ラムコーク片手に見守りたい、冴えないオトコの恋物語【6月の家飲みショートフィルム】
家飲みのおともにショートフィルムはいかが? 6月のイチオシ作品は、微妙なプレゼントをきっかけに冴えないオトコの勘違いの恋が進んでいくスペイン発のコメディ。シュワッと爽快なラムコークとともにお楽しみください。
「ショートフィルム」とは、わずか15分程度の短い時間の中に作り手のメッセージや技を凝縮させた映画のこと。尺が限られている分、すべてを語り尽くさず、観る側に考えの余白を残してくれるのもショートフィルムならではの魅力の1つだと思います。
15分といえば、ちょうど1杯のドリンクをゆっくり飲むのにかかる時間。気持ちがオンからオフに切り替わる家飲みのひととき、好きなお酒を用意して、スナック感覚でショートフィルムを楽しんでみませんか?
ショートフィルムが無料で楽しめるオンライン映画館「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE(ブリリア ショートショートシアター オンライン)」では、週の真ん中の水曜日に世界のショートフィルムを1作品ずつ配信。
ここでは毎月配信される4-5作品の中から、特に家飲みにぴったりの1作品を「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」編集長の大竹悠介さんにセレクトしていただき、イエノミスタイル編集部員が実際にその作品を観ながら家飲みしてみた感想をご紹介します。
《6月のイチオシ!家飲み作品》
『微妙なプレゼント/Present Imperfect』(6/3配信)
〇上映時間 :16分29秒
〇配信期間:6/3~9/2
【あらすじ】
マルティンは友人たちからサプライズでバースデーを祝われる。しかしあまりに微妙なプレゼントを渡されたせいで、他人が自分のことをどう思っているのか気になり始めてしまう。
\観てみました!/
主人公のマルティンは、どちらかというと表情が乏しく、お腹もだいぶ出ていて、しかもどうやら失業中。いまひとつパッとしませんが、大勢の友人から誕生日を祝ってもらっているところを見ると悪い人物ではなさそうです。
そんな彼がある「微妙なプレゼント」を受け取ったのをきっかけに、勘違いの恋へと突き進んでいくわけですが、彼女へのアピール方法が不器用すぎて、滑稽で、なかなかいい。彼の取る行動のいちいちが、この作品全体に漂うなんとも言えない味わいを作っているような気がします。そしてラスト、彼がまたまた予期せぬ“プレゼント(?)”をもらって困惑している姿も見ものです。
幸い私自身は微妙なプレゼントをもらった経験はありませんが(感謝)、ひょっとしたら無自覚にも贈り主になっていた可能性はあるな…、と大竹編集長のコメントを読んでうっすら汗をかきました。
私はソロ観でしたが、観る人によっていろんな面白い感想が出てきそうなので、大竹さんがおすすめしているようにオンライン飲み会の余興としてこの作品を観ると盛り上がると思います。
この作品のおとも酒
網戸越しに夜風が心地よく感じられる、今時期のリラックスタイムにぴったりの飲み物だと思います。カラッとした味わいが、難しく考えずに観られるこの作品の雰囲気にもマッチしていました。
バドワイザーやコロナなど、軽い飲み口の輸入ビールにも合うかもしれません。(イエノミスタイル編集部・A)
▼ラムコークの作り方はこちら!
《その他の6月配信作品》
『The Guests/ザ・ゲスト』(6/10配信)
〇上映時間 :10分
〇配信期間:6/10~9/9
【あらすじ】
新しい街に引っ越してきた女性は、新居で夫を待っている。しかしやってきたのは奇妙な訪問客…。
『THE WORLD IN YOUR WINDOW/窓から見える世界』(6/17配信)
〇上映時間 :14分55秒
〇配信期間:6/17~9/16
【あらすじ】
8才のジェスは、失意のどん底にある父親と2人で小さなキャンピングカーに乗り込み、寂しく暮らしていた。幼心にも、前を見ることは過去を振り返るよりも難しいと理解していたジェス。偶然トランスジェンダーの友人が出来たことをきっかけに、2人に救いが訪れる。
『The Wonderful Flight/ワンダフルフライト』(6/24配信)
〇上映時間:14分36秒
〇配信期間:6/24~9/23
【あらすじ】
1996年モンゴル。少年の耳が突然聞こえなくなり、地元の医療では治療ができないと告げられた。そんな弟を放っておくことが出来ない兄は友達の力を借り、何とか自分達の力で弟に音を取り戻そうと作戦を立てる。
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今回ご紹介した各作品は「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」で配信予定です。
※記事の情報は2020年6月2日時点のものです。
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BSSTO編集長・大竹悠介さん
「微妙なプレゼント」をもらった経験、皆さんにはありますか?
私は学生時代にクリスマスのプレゼント交換会で、女性の先輩からとても微妙な手作りTシャツをもらったことを思い出しました。あの人は今頃どうしているんだろうなと、久しぶりに思い出してみています。
カンヌ国際映画祭にノミネートされた本作は、勘違いのプレゼントから始まった勘違いの恋を、ある男性の視点で描きます。ラストシーンで主人公が「にやり」とする表情は、どんな心境なのか。鑑賞後はお酒片手に語らってみてください。オンライン飲み会のおともにお勧めしたいショートフィルムです。