熱燗ステーションで注目。ニューヨークで生まれたトリュフ入りの燗酒!
第2回「おでんで熱燗ステーション」の目玉は「トリュフ燗」。ニューヨークの酒蔵が始めたもので、黒トリュフを燗酒に一片を落とます。イタリアンでお馴染みの高級食材は、燗酒にうま味豊かに香りました。
おでんで熱燗ステーションとは?
ニューヨークで生まれたトリュフ入りの燗酒
ミズナラなどドングリがなる木の下に生え、日本にも黒トリュフが自生しているそうなので、皆さんもトリュフ狩りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ネットで検索すると、探し方がちらほら見つかります。
このトリュフをスライスして燗酒に落として提供し始めたのは、ニューヨークのブルックリンに誕生した酒蔵「ブルックリン・クラ」です。それを聞いて今年の熱燗ステーションで提供してみようと思い立ったわけですね。
ところが探してみると東京でもトリュフを手に入れるのはひと苦労でした名だたる高級スーパーや百貨店に電話しても、在庫しているところはありませんでした。知り合いのレストランに分けてもらえないか尋ねたり、豊洲市場に問い合わせたりした末、ようやくイタリア産のフレッシュ黒トリュフをゲット。最後はやはりネット通販でした。
~トリュフ燗のつくり方~熱めの燗に一片落として3分
フグひれ酒と同じ要領ですね。そしてそのまま3~5分くらい待っていると、酒の温度が50℃くらいまで下がります。この辺が飲み頃。ふたを開けるとトリュフの香りがドドドドと押し寄せてきて、口に含むとトリュフ燗の深いうま味がじ~んと広がりました。
高価で馴染みのない食材であるフレッシュトリュフは、入手が難しいうえに一般家庭では使い切れませんが、トリュフを扱うイタリアンレストランでなら試せるかもしれません。全国燗酒コンテストの入賞酒(お燗でおいしいお墨付きの酒)を持ち込んで、シェフに交渉してみてはいかがでしょうか。
※記事の情報は2020年1月22日時点のものです。
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