歩いて楽しむ酒⑪ ワイン王国やまがた
実は歴史ある日本ワイン産地である山形県のワイナリーを巡ります。
赤湯温泉はワインの町 大浦葡萄酒
大浦葡萄酒は赤湯駅から徒歩で15分ほど、4月初めに訪ねると社長の大浦宏夫さんが「ワインの醸造は終わっているので稼働していませんが、よかったら」と工場を案内してくれました。コンパクトな工場ですが小規模ではあってもブドウ果汁を酸化させずにジュースを搾るマシーンを導入するなど、品質の向上への投資は手を抜きません。
ブドウ品種の選択や栽培方法、醸造方法にも工夫を重ねており、ワインの種類は豊富、壁一面に様々な商品が並んでいます。ショップでは好きなワインを試飲でき、気に入ったものを選べるのはうれしいところ。ネット販売は便利ですが試飲だけはできません。年末年始とお盆以外は毎日営業しているそうなので、お近くにお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてください。
大浦さんのワインの品質の高さは、数々のコンテストでの入賞歴を見れば一目瞭然でしょう。「日本ワインコンクール」や「日本で飲もう最高のワイン」などで複数のワインが受賞しています。
そして、大浦葡萄酒から酒井ワイナリー、佐藤ぶどう酒までは徒歩で10分ほどです。3つのワイナリーを歩いて訪ねられるのは、ワイン好きにはうれしいことです。ぜひ一度足を運んでみてください。今年は後述のとおり南陽市と上山市を結ぶワイナリー巡りの巡回バスが走ります。
日本ワインのリードしつづけるタケダワイナリー
このように話題豊富な山形のワイナリーですが、ずっと本格的なワインづくりを牽引してきたのがタケダワイナリーです。こちらは常時見学を受け入れており、ホームページから予約できます。
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