1000円で買えるスパークリングワイン《コスパワインのススメ③》
ソムリエの資格をもつ、名古屋の酒類卸の青田が安旨コスパワインを紹介する企画。今回は1000円で買える本格派スパークリングワインのご紹介。
ソムリエの資格を持つ名古屋の酒類卸イズミックの青田が、コスパで選んだ安旨ワインをご紹介。今回は1000円で買える本格派スパークリングワインをご紹介します。
春に飲みたいスパークリングワイン
日に日に温かくなる今日このごろ、こんな季節に飲みたいのはやっぱり泡。というわけで今回はスパークリングワインを2本後紹介します。
1本はスペインのカヴァ。もう1本はイタリアのスパークリングワインです。
まず1本目はスペインのカヴァ「エレタット・エル・パドルウェル カヴァ ブリュット」。カヴァといえばシャンパーニュと同じくトラディショナル方式で造られる原産地呼称のスパークリングワイン。シャンパーニュとは違い使用できるブドウは、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダ、シャルドネ、スビラ・パレンと白ブドウが5種類、ガルナッチャ、モナストレル、トレパ、ピノ・ノワールと黒ブドウが4種類、スペイン原産の品種を主とする計9つの品種になります。中でも定番的に使われる品種がマカベオ、チャレッロ、パレリャーダの3種で、このエレタット・エル・パドルウェル カヴァ ブリュットもこの3つの品種を使用したカヴァになります。手間隙のかかる瓶内2次発酵で造られるのにお手頃価格なことで定評なカヴァ、のちほど試飲タイムということで次のワインのご説明を。
もう1本はイタリアのスパークリングワイン「サンテロ ブラック ブリュット」。サンテロは「天使のアスティ」で有名なイタリアを代表するワイナリー。そのコスパの高さは世界中で評価されています。今回ご紹介するサンテロ ブラック ブリュットはグレーラ、シャルドネ、ピノ・ビアンコ(フランスではピノ・ブラン)の3つのブドウ品種を使用したシャルマ方式(タンクの中で2次発酵させる製法)のスパークリングワイン。2019年2月のEPA発動によっての関税が撤廃された結果、スパークリングワイン(750ml)にかかっていた約137円の関税がなくなったので、さらにお手頃価格にリニューアルとなったスパークリングワインです。
と、説明はこのくらいにして、そろそろ試飲タイムといきましょう。
飲んでみた。
まずはエレタット・エル・パドルウェル カヴァ ブリュットから。
色はゴールド、泡は細かめです。香りはウッディな印象。酸味はやわらかく、余韻にふくよかな果実味が広がります。わりとしっかりとした飲み応えなので、合わせるならスペインらしくハモン・セラーノはいかがでしょうか。また、この味わいでこのシックなデザインなら、ホームパーティーに持参してもちょっと良さげなの持ってきた感がでそうです。いろんな意味で高コスパな1本です。
続いてサンテロ ブラック ブリュットです。
こちらも高級感のあるお顔立ちで、言われなければちょっとお高いスパークリングワインのよう。
色は少しグリーンがかった淡いイエローゴールド。泡はきめ細かく、香りは白い花を思わせるフローラルな印象。味わいはすっきりとした酸味にフルーティな果実味、イタリアらしい明るく健康的な印象です。特にこの爽やかな酸味がいい感じで、合わせるならマリネやカルパッチョでしょうか。個人的には焼き鳥(塩)とかでカジュアルにいきたいですね。とにかくすっきり飲みやすいので、いろいろな料理に合わせやすい万能選手です。
どちらも実績売価はおそらく1,000円以内。この味わいでこのお値段は大変お得です。これからの泡の飲みたくなる季節に、これなら家飲みでカジュアルにスパークリングワインが楽しめますね。
エレタット・エル・パドルウェル カヴァ ブリュット 【商品概要】
- 産地:スペイン
- 品種:マカベオ50%、パレリャーダ25%、チャッレロ25%
- 容器 / 容量:瓶/ 750ml
- 参考小売価格:950円(税別)
- 輸入元:盛田トレーディングカンパニー
サンテロ ブラック ブリュット【商品概要】
- 産地:イタリア
- 品種:グレーラ50%、シャルドネ30%、ピノ・ビアンコ20%
- 容器 / 容量:瓶/ 750ml
- 参考小売価格:950円(税別)
- 輸入元:モトックス