットワークが運営している「棚田百貨堂」で、耕作に関わりながら棚田を保全していこうという目的で始まったもの。北海道や東北地方を除く全国各地で行われています。 地元農家のグループと行政が連携し棚田のオーナーを募集しており、会費(3万円程度)を支払うことで一定区画を割り当てられます。オーナーは地元の農家の人に教えてもらいながら、田植え、草刈り、稲刈りなどの作業を行い、自分の区画で収穫された米を手にすることができます。
棚田オーナー
〈〈オーナー制度はいろいろ〉
オーナー制度にはいろいろなスタイルがあり、棚田によって違うそうですが以下の2つのパターンが多数を占めているそうです。

「農業体験型」……田植え、草刈り、稲刈りなどのために2~3回訪れる。
「参加・交流型」……年4回以上訪れて、田起こし・田植え・草刈り・稲刈り・脱穀などの作業を行う。体験型よもり一歩進んだもので4回以上参加する。

ほかにも作業はせずに金銭的な支援をして運営は地元の農家の人が行う「保全・支援型」などもあるそうです。「自然に触れたい」「米作りに参加したい」「棚田の保全に協力したい」などの目的でオーナーになる人が多く、受け入れている地域の人もオーナーになった人たちが訪れることで「地域が明るくなった」「昔の風景がよみがえった」と喜ばれているとか。棚田で作った米は平地の水田に比べて昼夜の寒暖差が激しく、その分稲がゆっくり育つために美味しく育つといわれています。作業に参加すればその美味しさをもひとしお。白米好きの人にはぜひ!

棚田百貨堂 
http://www.tanadaowner.com/

※記事の情報は2019年1月16日時点のものです。
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